再結成オリジナルBLACK SABBATHの中でも珍しいライヴ音源をセットした、ファン待望の2公演・4枚組でリリースです!サウンドボード音源を収録した「BOTTOMLESS PIT」が初心者でも理屈ぬきで楽しめるコレクターズ音源の王道とするならば、こちらはまさにマニアがマニアのために贈るとびきりのレア・パッケージです。「こんな曲もやっていたのか」と驚くこと必至の希少ナンバー、懐かしいあのリフ、意表を突くBGMが散りばめられた貴重なライヴ。SABBATHを愛すれば愛するほど、初めて聴く驚きに満ちた210分となるでしょう!'97年にオリジナル編成で再結成されたSABBATHは、'98年6月よりオジー、アイオミ、ギーザーそしてビル・ワードのラインナップでツアーを開始する予定でしたが、ブランクが長かったビルは急病に倒れ、ツアー参加が不可能になってしまいます。バンドは急遽DIOよりヴィニー・アピスを迎え、6月3日から30日まで全13公演のヨーロッパツアーを消化しますが、ツアーは仕切り直しを余儀なくされました。そのビルが体調不良から回復し、バンドに復帰したのは'98年10月下旬。SABBATHは同年末よりいよいよオリジナル編成でのアメリカツアーを開始します。さらにはイギリスを含むヨーロッパツアーへと転戦し、翌'99年の年末まで丸一年間にわたる大規模なワールドツアーを挙行したのです。本作はその'98年~'99年ツアー最初のショウになった'98年12月31日,アリゾナ州フェニックスにおける"大晦日ライヴ"の模様と、ツアーも最後へ押し迫った'99年12月12日,フィンランド・ヘルシンキ公演の様子を、いずれも初登場となる優良オーディエンス・ソースより収録しています。ディスク1~2に収録された'98年末のアリゾナ州フェニックス"バンク・ワン・ボールパーク"公演は、リユニオンSABBATHのアメリカツアー初日として多くのファンが注目し、雑誌でもレビューされたショウです。一部のトレーダー間では見づらいオーディエンス・ショット映像が知られているそうですが、今回登場する本音源は、イントロの「Supertzar」から抜群の見通しが利いた音のクリアネス・演奏の輪郭と分離感・生々しい臨場感と、三拍子揃った極上のオーディエンス録音でこのスペシャルなライヴを追体験させてくれます。会場の規模が大きい事からステージをやや遠くに感じるかも知れませんが、観客の声がさほど気にならないのは嬉しいポイントです。10年以上前の録音としてはアタマひとつ抜けたクオリティなのは間違いなく、優れたサウンドが聴き手の中にライヴの模様を豊かな色彩で描き出してくれるでしょう!「After Foever」がオープニングを飾るのは長いSABBATHの歴史でもこの日くらい(再結成後は初演奏)。アイオミのギターは相変わらずの迫力ですが、場所によってはギーザーのベースやビルのドラムも妙に生っぽく浮かんで聴こえるサウンドにはファンも驚くでしょう。ここから「Into The Void」「Snowblind」へと続くセットリストは、再結成SABBATHを聴き慣れた耳にほど斬新に響きます。そしてこのライヴの特別感を決定付けているのが中盤の「Killing Yourself To Live」! '70年代中盤のSABBATHを代表する曲でありながら、公式ライヴ「REUNION」では取り上げられず、再結成以降も今日まで演奏されたのは本ライヴ1回だけというレア選曲は、掛け値なしに"この日限り"のサプライズ! オジーの歌はコーラス部分こそ苦しそうになりますが、全体的に高い声を求めるメロディを意外なほどの健闘で歌い上げています。ディスク2に移っても、名曲「Sbbath Bloody Sabbath」のほか、これが現時点で最後の演奏になっている「Lord Of This World」や、「Sweet Leaf」・「Symptom Of The Universe」・「Supernaut」のメドレーなど、滴るようなレアさは留まる所を知らないかのようです! 初日がいきなり大舞台とあってバンドには幾分ミスや固さが見られるものの、それもドキュメントの面白さ。メンバー紹介直後、「Black Sabbath」の冒頭S.E.では誤って「After Forever」のS.E.が流れてしまうというミスタッチを確認できますが、これで演奏の質が下がる訳でもなく、また観客もそんな些細な事は気にせずバンドのプレイに聴き入っています(雑誌の記事やオーディエンスの話し声から推測すると、この「Black Sabbath」あたりで新年を迎えたようです)。定番曲とレア曲を巧みに織り交ぜたセットリストはバンドの歴史を俯瞰するような豪華さで、'97年12月のバーミンガムにおける"再結成ライヴ"を思い出させる内容になっています。「REUNION」にも劣らない特別な一夜を収めた本音源の登場は、再結成SABBATH屈指のライヴ素材としてファンを驚喜させるはずです。ディスク3~4で楽しめる'99年12月12日のフィンランド・ヘルシンキ"ヘルシンキ・アイスホール"公演は、全米ツアー終了後の同年12月5日から10公演が行われたヨーロッパツアーの4公演目に当たります。圧倒的なスペクタクルがあったフェニックス公演と較べて音の広がりでは譲るものの、見通しは負けておらず、演奏のバランスや均整では優るとも劣らない、こちらも優れたオーディエンス・ソースです。ツアーの幕開けを飾ったフェニックス公演から、「BOTTOMLESS PIT」に収められた'99年アメリカツアーを経た後の本音源では、セットリストも「Sabbath Medley」そして「War Pigs」・「N.I.B.」へ流れる、当時の典型的なものとなっています。しかし1年間にわたってライヴを続けてきた成果は、リユニオンSABBATHを代表する安定したセットリストと相まって、磐石の一体感と安心して聴ける演奏になって現われています。ツアー前半はややシンプルに感じたビルのプレイもここでの「Fairies Wear Boots」や「Electric Funeral」では彼らしい手数と小技を挟んで聴かせます。「Die Young」のイントロをフィーチャーしたギターソロから「Snowblind」への流れで始まるライヴ後半は4枚組の本作中でも聴き所です。'70年代後期の定番曲「Dirty Women」はフェニックス公演では演奏されていない上に、同年ツアー後は'05年まで取り上げられなくなるだけに、ここでのテイクは一聴の価値があるでしょう。さらに続けて演奏されるのは「Vol.4」からの「Tomorrow's Dream」! この曲は「Killing Yourself To Live」のような「1日だけ」ではないものの、それでも再結成してからわずか7回、"このツアー限り"のレアナンバーです(再結成版では初めてのコレクターズ・アイテム化と思われます)。先日リリースされたプレスCD3枚組「1974」でのテイクと比較しながら聴くと、ハイテンションで荒々しかった'74年に対し、演奏・表現力ともに円熟味を帯びた'99年の違いは明瞭で、25年という時間がいかに彼らを変えたのかを再認識させられます。ライヴのクライマックスはもちろん「Black Sabbath」から「Iron Man」「Children Of The Grave」そしてアンコールの「Paranoid」という"絶対"の選曲で、会場の盛り上がりがピークのままクロージングを迎えます。本音源ではライヴの終了後、「Robin Hood」を用いたアウトロまで全編をしっかりと確認できます。SABBATHのアウトロと言えば「Fluff」や「Laguna Sunrise」がお馴染みですが、リユニオン後に用いられた「Changes」と並んでこの「Robin Hood」は珍しい選曲で、これを全長版で聴ける点でも本音源はSABBATHマニアを驚かせるでしょう。当時は「'99年のツアー終了をもってSABBATHは解散する」とアナウンスされていましたが、世界中のヘヴィロックファンが復活を待ち望み、ついに蘇らせたオリジナルSABBATHという"魔王"がこのまま眠りにつくはずがなく、彼らは新世紀を迎えた2001年に新曲「Scary Dreams」を引っさげ、再び動き出すのです('01年ツアーの模様は「SCARY DOCKS」でお楽しみいただけます)。"この日限り"のスペシャルなライヴと"このツアー限り"のレアな楽曲をどちらも良好なサウンドで一度に味わえる本作は、オーディエンス録音の魅力と面白さを体現した一本です。同じ'99年ライヴを破格のサウンドボード音源で収録したプレスCDタイトル「BOTTOMLESS PIT」をもってしてもなお飽き足らないという真性SABBATHマニアすら、この4枚組を聴いた後ではグウの音も出ないでしょう。コレクタース・アイテムの真骨頂を見せつけるリユニオンBLACK SABBATH2大タイトルは「これを聴きたかった!」というマニアの願望を叶える、レアナンバーがぎっしり詰め込まれた暗黒のトレジャー・ボックスです!ファンの皆さんは絶対にチェックをお忘れなく!Bank One Ballpark, Phoenix, AZ. USA 31st December 1998 PERFECT SOUND Helsinki Icehall, Helsinki, Finland 12th December 1999 PERFECT SOUND Live at Bank One Ballpark, Phoenix, AZ. USA 31st December 1998 Disc 1 1. Supertzar 2. Ozzy's Appearance 3. After Forever 4. Into The Void 5. Snowblind 6. War Pigs 7. N.I.B. 8. Fairies Wear Boots 9. Killing Yourself To Live 10. Electric Funeral Disc 2 1. Sabbath Bloody Sabbath 2. Lord Of This World 3. Member Introduction 4. Black Sabbath 5. Sweet Leaf 6. Symptom Of The Universe 7. Supernaut 8. Drums Solo 9. Iron Man 10. Children Of The Grave 11. Paranoid Live at Helsinki Icehall, Helsinki, Finland 12th December 1999 Disc 3 1. Sabbath Medley(Intro.) 2. War Pigs 3. Bassically/N.I.B. 4. Fairies Wear Boots 5. After Forever 6. Electric Funeral 7. Sweet Leaf 8. Into The Void 9. Band Introductions Disc 4 1. Guitar Solo 2. Snowblind 3. Dirty Women 4. Tomorrow's Dream 5. Black Sabbath 6. Iron Man 7. Embryo/Children Of The Grave 8. Supernaut/Paranoid 9. Robin Hood(Outro.) Ozzy Osbourne - Vocal Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Bill Ward - Drums Geoff Nicholls - Keyboards