『VOICES』から『OOH YEAH!』までの5作が連続プラチナ・ディスクに輝き、絢爛の80年代を駆け抜けた1988年のホール&オーツ。そんな黄金時代を総括する極上サウンドボード・アルバムが登場です。そんな本作が記録されたのは「1988年7月9日マウンテンビュー公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。このショウは以前から極上サウンドボードが存在する事で知られていますが、本作はその長さもサウンドも過去最高を更新する決定盤。そのアップグレード・ポイントをご説明する前に、まずはショウのポジション。80年代最後のワールドツアーの全体像から振り返ってみましょう。1988年 《6月10日『OOH YEAH!』発売》・6月11日-10月6日:北米#1(54公演)←★ココ★・10月13日-27日:日本(9公演)・11月15日-21日:北米#2(4公演)1989年・2月4日+3月22日+5月5日:北米#3(3公演)・6月3日-7月4日:北米#4(8公演)・9月2日:サンアントニオ公演 ・11月13日-15日:北米#5(3公演) これが1988年/1989年のホール&オーツ。ワールドツアーとは言っても、実は日本以外すべて北米。その中でも本作のマウンテンビュー公演は序盤。アルバム発売から1ヶ月後となる「北米#1」の9公演目にあたるコンサートでした。そんなキックオフ感溢れるショウで記録された本作は、最高峰を更新する1本。前述のように従来からサウンドボード録音が知られ、ミックス卓直結系の極上クオリティが愛されてきました。しかし、惜しむらくはショウの最後で録音が途切れ。残り1分くらいながらも演奏中で終わる尻切れトンボになっていたのです。本作はそんなラストだけでなく、中盤ディスク分けポイントも新発掘の極上オーディエンス録音で補完。ショウを漏れなく収録した完全アルバムなのです。そして、ポイントとなるのが補完に使用されたオーディエンス録音。これがもう、本当に極上。従来サウンドボードを体験された方なら生々しさ以外は完全オフィシャル級の超絶クオリティだとご存知だと思いますが、その極太・肉厚サウンドボードに繋げても何の違和感もない。もちろん、マスタリングで可能な限り音色を近づけてはいるものの、芯丸出しのライン音からどこで切り替わったのか分からないほどの超絶マスター。そんな新発掘が実現した2021年だからこそ、初めて生まれた完全盤でもあるのです。そんな完全形ライヴアルバムに刻まれているのは、80年代の音楽シーンを支配したヒット・パレード+α。その豪華ぶりと「+α」の正体を把握するため、ここでセットも整理しておきましょう。70年代(4曲)・アバンダンド・ランチョネット:She's Gone・サラ・スマイル:Sara Smile・ロックン・ソウル:Rich Girl ・モダン・ポップ:Wait For Me 80年代(18曲)・モダン・ヴォイス:Kiss on My List/Everytime You Go Away/You Make My Dreams・プライベート・アイズ:I Can't Go for That (No Can Do)・H2O:Maneater・フロム・A・トゥ・ONE:Say It Isn't So/Adult Education ・ビッグ・バン・ブーム:Possession Obsession/Method of Modern Love/Out of Touch・Ooh Yeah!:Downtown Life/Everything Your Heart Desires/Talking All Night/Rockability/Missed Opportunity・その他:Family Affair/Love Train/Hot Fun In The Summertime ……と、このようになっています。歴代のシングル曲がズラリと並びつつ、軸となるのは当時の最新作『OOH YEAH!』ナンバー。全米3位を記録した「Everything Your Heart Desires」こそ後のツアーでも演奏されましたが、「Downtown Life」「Talking All Night」「Rockability」「Missed Opportunity」あたりは“OOH YEAH" Tour”の限定曲。SLY & THE FAMILY STONEの「Family Affair」も1988年だからこその美味しいカバーです。80年代という時代の寵児ゆえに、その終焉と共に黄金時代も終わらざるを得なかったホール&オーツ。その集大成とも言えるフルショウを脳みそダイレクトな超極上サウンドボードで楽しめる大傑作です。レベル的には完全オフィシャル級でありながら、公式品では絶対にあり得ない生々しさが鮮烈なアンダーグラウンドの超名盤。「1988年7月9日マウンテンビュー公演」の極上ステレオ・サウンドボード録音。従来盤は卓直結系のサウンドが鮮烈ながらラストが尻切れトンボになっていましたが、本作は新発掘オーディエンス録音で補完。完全版に進化した決定盤です。そのオーディエンス録音もラインにしか聞こえない超タイトなド密着録音で「すべてサウンドボード」と言われても違和感がない仕上がり。「Downtown Life」「Talking All Night」「Rockability」「Missed Opportunity」等のレア曲を交えつつ、黄金の80年代を総括したショウを完全体験できる歴史的新名盤です。Live at Shoreline Amphitheatre, Mountain View, CA, USA 9th July 1988 STEREO SBD(UPGRADE) Disc 1 (63:41) 1. Downtown Life 2. Everything Your Heart Desires 3. Say It Isn't So 4. Rich Girl 5. Your Kiss Is On my List 6. Possession Obsession 7. Everytime You Go Away 8. Method Of Modern Love 9. Family Affair 10. Talking All Night 11. I Can't Go For That (No Can Do) 12. Intermission Announcement Disc 2 (60:39) 1. Out Of Touch 2. Rockability 3. Missed Opportunity 4. Sarah Smile 5. She's Gone 6. Wait For Me 7. Maneater 8. Adult Education 9. Dreams Come True 10. Love Train 11. Hot Fun In The Summertime Daryl Hall - Vocal, Guitar, Keyboard John Oates - Guitar, Vocal Tom "T-Bone" Wolk - bass Mike Klvana - keyboards Bobby Mayo - keyboards Tony Beard - drums Mark Rivera - saxophone Pat Buchanan - guitar STEREO SOUNDBOARD RECORDING