WHITESNAKEが「READY AN' WILLING」リリース後の1980年秋、初めて実現した本格的なアメリカツアーより、10月11日のマサチューセッツ州ボストン公演が、鮮度・クリアネスとも抜群の超高音質オーディエンス・ソースを元にリリース決定です!1979年の「LOVEHUNTER」発表後、デイヴィッド・カヴァデール、ジョン・ロード、イアン・ペイスと、元DEEP PURPLEのメンバーが3人も結集したWHITESNAKEは、バンドの演奏力だけでなくネームバリューも格段に向上し、イギリスだけでなく、ヨーロッパや日本でもその人気を確立しました。元DEEP PURPLEの肩書きはアメリカで特に大きく、このラインナップで製作された「READY AN' WILLING」ツアーでは、念願だったアメリカ進出も(JETHRO TULLのサポート・アクトという形ではありますが)実現します。バンドは次回作「COME AN' GET IT」の製作や、夏の大舞台である"レディング・フェスティバル"出演を終えた後、10月4日のメリーランド州サリスベリー公演を皮切りに、11月中旬までアメリカ各地をサーキットしました。本作ではその6公演目に当たるボストンの"ボストン・ガーデン"公演を、録音者提供のカセット・マスターからダイレクトにデジタル化。本来ならば通常リリースされて当然の、優れた実況録音でライヴの様子を楽しめます。クリアな見通しとナチュラルなサウンドの広がりは、さすがのマスター・クオリティ。バンドの登場に大興奮するオーディエンスの様子も生々しくリアルに捉えられており、聴き手はディスクを再生した直後から最高の臨場感を満喫できます。もちろん本録音の特徴は臨場感だけではありません。テーパーがステージに近かったようで、演奏も並外れたダイレクト感と優れたバランスで収録されています。オープニングの「Come On」冒頭でカヴァデールが"Come on Boston!"と叫ぶ場面、そして演奏の迫力は、ファンを大いに喜ばせるでしょう! バンドのテンションは非常に高く、ノリに乗った演奏は聴き応え満点です。2曲目の「Sweet Talker」で聴ける突き進むような演奏、「Walking In The Shadow Of The Blues」でのパワー溢れるプレイ(特にペイスのドラムが素晴らしい!)は、充実著しいバンドの勢いを物語っています。ライヴのハイライトである「Lovehunter」は、曲中でミッキー・ムーディがカントリー・テイストのユニークなソロを披露。ここにペイスも絡んで素晴らしいジャムを聴かせます。単に押し込むだけでなく、絶妙な"引き"の味わいも当時のWHITESNAKEならでは。イントロの繊細なタッチ、曲全体から滲むブルースの旨みが堪らない「Ain't Gonna Cry No More」、そして「Ain't No Love In The Heart Of The City」の素晴らしさは、これぞ"Classic Snake"だと唸らされます。バーニー・マースデンやミッキー、ジョンにペイスそしてニール・マーレイらが入り乱れて絶品の演奏を聴かせる「Belgian Tom's Hat Trick」は、本録音でも白眉のテイクです。ライヴのクライマックスは「Fool For Your Loving」! カヴァデールによる曲冒頭のメンバー紹介から、一気になだれ込む様な演奏は最高にクールです(0:50頃にテーパーが録音マイクを落としたようですが、すぐに回復します。また3:20でテープ反転と思われるカットも存在しますが、大きな影響はありません)。JETHRO TULLの前座という制約からアンコールなしの50分弱という演奏時間ですが、凝縮されたライヴの中身は非常に熱く、また濃厚です。さらにオリジナル・マスターからダイレクトに起こされた音質の優良さは、素材の鮮度,クリアネス,メリハリの効いたパンチなど、すべてが一級品。プレスCD化されても納得の高品位録音です!Live at Boston Garden, Boston, MA. USA 11th October 1980 TRULY PERFECT SOUND 1. Come On 2. Sweet Talker 3. Walking In The Shadow Of The Blues 4. Ain't Gonna Cry No More 5. Lovehunter 6. Ain't No Love In The Heart Of The City 7. Belgian Tom's Hat Trick 8. Fool For Your Loving David Coverdale - Vocals Bernie Marsden - Guitar Micky Moody - Guitar Neil Murray - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums