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Pink Floyd ピンク・フロイド/Netherlands 6.26.1971

フロイド初の豪州、そして日本ツアーを直前に控えた時期に行われた、1971年6月26日のオランダはアムステルダムでの野外フリー・コンサートの模様を約一時間、高音質オーディエンス録音で収録。この日はアメリカ、ハンブル・パイ、フォーカスらが出演したフェスティバルで、野外公演という機材面で制約された状況の中、ストレートでストイックな演奏に終始しています。この日の公演の録音は3種類のソースが確認されており、ひとつが本盤に収録された「Recorder 1」と言われるヴァージョンで、曲間がカットされて収録されてながらも、3種の内、最も音質が優れています。「Recorder 2」は、曲間も含み最長76分収録されており、こちらは2001年末にAyanamiレーベルより「AT FREE CONCERT 1971」というタイトルでコレクター史上初登場し、リリース当時大きな話題を呼びました。2010年にはGodfathe Recordsが「Live At Free Concert」と言うタイトルでそのリマスター版をプレスCDリリースしています。3つ目のソースは、音質は良好ながら、Careful With That Axe, Eugene のみの19分間の収録です。この「Recorder 1」はアナログ「The Early Tours」でも有名な、音質的には、この公演を代表するベスト音源です。本盤は近年登場した、その最もRAWなテイクをリマスター収録しています。各音源を比較することで、オーディオ的に「Recorder 1」が「Recorder 2」がいかに優れているかは、一聴して判断ができます。「Recorder 2」も十分に良好な音質ですが、本音源に比べると、音がやや遠く不鮮明に感じれます。(これはこれでファン必聴ですが。)左右のボリューム感の違いから、ステレオなのかモノラルなのか諸説あるようですが、個人的にはこれは「非常に鮮度の良いモノラル録音」のように感じられます。音の定位は非常にしっかりしており、演奏中は邪魔な歓声も聞こえず、音の粒立ちも非常に良好で、繊細なサウンドで、この日のクリエイティブなライブをじっくりと楽しむことができます。前述の通り、この日のショウは野外コンサート言う事で、技術面の制約を感じさせる演奏内容になっており、いつもの音響移動装置が使用できない事で、Cymbaline 中間部のSEは、「足音」ではなく、「Man & Journey」の「Nightmare」で使用された「吐息」のSEを使用したショートヴァージョンとなっています。面白いのはEmbryoで、こちらも8分40秒と短めのヴァージョンですが、中間部にEchoesで使用されるカモメのSEが登場、そして、まれにCareful With That Axe, Eugeneで披露されていたウォーターズの詞の朗読のようなアジテーションがここで展開されるという、大変珍しいアレンジで演奏されています。マスターカセットからのデジタル化ではないのですが、現時点、最も「Low Gen」とされるカセットからのソースであり、1971年アムステルダム・フリー・コンサートのベストな一枚として、ファンは是非とも入手しておきたいタイトルです。Amsterdamse Bos, Amsterdam, The Netherlands 26th June 1971 TRULY AMAZING SOUND 1. Careful With That Axe, Eugene 2. Cymbaline 3. Set The Controls For The Heart Of The Sun 4. A Saucerful Of Secrets 5. Audience Demands Encore 6. The Embryo

Pink Floyd ピンク・フロイド/Netherlands 6.26.1971

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