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Sting スティング/Argentina 1994

ジェイムズ・テイラーやメルセデス・ソーサとも共演した超・極上サウンドボード・アルバムが登場です。本作に収められているのは「1994年3月25日ブエノス・アイレス公演」。“TEN SUMMONER'S TALES TOUR”の一幕です。このツアーは1993年から丸2年をかけた巨大なもの。まずはワールドツアーの全体像からショウのポジションを確認してみましょう。【1993年】・3月12日-4月22日:欧州#1(30公演)・4月30日-6月26日:北米#1(44公演)・7月2日-10月31日:欧州#2+フォックスボロ(46公演)【1994年】・1月7日-14日:欧州#3(7公演)・1月18日-2月13日:日本#1/アジア/豪州(21公演) ・2月18日-3月27日:北米#2/南米(22公演)←★ココ★・9月18日-10月23日:欧州#4/南アフリカ(16公演)・10月31日:日本#2(1公演)【1995年】・6月16日-22日:日本#3(5公演) このように欧州/北米だけでなく、アジアやオセアニア、南アフリカにまで及ぶ文字通り“ワールド”なツアー。その中で本作のブエノスアイレス公演は「南米」レッグの20公演目にあたるコンサートでした。このショウは以前からサウンドボード録音が知られ、数ある“TEN SUMMONER'S TALES TOUR”の記録でも名作・代表作と呼ばれてきました。本作は、その最高峰となるライヴアルバムなのです。実際、本作のクオリティは究極的。いわゆる「南米クオリティ」とはかけ離れた超極上サウンドなのです。90年代は南米で音楽業界が著しく発展し、それに伴って世界中のバンド/アーティストが興行を行いました。特にメロディアスなクラシック・ロックは人気があり、数々の大物がサウンドボードやプロショットで放送。しかし、放送技術・環境が発展途上ということもあり、今イチなクオリティで「これならオーディエンスの方がマシ」ということも多いのです。しかし、本作はその貴重な例外。スティング側がすべてを仕切ったのか、それとも偶然の産物なのか、凄まじいまでのハイクオリティ・サウンドボード。まさしく「オフィシャル級」と呼ぶに相応しい完璧なサウンドなのです。その中でわずかに南米っぽさを感じるとすれば、ややラフに感じるミックスでしょうか。欧米の放送やオフィシャル作品の場合、コンサート会場の雰囲気を演出しようとしますが、本作は大歓声も遠くほとんど卓直結系。そのため、歌声が耳元どころか、脳みその中から聞こえてくるような没入感を味わえるのです。しかし、このラフさは一長一短。ド直結感の代わりに、サウンドのバランスが崩れかねない。実際、既発では中域が出すぎており、左右のステレオ・バランスが崩れるシーンも散見。数十カ所に及ぶプチノイズもあったのです。しかし、今回入手されたマスターは、それらの欠点がまるでない。高音から重低音まで美しく、ステレオも見事ならノイズも皆無。オフィシャル級に整っていながら、スティングの歌声の密着感だけが凄まじいという、希代の名サウンドボードだったのです。そのサウンドで描かれるのは、珠玉の“TEN SUMMONER'S TALES TOUR”。セットはおおよそ「新曲+THE POLICE」で、『TEN SUMMONER'S TALES』の全12曲中10曲という超大盤振る舞いに、THE POLICEの7曲が軸。そこに『NOTHING LIKE THE SUN』のお約束「Englishman In New York」「Fragile」や「Straight To My Heart」、それにビートルズののカバーが挟まる構成です。その「A Day in the Life」もなかなか貴重ですが、それ以上なのが新曲「It's Probably Me」「Saint Augustine in Hell」「Nothing 'Bout Me」の3曲。90年代以降は演奏されていないこともあり、このツアーならではのムードをたっぷりと発散してくれる。このツアーからは公式作品『SUMMONER'S TRAVELS: LIVE 1993』も制作されましたが、そこでも聴けない名曲が8曲も楽しめるのです。そんな本作のハイライトはラスト。豪華ゲスト2名との共演です。まず登場するのはジェームズ・テイラーで、新曲「She's Too Good For Me」とTHE POLICEの「Every Breath You Take」をデュエットします。そして、大ラスの「Fragile」で登場するのはアルゼンチン・フォルクローレの大御所メルセデス・ソーサ。これには現地の観客も大騒ぎ。先述した通り、本作にはほとんど歓声が入っていないのですが、それでもなお、騒然となった現場の雰囲気が分かる。遠く小さいけれど、凄まじい大群衆の爆発。その熱狂を背景に繊細なアコギとスペイン語で歌われる「Fragile」……。超極上サウンドボードを締めくくるに相応しい気品と感動の1テイクです。「生演奏版TEN SUMMONER'S TALES」とも言えるセット、豪華で貴重な共演、そして超極上サウンドボードのクオリティ……。すべてが凄い。それこそ公式アルバムにも匹敵する究極的なライヴアルバムの決定盤。 Live at Valez Sarsfield Stadium, Buenos Aires, Argentina 25th March 1994 STEREO SBD Disc 1 (50:24) 1. If I Ever Loose My Faith 2. Heavy Coul No Rain 3. Love Is Stronger Than Justice 4. Seven Days 5. A Day In A Life 6. Fields Of Gold 7. Synchronicity II 8. Magic 9. Roxanne 10. Englishman In New York Disc 2 (57:12) 1. Probably Me 2. Shape Of My Heart 3. Saint Augustine In Hell 4. Straight To My Heart 5. King Of Pain 6. Bring On The Night / When The World Running Down 7. Nothing About Me 8. She's Too Good For Me (with James Taylor) 9. Every Breath You Take (with James Taylor) 10. Fragile (with Mercedes Sosa) STEREO SOUNDBOARD RECORDING

Sting スティング/Argentina 1994

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