BLACK SABBATHがコージー・パウエル、ニール・マーレイのリズムセクションを迎え、歴代で最もメロディアスなサウンドを聴かせた「HEADLESS CROSS」ツアーより、1989年9月23日のドイツ・ニューマルクト公演が、超高音質のオーディエンス・マスターをダイレクト使用したサウンドで登場です!「THE ETERNAL IDOL」製作中に脱退したレイ・ギランの後任として加入したトニー・マーティンは、当時ロニーに似ていると言われた伸びやかで瑞々しいヴォーカルで、 '87年ツアーから早くもトニー・アイオミと絶好のコンビネーションを聴かせました。アイオミは素晴らしいシンガーを得てバンドの再建へと乗り出し、一緒 にバンドを支えるキーパーソンとしてコージー・パウエルの獲得にも成功します。従来のSABBATHらしいヘヴィネスに、コージーのドラムのみが出しうる 威厳、マーティンのしなやかな歌が加味された新作「HEADLESS CROSS」は、神秘的で気高いまでの気品をまとい、バンドの新生を飾るにふさわしい作品へと仕上がりました。'89年5月末にスタートしたツアーからはベースとしてニール・マーレイが参加。アメリカツアーこそ途中でキャンセルになったものの、新生 SABBATHのメロディアスで荘厳なサウンドはイギリス及びヨーロッパで高く評価され、"BLACK SABABTH健在"をアピールする事に成功しました。本音源に収録されたドイツ・ニューマルクト公演は、'89年9月14日から始まったヨーロッパツ アーの8公演目に当たります。この日の録音は少し前からインターネット上で幾つかの音源が確認されるようになっていますが、それらはディスク1枚に音を収めるため、何曲かを(乱雑 に)切り抜いた不完全版でした。それに対し本作は、海外のテーパーから特別のルートで入手した本当の最上位マスター・テープのコピーを元としており、この 日のショウを一切の劣化も無く、当時のオーディエンス録音としては最高の音質で86分間に渡り余さず再現しています(本音源は海外のプレスCD音源 「PREPARE FOR THE END」の元マスターではないかとも伝えられています)。S/N比に優れたクリアで見通しの効いたサウンドには「Headless Cross」の冒頭から誰もが驚くでしょう。発表直後の新曲が(オープニングS.E.を除いて)SABBATHライヴのオープニングを飾るのは実は非常に 珍しく、これ以前の例となると'70年代のオジー時代まで遡らねばなりません。この辺にも当時アイオミが感じていた"手応え"を見出せます。バンドの充実 振りは演奏にも反映されており、マーティンの歌・アイオミのギターソロ共に素晴らしい「Neon Knights」や「Children Of The Sea」は「この演奏でオフィシャルライヴが聴きたかった!」と思わされます。ダイナミックレンジの広さに裏付けられた抜けの良さと優れた分離感は、ギターやドラムの音色をオーディエンス録音とは思えないリアルさで楽しませてくれ ます。アイオミの叙情的なソロから爆発的な幕開けを告げる「Die Young」のオープニングは本音源の良さを物語るワンシーン。静と動のコントラストが余りにも色鮮やかなこの場面は、全てのSABBATHファン・・・ いやハードロックファンを痺れさせるでしょう!イントロでニールのベースがジェフのキーボードと共に幻想的な調べを奏でる「When Death Calls」でもコージーのドラムはとんでもない大迫力で聴き手をノックアウトします。細やかなトーンから大音量のパートまで一気に駆け上がっても歪みや 割れが気にならないのも本録音の長所でしょう。「War Pigs」イントロで拍手が会場一杯に広がる臨場感も堪りません!本音源の聴き所はディスク2の幕開けを告げる「The Shining」でしょう。ギターとリズムがオープニングでややズレているものの、'89年ライヴでここまで透明感と迫力を兼ね備えた「The Shining」はそうそうありません。音だけならあのサウンドボード音源「HEADLESS IN VIENNA」をも越えようかという優れたテイクです。続く「Black Sabbath」も見通しに優れた音が奥行きを感じさせます。静けさを破って不意に襲い掛かるようなギターとドラムが、同曲の持つ不気味さをさらに増幅し ているかのようです。「Iron Man」と「Children Of The Grave」のメドレーも、会場の空気感とエコーがほど良く作用し、ビッグで壮大なスケール感を漂わせます。アンコール演奏される「Heaven And Hell」と「Paranoid」の組曲も本音源のサウンドが抜群の臨場感で再現し、ショウの大団円を見事に飾ります(ここで聴けるギターの音色は本当に 素晴らしいです)。本音源は9月15日のコペンハーゲン公演を収めた「HEADLESS EUROPEANS」と共に、'89年ヨーロッパツアーを代表する一本となるに違いありません! 翌日24日のウィーン公演を収録したサウンドボード音源 「HEADLESS IN VIENNA」と並べても遜色ない最高のオーディエンス・ソースは、間違いなく全てのハードロックファン必聴です!Live at Jurahalle, Neumarkt, Germany 23rd September 1989 TRULY AMAZING SOUND Disc 1 1. Ave Satani 2. The Gates Of Hell 3. Headless Cross 4. Neon Knights 5. Children Of The Sea 6. Guitar Solo 7. Die Young 8. When Death Calls 9. War Pigs Disc 2 1. The Shining 2. The Mob Rules 3. Black Sabbath 4. Iron Man 5. Children Of The Grave 6. Heaven And Hell 7. Paranoid/Heaven And Hell (Reprise) Tony Iommi - Guitar Tony Martin - Vocal Cozy Powell - Drums Neil Murray - Bass Geoff Nicholls - Keyboards