1979年の全米ツアー最終日、6月24日のシアトル公演の高音質オーディエンス録音で完全収録。話題のJEMS音源を使用。音源自体は数年前からテープ トレーダー間に流通していたものですが、近年、JEMSによるリマスター・バージョンがデジタル・トランスファーされ、その驚くべき質の高さは、すでに各 方面で大きな話題を呼んでおり、それだけでサウンド・クオリティの確かさはご理解いただけるのではないでしょうか。非常に良質なモノラル録音で、当時、ノ ルウェーのタンドバーグ社のオープンリールデッキとソニー製マイクによって収録されたダイナミックなサウンドです。それに高度なリマスターを施すことで、 元マスターでの、過度のヒスノイズ・リダクションにより失われてしまった高音域を絶妙なバランスで甦らせることにより、音の抜けを劇的に改善しました。そ れにより、ノイズ・リダクション・マスターの不自然さがなくなり、冒頭のオーディエンスの歓声を聴いただけでも元マスターとの音の鮮明度の違いがはっきり 分かります。演奏部分においては、特にハイハットの音を聴けばお判りのように、全体的にクリアでバランスのとれた拡がりのあるナチュラル・サウンドに変貌 しています。内容につきましては、この公演の持つ意味は以下の2点において、非常に重要なものでした。ひとつに74年からクラプトンをサポートしてきたバックバンド 「タルサ・トップス」最後のステージとなったこと。すなわち、クラプトンとカール・レイドルが共にステージに立った最後の瞬間だったことです。ふたつめ に、クラプトンと親子の盃を交わした故マディ・ウォーターズが前座を務めたツアーであり、アンコールには御大マディと当時マディのバンドに在籍していた ハーモニカ・プレイヤー、ジェリー・ポートノイ(後年彼はクラプトン・バンドに加入します)が飛入り参加していることです。クラプトンは何とマディを「マ イ・ファーザー!」とアナウンスしてステージに呼び出しています。マディの前での最終公演。何故か「Layla」をプレイしなかった日ですが、渾身の力を 振り絞っての白熱するステージは、クラプトンのみならず、ブルース・ファンならば一度は聴いておきたいものです。素晴らしい内容を伴った歴史的ライブを、 最高のサウンドで楽しめる、ファン必聴の1枚です。Live at Seattle Center Coliseum, Seattle, WA. USA 24th June 1979 PERFECT SOUND Disc 1 1. Intro 2. Badge 3. If I Don't Be There By Morning 4. Worried Life Blues 5. Crossroads 6. Knockin' On Heaven's Door 7. Tulsa Time 8. Early In The Morning 9. Setting Me Up Disc 2 1. Double Trouble 2. Lay Tall Sally 3. Wonderful Tonight 4. Cocaine 5. Muddy Waters Intro 6. Standing Around Crying(with Muddy Waters on Guitar & Vocals and Jerry Portnoy on harmonica) Eric Clapton - Guitar, Vocals Albert Lee - Guitar, Vocals Carl Radle - Bass Jamie Oldaker - Drums Dick Sims - Keyboards