凄い……これは凄い! 世界中のマニアを震撼させている新発掘録音が到着!! 衝撃の極上サウンド2CDで登場です!そんな本作に封じられているのは「1980年7月5日サンディエゴ公演」。その初登場オーディエンス録音です。とにかく、今この瞬間も世界中のマニアが聴き漁り、驚きに震えている新音源。何が衝撃かと言えば、これまでまったく記録のなかったショウがいきなりの完全形で飛び出し、しかもサウンドも極上。さらに加えてショウの内容まで他では聴けない面白さ……という、とんでもない新発掘だったのです。その内容をご説明するためにも、ショウのポジションが最重要。まずは、一大全盛にあった“THE GAME Tour”の全景から振り返ってみましょう。1980年《6月30日『THE GAME』発売》・6月30日ー7月14日:北米#1(14公演) ←★ココ★・8月5日ー9月30日:北米#2(35公演)《12月8日『FLASH GORDON』発売》・11月23日ー12月18日:欧州(17公演)1981年・2月12日ー19日:日本(6公演) ・2月28日ー3月21日:中南米#1(7公演)・9月25日ー10月18日:中南米#2(6公演)《10月26日『GREATEST HITS』発売》・11月24日+25日:北米#3(2公演) ←※公式 これが1980年/1981年のQUEEN。ツアーは『THE GAME』の発売当日から開始されたわけですが、本作はその序盤も序盤となる「北米#1」の4公演目。本作から流れ出るのは、単に初めて耳にするショウというだけでなく、“THE GAME Tour”最古の記録を更新するライヴアルバムでもあるのです。実際、そのショウが素晴らしすぎる。実のところ、ツアー序盤だけに演奏自体は発展途上という感じでもあるのですが、その試行錯誤感が激レア。それを実感していただくためにも、ここでセットを整理しておきましょう。70年代クラシックス・戦慄の王女:Keep Yourself Alive・シアー・ハート・アタック:Killer Queen/Now I'm Here・オペラ座の夜:Death On Two Legs(★)/I'm In Love With My Car/You're My Best Friend(★)/ Love Of My Life/Bohemian Rhapsody・華麗なるレース:Tie Your Mother Down・世界に捧ぐ:We Will Rock You(2種)/Get Down Make Love/Sheer Heart Attack/We Are The Champions・ジャズ:Let Me Entertain You/Mustapha(★)・その他:Jailhouse Rock 80年代・ザ・ゲーム:Play The Game/Save Me/Need Your Loving Tonight(★)/Rock It (Prime Jive)(★)/Crazy Little Thing Called Love・フラッシュ・ゴードン:Ming's Theme (In the Court Of Ming The Merciless)(★)※注:「★」印は公式『QUEEN ROCK MONTREAL』で聴けない曲。 ……と、このようになっています。とっかかりとして『QUEEN ROCK MONTREAL』との比較をしておきましたが、それどころじゃない。レアな「Need Your Loving Tonight」「Rock It (Prime Jive)」だけでなく、「Play The Game」も最古の記録。さらに驚きなのは『FLASH GORDON』の「Ming's Theme」。「You're My Best Friend」のイントロとして短く(30秒弱)弾くだけなのですが、あのメロディがシンセではなくピアノで紡がれる。『FLASH GORDON』の制作は『THE GAME』とダブって始まっていたわけですが、その史実を実際の音としても感じられるのです。そうしたツアー極初期ならではの創意はショウの端々からも感じられる。例えば「Killer Queen」。いつも通りにピアノ・イントロを弾くのですが、歌入り寸前にブレイク。どよめきを誘ってから歌い出す遊びがゾクゾクする。また、先ほど「演奏は発展途上」と書きましたが、それはあくまでアレンジの話であり、調子はすでに上々。フレディのノドも調子が良く、新曲「Save Me」は前年暮れの“THE CRAZY Tour”から演奏しているので最古ではありませんが、それでもライヴアレンジを模索しつつも情感たっぷりに歌い上げ。さらに「Now I'm Here」のコールでも絶好調ぶりをみせつけてくれるのです。あまりの衝撃にすっかり書き忘れておりましたが、そんな初体験のショウを教えてくれるサウンドがまた素晴らしいのなんの。サウンドボードと間違えるようなド密着感ではないのですが、それも欠点ではない。空気感はクリアに晴れ渡り、そのド真ん中を貫く芯も、細やかなディテールも、ドライアイスの中を踊るレーザー光線のように鮮やか。ダビング痕のない瑞々しさも手伝い、4人のアンサンブルはもちろん、フレディの歌詞の一語に込められたニュアンスまでハッキリと感じ取れるのです。サウンドボード的ではなくとも「オーディエンスならではの美」はたっぷりと感じられる。日本録音で喩えるならまるで名門キニーのような美録音なのです(もちろん、あくまで喩えです)。今この瞬間も美音ぶりが世界中のマニアを酔わせているわけですが、本作はさらに”極み”をめざして磨き込み。もちろん、無闇な音圧稼ぎでせっかくのナチュラルな鳴りを汚すような無粋なマネはしていません。各音域を細かくチェックし、全体のバランスを調整。トータルで均整の取れた鬱草を目指しました。一番分かりやすいのは高音域。この録音はヒスノイズもなしに高音が美しく記録されているのですが、同時に中低音に埋もれがちでもありました。本作ではそんな美しい高音がキッチリと感じ取れる。もしネット原音をお持ちでしたらシンバルの鳴りなど、高音の伸びが美しくクッキリと感じ取れることに驚かれるでしょう。このショウから41年。いつも新たなヴィンテージ録音が発掘されることには驚かされますが、今回はクオリティも内容も普段の発掘とは次元が違います。まるで長年の大定番のように見目麗しいハイクオリティ・サウンドで、ツアー極初期だけの聴いたこともないアレンジが次から次へと飛び出してくる。まさにマニアだけが知りうる新たなる秘宝アルバムです。「1980年7月5日サンディエゴ公演」の極上オーディエンス録音。これまで一切の記録がなかったTHE GAME Tour最古の初登場音源で、サウンドも絶品。クリアに晴れ渡った空気感のド真ん中を貫く芯も細やかなディテールもレーザー光線のように鮮やか。ダビング痕のない瑞々しさも手伝い、歌詞の一語に込められたニュアンスまでハッキリと感じ取れます。「Play The Game」「Need Your Loving Tonight」「Rock It (Prime Jive)」も最古の生演奏ですし、「You're My Best Friend」のイントロでつま弾かれる「Ming's Theme」も激レア。ツアー極初期だからこその創意溢れるフルショウを極上体験できます。 San Diego Sports Arena, San Diego, CA, USA 5th July 1980 PERFECT SOUND Disc 1 (59:49) 1. Intro. 2. Jailhouse Rock 3. We Will Rock You (fast) 4. Let Me Entertain You 5. Play The Game 6. Mustapha 7. Death On Two Legs 8. Killer Queen 9. I'm In Love With My Car 10. Get Down, Make Love 11. Ming's Theme (In the Court Of Ming The Merciless)★レア 12. You're My Best Friend 13. Save Me 14. Now I'm Here 15. Need Your Loving Tonight 16. Rock It (Prime Jive) 17. Love Of My Life Disc 2 (43:17) 1. Keep Yourself Alive 2. drum/guitar solos 3. Brighton Rock (reprise) 4. Crazy Little Thing Called Love 5. Bohemian Rhapsody 6. Tie Your Mother Down 7. Sheer Heart Attack 8. We Will Rock You 9. We Are The Champions 10. God Save The Queen