1995年8月に「Ritchie Blackmore's Rainbow」名義でのニューアルバム「Stranger in Us All」をリリースしたレインボーが満を持してスタートしたヨーロッパ・ツアー初日の9月30日はフィンランドのヘルシンキ公演を極上レベルの超高音質オーディエンス録音で完全収録。過去にリリースされた音源と同一の音源ですが、このたびその上位マスターを入手。過去、最も優れた高音質で、記念すべき1995年ワールド・ツアー初日の演奏を楽しむことができます。全体の音圧、音のスケール感に容易に判断できる程の違いが確認され、元々音が良かったこの日の音源を、まさにパーフェクトなサウンドで聴くことができます。この時代のオーディエンス録音としては別格と断言できる程の高音質で収録されており、十分に肉厚的でいながら各楽器間の分離感もバッチリ。全てのベースノートの一音一音がしっかり聴き分けられるほどです。周囲に煩い観客がいないのが幸いし、録音者のマイクは楽音をこれ以上ないほどにしっかりと捉えています。録音レベルも終始、安定しており、どのレベルのファンでも十分に楽しめる非常に優れたサウンドで、ショウを堪能することができます。ツアー開始前に念入りなリハーサルを行ってきたらしく、演奏は初日と思えないほどに安定しており、箇所箇所で良い意味での荒い部分もありますが、全体を通して、息のあった見事な演奏が聴けます。レインボーの再出発をムード抜群に演出するオープニングBGM「Land Of Hope And Glory」が鳴り響く会場の熱気溢れるムードから、「遂に始まるんだ」という観客の高揚感と心地よい緊張感が伝わってくるようです。Over The Rainbowから疾走感溢れるSpotlight Kidへ。観客の歓喜のどよめきが伝わってきて、これぞライブ盤の醍醐味と思わせる素晴らしい盛り上がりを体感できます。ギターソロ前のドゥギーの「Ladies & Gentlemen, Ritchie Blackmore!」というシャウトもカッコよく、リッチーのソロも見事。ドゥギーの高域も、この日は驚く程良く出ており、要所要所をバッチリ決める高品質なパフォーマンスは最高のひとことです。クラブバンドのようなサウンドですが、それがバンドの放つ一体感を持ったエネルギッシュな演奏とマッチしており、ファンは非常に気持ち良く聴き入ることができます。シャープな演奏のToo Late For Tearsでも絶品のパフォーマンスが楽しめます。会場大合唱と思われるLong Live Rock'N'Rollですが、とにかく楽音が非常にオンに録音されているので、演奏が歓声にかき消されることはありません。中盤の観客とのコール&レスポンスも非常に良いバランスで録音されています。途中、Strange Kind Of Woman後半でのリッチーとギランの掛け合いを思わせるボーカルをドゥギーが披露しています。Black Nightの途中でドゥギーのStarstruckのアドリブが聴けます。ドゥギー時代でお馴染みのトラディッショナルソングも登場。Hunting Humansは初演らしく実にカッチリした演奏で、後の日本公演等で聴ける緩急を効かせた完成度の高い演奏とは違った感触を受けます。ドゥギーはBluesの前に「マスター・オブ・ストラトキャスター、ブラックモア・ブルーズ!」とリッチーを持ちあげます。1分弱の短めのBluesに続いて勢いよく新曲Wolf To The Moonが披露されます。コーラス、キーボードのバランスも最高でポジティブなフィーリングに溢れた名演を楽しむことができます。曲はコンパクトながらそのままDiffcult To Cureへ。やや荒い演奏ですが、迫力は満点。キーボードソロを挟んでは、ドラムソロを含むStill I'm Sad、Man On The Silver Mountain、Temple Of The Kingと初期黄金時代を思い起こさせる名曲を連発。特に、これからのツアーの目玉のひとつとなるTemple Of The Kingではイントロで、それを察した観客からどよめきが起こるところは感動的で、会場の熱気が演奏者に乗り移っているような熱演ぶりは素晴らしく、エモーショナルな時を体感できます。スペシャルな時を共有している感覚がダイレクトに伝わってくるような名録音です。演奏はそのままメドレーでダイナミックな新曲Black Masqueradeへ。Arielではキャンディスの声も確認できます。ここでもう一曲新曲ということでStand And Fightが勢いよく演奏されます。ドラマチックなArielと対をなす、ストレートなメロディック・ロックですが、サビでは観客も合唱、リッチーもノリノリのリフ、ソロを聴かせますが(曲後半のロングソロは必聴!)、なぜか次の日からはセット落ちしてしまい、以降、2度と演奏されなかったので本テイクは非常に貴重です。翌日のストックホルム公演ではPerfect Strangersの導入部に演奏されるSince You Been Goneはこの日は演奏されません。堂々たるPerfect Strangersの演奏に続いて、大曲Hall Of The Mountain Kingでショウを締めるお馴染みの流れは圧巻で、ファンは「再編レインボーのファースト・ショウはここまで凄かったのか」と改めてその認識を強くすることでしょう。「レインボー」コールでアンコールで求める観客の前で再び登場したリッチーが、ギターを軽く弾き流した後、勢い良くスタートするBurnは圧巻。ドゥギーのボーカルも終始驚く程パワフルで、ここまで高域を上手くコントロールできるボーカルもそういないだろうと思わせる見事なパフォーマンスで聴き手を酔わせます。リッチーのソロはまさに絶頂期さながらで、そのワイルドでいて正確無比なプレイは誰もが聴き惚れてしまうことでしょう。ラストはSmoke On The Waterで、パープル後期のようなやっつけのプレイとは別モノのリッチーのプレイは最高で、その1音1音に聴き惚れてしまいます。音質はラストのOver The Rainbowまで完璧と言っても過言ではなく、欠点らしい欠点が一切見当たらない大傑作録音盤と言えるでしょう。リッチーのニューバンドにかける情熱がダイレクトに伝わってくる名演中の名演を最高のサウンドで楽しめるファン必携盤!! Live at House Of Culture, Helsinki, Finland 30th September 1995 TRULY AMAZING/PERFECT SOUND Disc 1 1. Land Of Hope And Glory 2. Over The Rainbow 3. Spotlight Kid 4. Too Late For Tears 5. Long Live Rock'N'Roll incl. Black Night & Starstruck 6. Hunting Humans 7. Blues 8. Wolf To The Moon 9. Diffcult To Cure 10. Keyboards Solo 11. Still I'm Sad incl. Drums Solo 12. Man On The Silver Mountain 13. Temple Of The King 14. Black Masquerade Disc 2 1. Guitar Solo 2. Ariel 3. Stand And Fight 4. Perfect Strangers 5. Hall Of The Mountain King 6. Burn 7. Smoke On The Water 8. Over The Rainbow Ritchie Blackmore - Guitar Doogie White - Vocal Greg Smith - Bass, Vocal Paul Morris - Keyboards Chuck Burgi - Drums