リッチー・ブラックモアが新たなメンバーを率い、アルバム「STRANGER IN US ALL」でファンを歓喜させたRITCHIE BLACKMORE'S RAINBOW。この'90年代型RAINBOWは、1995年から1997年までバンド活動を継続し、充実したライヴの数々は(現時点でリッチー最後の ハードロック・ライヴという事もあり)、今なお多くのファンを魅了しています。この足掛け三年におよぶ活動の中で、彼らが日本へ姿を見せたのは、残念ながら'95年11月の一回限り。このジャパンツアーは今や、'70年代から'80年代のRAINBOWが行った来日公演と同じくらい意義あるライヴだと言えるでしょう。本作「HUNTING GLORY」では、その中でも際だって特別な東京2Daysとツアー最終日の計3公演を6枚のディスクにカップリング! この一本で'95年ジャパンツ アーの主要ライヴを(セットリストの変化も含めて)丸ごと楽しめる、まさにファン必携の一本です!本作に収録されているのは、1995年11月に9公演行われた「STRANGER IN US ALL」ジャパンツアーより、11日のツアー初日と、翌12日のツアー二日目(会場はどちらも代々木オリンピックプール)、そして最終日の11月23日に 行われた、千葉の東京ベイNKホール公演の3本。これらで用いられたオーディエンス・ソースはトレーダー間でも一切出回っていないオリジナルDATマス ター。さらに全て同一テーパーによる録音であり、比較的均質なサウンドも、アイテムの統一感を高めています。これらのステージは、本作の登場以前にも多くの既発タイトルが存在しています。中でも初日の「FLY BY NIGHT」、二日目の「RETURN OF THE BLACK」(Power Gate-160)、最終日の「ELECTRIC EVER」(Shades-026)の3本は、それぞれの登場時点で「既発を上回る高音質」とファンを驚かせてきたアイテムばかり。本作では何とそれらに 優るとも劣らないサウンドで、全てをパッケージしているのだから驚きです。3公演ともに音の明度,ダイレクトさ,演奏の分離感、さらに強烈なパンチを備え た優秀な録音(明らかに本作へ並ぶというアイテムを挙げれば、新マスターを用いた4枚組「STRANGE THEM ALL」でしょう)。他のアイテムとは異なる位置や視点から、クリアかつワイド、そして臨場感たっぷりにライヴの様子を切り取っています。初日を捉えたディスク1・2では、オープニングBGMの「Land Of Hope And Glory」が響き渡ったあと、すぐに「Over The Rainbow」へ移れず、その場凌ぎの様な形でRUSHの「Fly By Night」が流れるというアクシデントもリアルに収録。しかし一旦下がってしまった場内の気持ちも、「Spotlight Kid」や「Long Live Rock'n'Roll」では急上昇。新曲の「Too Late For Tears」や「Hunting Humans」といった新曲も、DEEP PURPLEやRAINBOWの名曲に負けない充実した演奏で聴き手を楽しませます。この日はリッチーの気合が前面に出ており、「Still I'm Sad」や「Black Masquerade」でのプレイ、長いソロを含む「Ariel」など、どの曲も高い聴き応えを持っています。アンコールは「Burn」一曲でしたが、そ の盛り上がりは凄まじく、特別な初日ならではの熱いライヴをしっかりと満喫できます。ディスク3・4へ収められたツアー二日目も、ライヴの序盤は機材トラブルが起こるなど波乱の立ち上がり。「Spotlight Kid」での盛り上がりは前日同様ですが、同曲の演奏後すぐに「Too Late For Tears」へ入れません。しかしこのトラブルによって、ドゥギーがポール・モーリスのキーボードをバックに「Rainbow Eyes」を歌うというサプライズが発生し、会場のファンを驚かせました。この日は(トラブルの影響もあったのか、それとも意図して初日と差別化したのか)一曲のソロがコンパクトな代わりに、ドゥギーの歌うトラッド・ソング や、'80年代の名曲がセットへ盛り込まれ、聴き手を全く飽きさせません。「Man On The Silver Mountain」と「Temple Of The King」の中間をメロディアスに繋ぐ「Love Hurts」や、感動の'84年武道館最終公演を思い出させる「Street Of Dreams」、さらに「Stone Cold」と、バンドの全期間から満遍なくチョイスされたセットはまさに"ベスト・オブ・RAINBOW"の様相。それでもなお「Perfect Strangers」などのPURPLEナンバーや、「Hall Of The Mountain King」といった新曲も埋没せず、最後まで聴き手を大いに楽しませます!ラストのディスク5・6では、ツアー序盤と様変わりしたセットが聴き手を驚かせます。イントロの「Over The Rainbow」から炸裂するのは新曲の「Too Late For Tears」! この立ち上がりにはファンも驚いたでしょう(同曲でのスタートは'96年ライヴにも引き継がれます)。「Long Live Rock 'n' Roll」と「Hunting Humans」の位置は同じですが、4曲目ではまたもやサプライズ。普通ならアンコールの「Smoke On The Water」がいきなり演奏された事で、観客は「次の曲は何だ!?」と、一寸先も読めない状態になってしまいます! まさにイタズラ好きなリッチーの面目 躍如と言ったステージです。その後は「Wolf To The Moon」に「Difficult To Cure」そして「Still I'm Sad」と、当時の定番の流れですが、リッチーのソロはいずれも優れており、ノリノリのライヴを楽しめます。ライヴ後半はドゥギーのインプロが冴え、ト ラッド・ソングやラストの「Love Hurts」と、彼の個性を活かしたパフォーマンスも続出。ツアー最終日を大団円で締めくくります!'70年代からリッチーを応援してきたマニアも、'80年代RAINBOWに間に合わなかった若いファンも、この'95年ライヴは揃って大満足させまし た。その記念すべき3公演をいずれも極上のオーディエンス・ソースで封じ込めた本作は、全てのRAINBOWマニアにコレクションして欲しい決定的な一本 です。 Live at Yoyogi Olympic Pool, Tokyo, Japan 11th & 12th November 1995 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters) Live at Tokyo NK Hall, Chiba, Japan 23rd November 1995 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters) Live at Yoyogi Olympic Pool, Tokyo, Japan 11th November 1995 Disc 1 1. Land Of Hope And Glory 2. Over The Rainbow 3. Spotlight Kid 4. Too Late For Tears 5. Long Live Rock'n'Roll 6. Hunting Humans 7. Wolf To The Moon 8. Difficult To Cure 9. Keyboard Solo 10. Still I'm Sad 11. Drum Solo 12. Man On The Silver Mountain 13. Temple Of The King Disc 2 1. Black Masquerade 2. Guitar Solo 3. Ariel 4. Since You Been Gone 5. Perfect Strangers 6. Greensleeves 7. Waltzing Matilda 8. Hall Of The Mountain King 9. Thank You Tokyo 10. Burn 11. Over The Rainbow Live at Yoyogi Olympic Pool, Tokyo, Japan 12th November 1995 Disc 3 1. Over The Rainbow 2. Spotlight Kid 3. Rainbow Eyes 4. Too Late For Tears 5. Long Live Rock'n'Roll 6. Hunting Humans 7. Wolf To The Moon 8. Difficult To Cure 9. Keyboard Solo 10. Still I'm Sad 11. Drum Solo 12. Man On The Silver Mountain 13. Love Hurts 14. Temple Of The King Disc 4 1. Black Masquerade 2. Ariel 3. Street Of Dreams 4. Traditional Song 5. Since You Been Gone 6. Perfect Strangers 7. Waltzing Matilda 8. Hall Of The Mountain King 9. Stone Cold 10. Traditional Song 11. Burn 12. Maybe Next Time 13. Woman From Tokyo 14. Smoke On The Water 15. Over The Rainbow Live at Tokyo NK Hall, Chiba, Japan 23rd November 1995 Disc 5 1. The Land Of Hope And Glory 2. Over The Rainbow 3. Too Late For Tears 4. Long Live Rock 'n' Roll 5. Hunting Humans 6. Smoke On The Water 7. Wolf To The Moon 8. Difficult To Cure 9. Keyboard Solo 10. Still I'm Sad 11. Drum Solo 12. Man On The Silver Mountain 13. Temple Of The King 14. Black Masquerade Disc 6 1. Guitar Solo 2. Ariel 3. Since You Been Gone 4. Perfect Strangers 5. Farewell Song 6. Hall Of The Mountain King 7. Greensleeves 8. Burn 9. Maybe Next Time 10. Street Of Dreams 11. Vocal Improvisation 12. Love Hurts 13. Over The Rainbow Ritchie Blackmore - Guitar Doogie White - Vocal Greg Smith - Bass Paul Morris - Keyboards Chuck Burgi - Drums