ルネッサンス音楽に安住の地を見出した1997年のリッチー・ブラックモア。その第一歩となった日本公演を極上体験できるオリジナル録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは、貴重な「Smoke On The Water」も飛び出したことで知られる「1997年11月3日:愛知厚生年金会館」公演。その絶品オーディエンス録音です。4月にデビュー作『SHADOW OF THE MOON』をリリースした彼らは、そのまま欧州からツアーを開始する予定でしたがリッチーの不調で延期。日本が新プロジェクトの初お目見えとなりました。まずは、全世界に先駆けて行われたジャパン・ツアーの全景を振り返り、当店コレクションと共にショウのポジションを確かめてみましょう。・11月2日:中野サンプラザ・11月3日:愛知厚生年金会館 ←★本作★・11月4日『KOBE 1997(ハーバーランドプラザ)』・11月6日:広島郵便貯金ホール・11月7日『OSAKA 1997(フェスティバルホール)』・11月8日『TOKYO 1997 2ND NIGHT(国際フォーラム)』 ・11月10日:神奈川県民ホール・11月11日:仙台サンプラザホール ※注:各日とも代表作のみ。以上、全8公演。1997年5月にシークレット・ギグを行っていたとは言え、正式な初演は日本。本作の名古屋公演は、その中でも序盤となる2公演目でした。そんな初々しさ溢れる現場で記録された本作は、まさに極上。何よりも素晴らしいのは距離感もなく耳に飛び込んでくる芯。ホール鳴りも吸い込んだオーディエンス録音には違いないものの、その空気感もクリスタル・クリアに透き通り、ド真ん中を貫く芯が克明に感じ取れる。MCになると距離感も出てくるのですが、演奏中はささやかなギターも儚げな歌声も微細部まで鮮やかなのです。そして、その仄かなホール鳴りが芯に艶やダイナミズムも与えている。音楽性から言ってパワフルにはなりようがないわけですが、ディテールを隠さず、絶妙な厚みと独特な降り注ぎ感を演出する「オーディエンスだからこその美の世界」なのです。その美音で描かれるのは、新たな音楽の歓喜に浸りつつ、まだDEEP PURPLEやRAINBOWナンバーも躊躇しなかった1997年だからこそのフルショウ。現在ではBLACKMORE'S NIGHTの公式ライヴ作も多くなりましたので、それらでは聴けない曲をフィーチュアしながら整理してみましょう。BLACKMORE'S NIGHT(12曲)・シャドウ・オブ・ザ・ムーン:Shadow Of The Moon/ Be Mine Tonight(★)/Play Minstrel Play/Minstrel Hall/Memmingen/Renaissance Faire/Mond Tanz/Greensleeves(★)/The Clock Ticks On/Writing On The Wall・その他:St. Teresa/Under A Violet Moon その他(7曲)・ディープ・パープル:Smoke On The Water(★) ・レインボー:The Temple Of The King(★)/Sixteenth Century Greensleeves/Ariel/Still I'm Sad(★)/Difficult To Cure(★)/Man On The Silver Mountain(★)※注:「★」印は公式ライヴ作品では聴けない曲。……と、このようになっています。デビュー作『SHADOW OF THE MOON』ナンバーも美味しいわけですが、新しい姿に塗り替えられたHRクラシックスもたっぷりと楽しめる。特に注目なのがラストの「Smoke On The Water」でしょう。「Man On The Silver Mountain」から連なるギターソロを引き継いで始まるわけですが、日本で演奏したのは名古屋だけ。その超貴重な生演奏を機微まで鮮やかな絶品サウンドで楽しめるのです。また、上記にはありませんが開演前のSEもポイント。1曲目「Shadow Of The Moon」の8分以上前から録音が始まっており、場内に流されたDES GEYERS SCHWARZER HAUFENの「Susatissimo」もしっかりと楽しめる。このSEもショウの一部として重要な演出であり、フルショウをトータルで味わえるライヴアルバムなのです。その後、四半世紀にわたってリッチー・ブラックモアが追究していくことになるBLACKMORE'S NIGHT。その誕生直後のフルショウを絶品サウンドで味わえる貴重なライヴアルバムです。歴史的な日本公演でも格別だった名古屋の夜。全世界でも2公演目という「1997年11月3日:愛知厚生年金会館」公演の絶品オーディエンス録音。距離感もなく耳に飛び込んでくる芯が素晴らしく、ささやかなギターも儚げな歌声も微細部まで鮮やか。ディテールを隠さない仄かなホール鳴りが芯に艶やダイナミズムも与え、絶妙な厚みと独特な降り注ぎ感を演出。まさにオーディエンスだからこその美録音です。デビュー作『SHADOW OF THE MOON』だけでなく、HRクラシックスも積極に取り入れられ、日本では名古屋だけだった「Smoke On The Water」も極上サウンドで楽しめます。Live at Aichi Koseinenkin Kaikan, Nagoya, Japan 3rd November 1997 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (60:58) 1. Intro 2. Shadow of the Moon 3. Be Mine Tonight 4. Play Minstrel Play 5. St. Teresa 6. Minstrel Hall 7. Under a Violet Moon 8. The Temple of the King 9. Sixteenth Century Greensleeves 10. Memmingen 11. Renaissance Faire 12. Mond Tanz Disc 2 (43:57) 1. Ariel 2. Greensleeves 3. Band Introductions 4. The Clock Ticks On 5. Still I'm Sad 6. Difficult to Cure 7. Keyboard Solo 8. Writing on the Wall 9. Man on the Silver Mountain 10. Smoke On The Water Ritchie Blackmore - Guitars Candice Night - Vocal Jessie Haynes - Guitars Mick Cervino - Bass Joseph James - Keyboards John O. Reilly - Drums