1982年のヨーロッパ・ツアーから5月2日(初登場)、3日と2日間連続してパリのシャトル座(テアトル・デュ・シャトレ)でのライブの放送用音源を劣化が少ないサウンドボード音源で収録した3枚組が登場しました。初日となった5月2日公演のサウンドボード音源は30年ほど前に過去聴くに耐え難い音質で収録されていたRCSレーベル(Classic Consert Series)でリリースされていました。このアイテムは殆ど国内では流通しておらずご存知でないマニアの方も多いと思われます。今回は経年劣化が少ない極上の音源をマスターとして使用していますので安心してお聴き頂けます。故に「初登場音源」とさせて頂きました。当日のPAトラブルと思われるノイズがごく僅かに入っていることを差し引いてもマイルス・マニアにとってお宝音源であることは間違いありません。さて、2日目公演となった5月3日のライブは過去「パリジャン・ナイト」というタイトルで(現在は廃盤)リリースされていました。演奏内容に関しては、中山康樹著「マイルスを聴け」をご覧頂くとして今回リリースされたディフィニティブ・シリーズでは、海外リマスター職人(コードネーム:Plaz)がヒスノイズを軽減し曲ごとに若干スレていたテープスピードも補正したリマスター音源をCD化しています。中山氏も述べられていますが、「ファット・タイム」の途中でPAトラブルによりステージ上の電源が落ちてしまいアンプラグド状態で演奏が続けられている様子もクリアーな音質で確認出来ます。更にラストに演奏された「ジャン・ピエール」も初めて途中で途切れることなく正常な音源で18分を超えて収録されています。尚、ディスク1の2曲目の1.5秒ほどの音切れが御座いますがマスター由来となっていますのでご了承下さい。超極上の放送音源から精緻にデジタル化した最高峰更新盤です。ディスク1:ライブ・アット・シャトレ座、パリ、フランス 05/02/1982 ディスク2&3:ライブ・アット・シャトレ座、パリ、フランス 05/03/1982 Disc 1 1.Ife 2.Fat Time 3.Jean Pierre(inc) Disc 2 1.Back Seat Betty 2.May Man's Gone Now 3.Aida Disc 3 1.Ife 2.Fat Time 3.Jean Pierre(inc) マイルス・デイビス(tpt) ビル・エヴァンス(ts, ss, fl, elp) マイク・スターン(g) マーカス・ミラー(b) アル・フォスター(dr) ミノ・シネーロ(perc)