人気ロック・バンドなら可能な年間数百公演を行うような大ツアーは、無論演る方も過酷ではありますが、アルバムの売上に伴う人気と集客力が群を抜いているなど、あらゆる点で相当厳しい条件をクリア出来なければ不可能なまさに選ばれたアーティストのみだけに与えられた特権なのです。広いマーケットを持つロック界に比べるとやはり規模が小さいと言わざるを得ないジャズ/フュージョンの世界で、その特権領域に到達した稀有な存在が80年代はじめのパット・メセニー・グループでした。70年代後半に結成されたPMGは、毎年一年の大半をロード・ツアー(ライヴ)に費やしその素晴らしいパフォーマンスが口コミで広がり徐々に観客を増やし続け、1982年にはアメリカだけで年間80公演に及ぶライヴをこなしたのでした。この全米ツアーより編纂されたのが、目出度くグラミー賞を受賞したPMG初のライヴ・アルバムの「トラヴェルズ」でした。メンバーは、メセニーにキーボードのライル・メイズ、ベースのスティーヴ・ロドビー、ドラムスのダン・ゴットリーヴ、パーカッション/ヴォーカルのナナ・ヴァスコンセロスの5人編成でした。メセニーとライル・メイズとスティーヴ・ロドビーを軸に、ドラムスがダン・ゴットリーヴからポール・ワーティコに代わり、さらに予てからメセニーの頭の中にあった、メセニー・グループにブラジリアン・テイストを取り入れるという構想を実現するため、サウンドの重要な要としてアルゼンチン出身のヴォーカル、サックス、アコースティック・ギター、ヴィブラフォン、パーカッション他、多数の楽器を操るマルチ奏者のペドロ・アズナールをグループに招いた新生PMGによる、1983年10月30日マサチューセッツ州ウォルサム公演をレーベル独自の丁寧なマスタリングを施した超高音質サウンドにて2時間に渡りほぼ完全収録した2枚組が一挙に入荷しました!!!Live at Brandeis University Waltham,MA October.30.1983 Disc 1 1. Phase Dance 2. Travels 3. Tell it All 4. James 5. First Circle 6. Scrap Metal 7. Straight on Red Disc 2 1. Are you Going with Me ? 2. The Fields the Sky 3. End of the Game 4. Jaco 5. Pat Talks 6. San Lorenzo 7. American Garage Pat Metheny - G Lyle Mays - P・Synth・Org Steve Robby - B Paul Wertico - DS Pedro Aznar Vo