【一般のファンが観ることができない特別公演の極上マスターを収録!】またエリック・クラプトンの秘蔵音源でお馴染みの、イギリス在住重鎮テーパーのファーストジェネレーションマスターから、レアで特別なチャリティコンサートの音源をリリース致します!1997年12月31日にクラプトンの故郷サリー州の田舎町ウォーキングの公民館で行なわれたチャリティコンサートの完全収録ステレオオーディエンスソースです。このコンサートは、1993年以降毎年実施されてきた「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」と題されたAA(アルコール中毒者匿名の会)向けのチャリティイベントでした。元々は82年に、当時バンドメンバーだったゲイリー・ブルッカーが地元のパブで開いた「年忘れライブ」に参加したクラプトンがこの趣向を気に入ったことに端を発し、以降も断続的に年末に行なわれてきたものが93年にクラプトン主催で定例化し、大晦日の夜と休憩を挟んだ新年の朝に二度ライブを行なう「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」として定着したものです。このコンサートは、クラプトンが会員にもなっているアルコール中毒匿名の会の会員とその家族を無料で招待して楽しませるというもので、一般のファンは観られないというのが建て前になっていました。ところが何事にも裏があるのがこの世の中。重鎮テーパーは、普段のコネクションを利用して見事に潜入し、上級機材による極上音質でのステレオ録音に成功したというわけです。今回、重鎮テーパーから彼のDATマスターを借り受けてのリリースとなりますので、既発盤とは完全別マスターということになります。重鎮テーパーのマスターは、ステレオ感、音のダイレクト感において追随を許さない、まさに極上音質です。ちょっと聴いただけではサウンドボード録音かと思えるほどです。このイベントはメンバーとセットリストがこの時だけのレアなことで定評があり、しかも一般のファンは入場できないコンサートとあってはマニア垂涎の的と言えるものなのです。それをファーストジェネレーションの極上DATマスターから聴ける。これは凄いことなんです。さて、ここでこのコンサートが行なわれた1997年がクラプトンにとってどのような意味合いを持っていたのかをおさらいしてみましょう。【この年の充実感をそのまま表現した豪華でレアなメンバーによるワン・アンド・オンリーなライブ】・2月26日:ニューヨークで行なわれた「第38回グラミー賞」受賞式に出席。Change The Worldでクラプトンは、「レコード・オブ・ジ・イヤー」と「最優秀男性ポップ・ボーカル賞」の2冠に輝く。・7月3日〜17日:クロスオーバーユニット「レジェンズ」名義の短期ヨーロッパ・ジャズフェスティバル・ツアーに参加。・9月15日:ロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行なわれた「モンセラット島救済コンサート」に出演。・9月25日:ニューヨーク、ハマースミス・ボールルームで収録されたベイビーフェイスの「アンプラグド」ショウに友情参加する。・10月9日、10日:初めての韓国公演を行なう・10月13日〜31日:ジャパン・ツア 13, 14, 16, 17日:日本武道館 20日:マリンメッセ福岡 21,22日:大阪城ホール 24日:グリーンアリーナ広島 25日:レインボーホール名古屋 27, 28, 30, 31日:日本武道館・12月31日:故郷の町サリー州ウォーキングで毎年恒例のチャリティ・コンサート「ニュー・イヤーズ・イヴ・ダンス」を開催。 ←★本作★いつもの年に比べ、新作アルバムのリリースはなく、スポット的に友情から生まれたジャズ・ユニット「レジェンズ」としての短期ツアーを除けば、本格的なソロ・アーティストとしてのツアーは日本を含む極東ツアーだけだったことがお分かりいただけるでしょう。なぜならこの年の前半まで(と言いますか、正確には91時点からここまでずっと)、クラプトンはアルバム「JOURNEYMAN」以来、9年ぶりとなるオリジナル・スタジオアルバム「PILGRIM」のレコーディングを間断なく続けており、その最終段階に入っていたからです。不慮の事故で亡くなった幼い息子に捧げるアルバムとして、これまでのキャリアにはなかったほどの情熱とこだわりを持ち続け、長期に渡って構想とレコーディングが試行錯誤されてきた中、ようやくミックスダウン段階まで漕ぎ着け、ほっとしたタイミングで行なわれたのが極東ツアーだったのです。従って、このツアーのクラプトンの目的は、息子さんに捧げた新曲を逸早くファンに聴かせることでした。ほぼ完成が視野に入り、大好きな日本のファンにも新曲が披露できたこと、そしてツアーが大成功に終わったことで、大満足のクラプトンはイギリスに戻り、しばしの休暇に入ったわけです。そして恒例の年末のイベントに臨んだクラプトン。選んだメンバーは日本公演時とは異なり、イギリスの仲間ミュージシャンでした。この年が特にレアだったのは、クラプトンを含み、ギタリストが四人もいたことです。まずはツアーにも同行したアンディ・フェアウェザー・ロウ、そして元エイジアで、翌年の「ピルグリム・ツアー」に参加することになるアラン・ダービー、さらにクラプトンが気に入っていたシンガーソングライターのポール・ウォーシフ(後に彼のソロアルバムに参加)。特にスライドもこなすアラン・ダービーは、ソロプレイも卓越しており、クラプトンとのツインリードでステージを彩っています。またクラプトンの友人とのことで、ケヴィン・ローランドなる人物も歌うという豪華でレアな面子だったのです。そしてこのイベントならではのセットリストの魅力。ブルースあり、ソウルのスタンダードあり、クラプトンのヒット曲あり、とバラエティに富んでいます。メンバーをフィーチャーしたナンバーも組まれ、アンディをフィーチャーしたGin Houseを始め、クラプトンが聴かせるこうしたナンバーでのソロプレイも絶品!特にI Hardly Ever Doは最高、この曲を聴くだけでも価値があると思えるほど。そしてこのイベントでは敢えてプレイすることを避けていたようにも思えたLaylaをプレイしています。これもレアです!(Cocaineにおいて、オーラスで「Cocaine!」とオーディエンスの合唱で締まらないのは、普段はクラプトンのコンサートには無縁の会員諸氏がこの決まりごとを知らないためです:苦笑【重鎮テーパーのマスターならではの高音質】これまで数々のクラプトンのレア音源のマスターを提供してくれている重鎮テーパーですが、本作のマスターはその中でも五指に入る極上音質と断言できます。録音に使用したのが上級機材と高性能マイクだったことに加え、田舎の公民館レベルの狭いハコに響き渡るサウンドを好ポジションで捕らえたのが良かったのでしょう。何せ地元のイギリスでのコンサートとなれば、重鎮テーパーの意地もあったでしょう。音の粒立ち、サウンドバランス、ステレオ感、奥行き、まさに文句のつけようのない、オーディエンス録音の鏡のようなマスターです。日本人の我々が観に行くことが叶わなかったコンサートをこれほどのリアリティで届けてくれた重鎮テーパーに感謝です。Woking Leisure Center, Woking, Surrey, UK 31st December 1997 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (55:07) 1. Introduction 2. Reconsider Baby 3. Hoochie Coochie Man 4. Knockin' On The Heaven's Door 5. Rolling Man 6. Someday After A While 7. Cocaine 8. Five Long Years 9. You'll Never Walk Alone 10. Sunshine Of Your Love 11. Everyday I Have The Blues Disc 2 (50:35) 1. Introduction 2. In The Midnight Hour 3. I'm tore Down 4. Have You Ever Loved A Woman 5. Lay Dow Sally 6. Wonderful Tonight 7. I Hardly Ever Do 8. Knock On Wood 9. Gin House 10. Layla Eric Clapton - guitar, vocals Andy Fairweather Low - guitar, vocals Alan Darby - guitar, vocals Paul Wossif - guitars Chris Stainton - keyboards Dave Bronze - bass Henry Spinetti - drums Kevin Rowland - vocals