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Peter Gabriel ピーター・ガブリエル/Tokyo,Japan 3.7.1994

歴史上、6公演しか実現していないピーター・ガブリエルの来日公演。その最後の1ピースとなる超極上のオリジナル録音が誕生です。その最終作に記録されているのは「1994年3月7日:日本武道館」公演。その一部始終を真空パックした超絶級オーディエンス録音です。本作自体が衝撃的なまでの音楽アルバムなのですが、同時にピーターの来日史コレクションにおいても記念碑的な一作でもある。その意味を説明するためにも、現在までに実現した彼のライヴ・イン・ジャパンを総括してみましょう。1986年・12月20日『JAPAN AID 1986(神宮球場)』・12月21日『JAPAN AID 1986(神宮球場)』1988年・9月27日『HUMAN RIGHTS NOW!(東京ドーム)』1994年・3月7日:日本武道館 ←★ココ★・3月8日『SECRET JAPAN LIVE(武道館)』・3月10日『SECRET JAPAN LIVE(大阪城)』以上、全6回の日本公演。これまでオリジナル録音3作品『JAPAN AID 1986』『HUMAN RIGHTS NOW!』『SECRET JAPAN LIVE』でアーカイヴして参りましたが、唯一欠けていたのが「1994年の初日」。本作は、その最後の1公演を伝えるライヴアルバムなのです。しかも、単なる穴埋めなどではなく、クオリティも「超」付きの極上録音。さまざまなバンドでプレス級の名作を多数手掛けてきた名手コレクションでして、クリスタル・クリアな空気感をオンな芯が真っ直ぐに貫き、ディテールもシンセやバスドラのヴァイヴが床を震わせているのが感じられるほどに繊細なのです。サウンドボードと間違えるような密着感とも異なるのですが、それも欠点ではなく美点。さまざまな楽器が折り重なるように演奏されつつ、その1音1音が混ざり合うことなくキラキラと降りてくる。その雄大さと降り注ぎ感が素晴らしく、沸き立つ合唱もスペクタクル。大傑作と言われた『SECRET JAPAN LIVE』にも決して負けていない……と言いますか、無数のアーティストの武道館ライヴを扱ってきましたが、ここまで八角形の空間感覚が美しいと感じた事はちょっと記憶にない。それこそ公式ライヴアルバムのように聴きやすく、美しさと現実感はそれ以上……本作は、そんな次元のスペクタクルを味わえる超・美録音なのです。コレクションに重要な事も、めちゃくちゃ音が良いなのも分かった。じゃあ、肝心のライヴはどうなのさ……と言うと、これまた本作だけの素晴らしさ。セットからして日替わりですので、ここでは他2公演をセットした『SECRET JAPAN LIVE』と比較しつつ整理しておきましょう。US(6曲)・Come Talk to Me/Steam/Blood of Eden/Kiss That Frog(★)/Digging in the Dirt/Secret World その他(10曲)・CAR:Solsbury Hill・MELT:Games Without Frontiers(*)/Biko(*)・SECURITY:San Jacinto・SO:Sledgehammer/In Your Eyes・その他:Across the River/Shakin' the Tree/Quiet Steam(★*)/Lovetown(*)※注:「★」印は他公演『SECRET JAPAN LIVE』で演奏しなかった曲。なお「*」印は公式盤『SECRET WORLD LIVE』で聴けない曲。……と、このようになっています。他公演では演奏した定番の「Shock The Monkey」「Don't Give Up」がないのは残念ですが、その代わりに“Secret World Tour”の限定曲「Kiss That Frog」が聴けるとなれば贅沢も言えない。他にも伝統盤『PLAYS LIVE』でも聴けなかった「Games Without Frontiers」や映画『フィラデルフィア』に提供された「Lovetown」など、貴重な日本演奏がたっぷり楽しめるのです。そして、日本語MC。「Quiet Steam」に乗せて「やっと日本に来れて嬉しいです。それでは皆を盛り上げるための曲です」と語り、「Games Without Frontiers」の前に「この曲は差別や??に反対するために書きましたが、未だにこの問題は消えません」と紹介する。「日本語しゃべれなくてごめんなさい」と謝ってもいますが、「問題」が「モンディーク」になってしまう発音のたどたどしさも初日らしさなのです。これまで唯一ヌケていた「1994年の初日」。それを、ここまでの超極上サウンドでお届けできる日が来ようとは。貴重度をヌキにしてもオーディエンス録音の極みのような美音の世界であり、初めて聴く生演奏やMCに胸が高鳴る新発掘です。これまでの名作群を愛されてきた方はもちろん、本作がピーター・ガブリエルのソロ初体験だとしても心奪われるに違いない絶対盤。「1994年3月7日:日本武道館」公演の超絶級オーディエンス録音。歴戦の名手による初公開マスターで、クリスタル・クリアな空気感をオンな芯が真っ直ぐに貫き、ディテールもシンセやバスドラのヴァイヴが床を震わせているのが感じられるほどに繊細。雄大さと降り注ぎ感が素晴らしく、沸き立つ合唱もスペクタクル。それこそ公式ライヴアルバムのように聴きやすく、美しさと現実感はそれ以上という超・美録音です。「Games Without Frontiers」「Biko」「Lovetown」など、『SECRET WORLD LIVE』で聴けない曲も美味しい新名盤の誕生です。Budokan, Tokyo, Japan 7th March 1994 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1(64:54) 1. SE:Zaar 2. Come Talk to Me 3. Quiet Steam 4. Steam 5. Games Without Frontiers 6. Across the River 7. Shakin' the Tree 8. Blood of Eden 9. San Jacinto 10. Lovetown Disc 2(65:32) 1. Kiss That Frog 2. Solsbury Hill 3. Digging in the Dirt 4. Sledgehammer 5. Secret World 6. Band Introductions 1 7. In Your Eyes 8. Biko 9. Band Introductions 2 / Outro Peter Gabriel - Vocals, Keyboard, Harmonica David Rhodes - Guitar Tony Levin - Bass Manu Katche - Drums Jean-Claude Naimro - Keyboards Paula Cole - Vocals

Peter Gabriel ピーター・ガブリエル/Tokyo,Japan 3.7.1994

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