メロディック・パワーメタルの至高にして、後のPUMPKIN UNITEDへの道標ともなったHELLOWEEN&GAMMA RAYのカップリング・ツアー“HELLISH ROCK”。その日本公演を伝えてくれるオリジナル録音が2タイトル同時リリースが決定! 同録音家コレクションで二度のライヴ・イン・ジャパンをフル体験できる姉妹作です!!“HELLISH ROCK”の来日公演は2008年と2013年に実現したわけですが、本作は前者のライヴアルバム。「2008年2月11日:なんばHatch公演」の強力オーディエンス録音です。何はともあれ、まずはショウのポジション。良い機会でもありますので、2008年/2013年の2回分をまとめて振り返り、姉妹作のポジションを確かめてみましょう。2008年・2月8日:福岡DRUM LOGOS・2月9日:広島クライブクワトロ・2月11日:なんばHatch ←★本作★・2月12日:名古屋ダイヤモンドホール・2月14日:東京厚生年金会館・2月15日:東京厚生年金会館 2013年・6月5日:Zepp東京・6月6日:横浜BLITZ ・6月7日:渋谷AX・6月9日『OSAKA 2013』←※姉妹作・6月10日:Zepp名古屋 以上、全6+5=11公演。今回の姉妹作は両方とも大阪公演のライヴアルバムです。そんな現場で記録された本作は、力強く極太な芯がド直球に迫るダイレクト・サウンド。とにかく距離感ゼロの密着感が凄い。リアルな熱狂も吸い込んでいますし、何より録音家本人から譲られたのでオーディエンスで間違いないのですが、ヘッドフォンで耳を澄ませてもホール鳴り成分が感じられず、タイムラグなしに耳に飛び込んでくる感覚はオーディエンス離れしている。さらに言えば、周囲に不思議なほど間近声がない。もちろん、メロディック・パワーメタル2大巨頭のライヴですから、観客は大いに盛大に歌いまくっているのですが、それが演奏よりも遙か遠く。巨大な唱和が極太な芯を遮らないのです。本作がそれほどのサウンドになったのも理由がある。何しろ、本作を手掛けたのは当店でもお馴染みの名手“西日本最強テーパー”氏。当時の“最強氏”は修業時代とも言える初期でして、正直なところ本作は現代録音ほどの艶はない。あまりにもパワフルなためにピークでリミッター気味になったりもします。しかし、このサウンドボード的な密着感は、間違いなく“最強氏”サウンド。荒削りながらも、才能の鱗片や独特な美学は本作にもしっかりと息づいているのです。そんな超ダイレクト・サウンドで描かれるのは、メタル者なら誰もが夢見た兄弟バンドのガチンコ対決。当時の両者は公式ライヴアルバム『HELL YEAH! THE AWESOME FOURSOME』『THE LEGACY WORLD TOUR 2005/2006』を揃ってリリースした時期でもありますので、ここで比較しながら整理しておきましょう。DISC 1:GAMMA RAY ・ウォールズ・オブ・ジェリコ:Ride The Sky・ヘディング・フォー・トゥモロウ:Heaven Can Wait(★)/The Silence・ランド・オブ・ザ・フリー:Rebellion In Dreamland・サムホエア・アウト・イン・スペース:Valley Of The Kings/Somewhere Out In Space・パワープラント:Heavy Metal Universe/Send Me A Sign・ノー・ワールド・オーダー:New World Order・マジェスティック:Fight・ランド・オブ・ザ・フリー2:Into The Storm/From The Ashes DISC 2-3:HELLOWEEN・守護神伝-第一章-:Halloween/A Tale That Wasn't Right・守護神伝-第二章-:March Of Time(★)/Eagle Fly Free/Dr. Stein・ダーク・ライド:If I Could Fly・守護神伝-新章-:The King For A 1000 Years・ギャンブリング・ウィズ・ザ・デヴィル:Final Fortune(★)/As Long As I Fall(★)/The Bells Of The 7 Hells(★)・メドレー(★):I Can/Where The Rain Grows/Perfect Gentleman/Power/Keeper Of The Seven Keys DISC 3:共演ジャム・Future World/I Want Out ※注:「★」印は公式盤『HELL YEAH! THE AWESOME FOURSOME』や『THE LEGACY WORLD TOUR 2005/2006』で聴けない曲。……と、このようになっています。GAMMMA RAY篇は公式ライヴ盤とだいぶ被っていますが、HELLOWEEN篇はライヴ盤の後に出た『GAMBLING WITH THE DEVIL』を大量投入。さらに美味しいのが約16分に及ぶ名曲メドレー。アンディ・デリス時代の名曲群を畳みかけまくった後に「Keeper Of The Seven Keys」に雪崩れ込むアレンジはやや強引でもありますが、原曲もメドレーのような構成なせいか大合唱に次ぐ大合唱を経てたどり着く大団円もえらく感動的です。そして、その後はお待ちかね(?)の共演タイム。カイ・ハンセン作曲の大代表曲「Future World」「I Want Out」をブチかましてくれる。現在の私たちはもっと豪華なPUMPKIN UNITEDも知ってはいますが、本作の現場は知らない(笑)。カイとヴァイキーが並び立つ光景に沸き立つ現場はめちゃくちゃ熱く、会場中が歌いに歌う。カイとアンディによるデュエット・バージョンも貴重ですが、それ以上に歓喜の空間に立ち会う臨場感が美味しいライヴアルバムなのです。メロディック・パワーメタルの始祖にして、王者でもあるHELLOWEENとGAMMA RAY。そのカップリング・ショウを丸ごと味わえる豪華3枚組です。融合を果たしたPUMPKIN UNITEDも勿論素晴らしいですが、鎬を削るからこそ一層熱く、膨大な名曲も楽しめる。その特別な現場を超ダイレクト・サウンドで体験できる姉妹作。カップリング・ツアーHELLISH ROCKの姉妹作第一弾。「2008年2月11日:なんばHatch公演」の強力オーディエンス録音です。名手“西日本最強テーパー”氏の初期作品で、力強く極太な芯がド直球に迫るダイレクト録音。とにかく距離感ゼロの密着感が強烈で、ホール鳴り成分が感じられず、タイムラグなしに耳に飛び込んでくる感覚はオーディエンス離れしている。対決ツアーだからこその気合いの入った演奏が素晴らしく、両雄が共演するアンコール「Future World」「I Want Out」も凄い盛り上がり。メロディック・パワーメタルの2大巨頭を丸ごと完全体験できる豪華3枚組です。Namba Hatch, Osaka, Japan 11th February 2008 TRULY PERFET SOUND(from Original Masters) HELLISH ROCK 08 GAMMA RAY Disc 1 (77:55) 1. Welcome 2. Into the Storm 3. Heaven Can Wait 4. New World Order 5. Fight 6. From the Ashes 7. Valley of the Kings 8. Rebellion in Dreamland 9. Heavy Metal Universe 10. The Silence 11. Ride the Sky 12. Somewhere Out in Space 13. Send Me a Sign Kai Hansen - Vocals, guitar Henjo Richter - Guitar Dirk Schlachter - Bass Dan Zimmermann - Drums HELLOWEEN Disc 2 (53:16) 1. Pre-Show 2. Walls of Jericho / Crack the Riddle 3. Halloween 4. Final Fortune 5. March of Time 6. As Long as I Fall 7. A Tale That Wasn't Right 8. Drum Solo 9. The King for a 1000 Years Disc 3 (51:55) 1. Eagle Fly Free 2. The Bells of the 7 Hells 3. If I Could Fly 4. Dr. Stein 5. I Can / Where the Rain Grows / Perfect Gentleman / Power / Keeper of the Seven Keys (Medley) 6. Future World (Jam session with Gamma Ray) 7. I Want Out (Jam session with Gamma Ray) Andi Deris - vocals Michael Weikath - guitar Sascha Gerstner - guitar Markus Grosskopf - bass Dani Loble - drums