泡沫な活動歴でありながら英国ロック史に巨大すぎる足跡を残した第1期JEFF BECK GROUP。そのフルショウを味わえる伝説の名録音がブラッシュアップ。「GRAF ZEPPELIN」マスタリングで磨き上げられた最高峰更新盤が永久保存決定です。そんな本作に吹き込まれているのは「1968年7月17日ダラス公演」。その超極上オーディエンス録音です。ロッド・スチュワートやロン・ウッドが顔を並べ、CREAMとLED ZEPPELINの間を繋いだとも言われる最重要バンド。良い機会でもありますので、その活動歴から振り返ってみましょう。1967年・3月3日ー12月23日:欧州#1(131公演)1968年・1月27日ー5月25日:欧州#2(25公演)《5月14日ー26日『TRUTH』制作》・6月14日ー8月3日:北米#1(34公演)←★ココ★・9月6日ー10月5日:欧州#3(8公演)・10月11日ー12月8日:北米#2(36公演)←※DEFINITIVE BOSTON TAPES・12月21日:ロンドン公演・12月28日:タンパ公演 1969年・1月14日ー2月5日:英国(4公演)・2月21日ー4月4日:北米#3(15公演)《4月3日ー19日『BECK-OLA』制作》・4月25日:ロンドン公演・5月2日ー8月2日:北米#4(23公演)【第1期JEFF BECK GROUPを代表する伝説の名録音】これがロッド・スチュワートやロン・ウッドも参加した第1期JEFF BECK GROUP(以後「JBG#1」)の活動全景。資料によって食い違いもあるので公演数などの細部は保証しかねますが、おおよその流れはイメージして頂けるのではないでしょうか。彼らの主戦場は欧州(と言いますか、ほぼ母国イギリス)だったわけですが、その合間に3回の全米ツアーも実施。本作のダラス公演は、名盤『TRUTH』制作直後に実施された「北米#1」の23公演目にあたるコンサートでした。このショウは、JBG#1でも屈指の名録音が残された事でも有名。オーディエンス録音でありながらオンで力強い芯のダイレクト感は異常なレベルで、見事にセパレートしたステレオ感も絶大。「会場側が記録用として録音した」「実はサウンドボード」など、さまざまな説がまことしやかに語られてきた。最近では、正真正銘のサウンドボードであるフィルモア・ウエスト録音とのカップリングでチェコ・プレスのハーフ・オフィシャル盤も出回っているほどです。【意外と知られていないベスト・マスターの最高峰を更新】そんな超名録音ではありますが、実はベスト・マスターがどれなのかは意外と知られていない。近年はネット上で「Krw_co」発掘版がスタンダードになっているようですが、実はこれもベストではなかった。ジェネを食らったサウンドは美麗とは言いがたく「I Ain't Superstitious」でカットまで発生。本来はノーカットであることを知らないコレクターまで増えている始末です。では、どれがベストなのか? その回答は、当店でご紹介した事もある『DOIN' THAT CRAZY THING』。10年以上前に発掘されつつ、その後に登場したいかなるマスターも(サウンド面と収録時間の両面で)超えられず、現在でもなお王者に君臨し続けている最高峰版なのです。本作は、そんな王者のマスターを「GRAF ZEPPELIN」マスタリングで磨き直した最高峰更新盤です。例によってピッチ補正や帯域分析、ノイズ処理等々、あらゆるポイントで細密検証して補整。その精度はこれまでの諸作で証明されてきた通りですが、今回の場合は位相修正が大きな効果を生んでいる。従来盤を体験された方なら「真横を向いて録音したんじゃないか?」と思うほど左に寄ったステレオ・バランスをご存知と思いますが、これは『DOIN' THAT CRAZY THING』マスターでも同じでした。本作は、位相修正でそんなステレオ感が補整。定位もセンターにビシッと揃ったライヴアルバムになっているのです。念のために追記しますと、これは録音の真実をねじ曲げているのではありません。従来は「元々左寄りの録音」と思われていたのですが、今回は分析の結果「流通・デジタル化の過程で狂ったもの」と判明したのです(まぁ普通に考えれば真横を向いて録音するはずがないですね)。つまり、本作は「センターの揃えるための補整」ではなく「録音本来のサウンドに正したらセンターになった」。ベックのヴォーカルがじわる「Hi Ho Silver Lining」も、ロッドのリズム・ギターも聴ける「Beck's Bolero」も、現場本来のサウンドで甦るのです。そんな最高峰更新サウンドで描かれるのは、ロック史に燦然と輝くJBG#1のフルセット。この日は1日2公演が行われたとされていますが、2ステージで被り曲はなし。実質的には休憩を挟んだ二部構成となっていました。本作は、その両方を一気に収録しています。JBG#1の長尺作品と言えば、3枚組の『DEFINITIVE BOSTON TAPES』がお馴染みですので、比較しながらセットを整理しておきましょう。トゥルース(7曲)・You Shook Me/Let Me Love You/Shapes Of Things/Beck's Bolero/Rock My Plimsoul/Morning Dew/I Ain't Superstitious カバー他(7曲)・Beck's Boogie/Hi Ho Silver Lining(★)/Mother's Old Rice Pudding・その他:I Can't Hold Out(★)/Sweet Little Angel/Oh Pretty Woman(★)/The Sun Is Shining(★)※注:「★」印は3枚組『DEFINITIVE BOSTON TAPES』でも聴けない曲。ド密着でステレオ感も見事なサウンドは『DEFINITIVE BOSTON TAPES』を凌駕し、曲数ボリュームではサウンドボード盤『FILLMORE WEST 1968』を遙かに超越する大名盤です。10年以上超える物のない最高峰でありながら、現在ではネットでも入手困難なベスト・マスターをさらに精密に磨き込んだ「史上最高の1枚」。ロック史を変えた伝説ユニットの真価、(リマスター・メモ)既発ベストは「Doin' That Crazy Thing」(1CD) 。今回使用のマスターも前回盤と同じもの。ネット上にはこの音源は複数あり、日付けクレジットが間違ったうえ、音も劣り曲目も少なくなってるものがGodfatherecordsから出ていたりした。ネット上では劣化版が11月16日マイアミ・イメージ・クラブと謳われ流通もしている。KRW_coもこの音源を7月17日DALLASとして公開しているが、そこではジェネレーションも劣るうえ、最後のI Ain't Superstitiousで曲中カットが2箇所ある(本盤マスターはノーカット)。よって、10年以上前にリリースされた「Doin' That Crazy Thing」のマスターが未だにベストソースである。位相修正。元々の音源や10年前の既発盤では大きく左に寄っていたが、元のテープの正しい位相に直すと、演奏はほぼセンター寄りになった。★EQ処理等は左右のバランス調整程度に留めておりますので、前回盤との大きな違いは位相修正による音像定位の違いです。ピッチは前回と若干異なりますが、チューニングが全くあってないようなので、曲ごとの調整などはあまり根を詰めずに、ほどほどの調整に留めてます。「1968年7月17日ダラス公演」の超極上オーディエンス録音。サウンドボードとセットでハーフ・オフィシャル化されるほど超ダイレクトな名録音のベスト・マスターを「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングで磨き上げた最高峰更新盤です。現在ネットで回っているのは音も悪く「I Ain't Superstitious」にカットもありますが、本作にはそうした欠点がなく、左寄りだったステレオ感も正常に正されている。サウンドボード盤『FILLMORE WEST 1968』を遙かに超越するフルショウを極上体験できる決定盤です。Live at LuAnne's, Dallas, Texas, USA 17th July 1968 PERFECT SOUND(UPGRADE) (79:43) 1st Set 01. You Shook Me 02. Let Me Love You 03. I Can't Hold Out 04. Beck's Boogie 05. Sweet Little Angel 06. Shapes Of Things 07. Hi Ho Silver Lining 2nd Set 08. Beck's Bolero 09. Rock My Plimsoul 10. Oh Pretty Woman 11. Morning Dew 12. Mother's Old Rice Pudding 13. The Sun Is Shining 14. I Ain't Superstitious Jeff Beck - Guitar & Vocals Rod Stewart - Vocals & Rhythm Guitar Ron Wood - Bass Mickey Waller - Drums