THE J. GEILS BAND伝説の初来日から17年、ソロとして再来日を果たした1997年のピーター・ウルフ。その衝撃の現場を超・極上体験できるオリジナル録音が全世界初公開です!そんな本作に吹き込まれているのは「1997年1月22日:渋谷クラブクアトロ」公演。その一部始終を真空パックした超絶級オーディエンス録音です。本作最大のポイントは……すべて。超絶なサウンドも、37曲に及ぶ名曲コレクションも、猛烈に熱いパフォーマンスも、ありとあらゆる視点で凄すぎて目眩がしそうです。そんなポイントの1つが激しくレアな来日の現場感。まずは、その歴史的なスケジュールを振り返っておきましょう。・1月18日:心斎橋クラブクアトロ・1月19日:名古屋クラブクアトロ・1月21日:渋谷クラブクアトロ・1月22日:渋谷クラブクアトロ ←★本作★ 以上、全4公演。本作は、東名阪のクラブクアトロをグルッと巡った最終日にあたるコンサートでした。そんな現場で記録された本作は、まさに超極上。喝采があまりにもリアルなためにサウンドボードと間違えはしませんが、肝心の演奏音は間違えてしまいそう。芯は極太で距離感など微塵もなく、クラブならではの密室感がたっぷり。それに伴ってディテールも微細部まで綺麗に再現され、各楽器のセパレート感も絶大なのです。そして、そこまで力強いにも関わらず、極めて美しいから恐れ入る。当店ではある名古屋テーパーのオリジナルDATを数多くご紹介しておりますが、本作はその最新弾でもある。大元ダイレクトだけにダビング痕も経年劣化もまるでなく、機微の機微まで解像度も鮮明で瑞々しい。いやホント、ヘッドフォンで耳を澄ませてオーディエンスの証拠が見つからない。強いて言うなら、声援にはしっかりと空気感がありますし、スネアの鳴りに少ーし空間感覚もあるかも知れない。その上で自然なバランスと息づかいは下手なサウンドボードを蹴散らす素晴らしさ。名古屋コレクションでもトップクラス……いえ、堂々と「最高傑作」と断じられる凄まじい録音なのです。もう音質だけで絶対必聴モノなのですが、そのサウンドで描かれるショウはもっと凄いから二度びっくり。まず、何と言っても膨大にもほどがある名曲群。ここでそセットを分析し、ボシュームと濃度を実感していただきましょう。J・ガイルズ・バンド(20曲)・デビュー!:Homework/Serves You Right To Suffer/Pack Fair And Square/Cruisin' For A Love/Hard Drivin' Man/First I Look At The Purse・ブラッドショット:Give It To Me/(Ain't Nothin' But A) House Party/Start All Over Again・その他:Looking For A Love/Detroit Breakdown/Must Of Got Lost/Love-Itis/Where Did Our Love Go/Sanctuary/Teresa/Night Time/Love Stinks/Centerfold/Freeze-Frame ソロ(17曲)・ロング・ライン:Sky High/Rosie/Wastin' Time/40 To 1/Romeo Is Dead/Goodbye (Is All I'll Send Her)/Seventh Heaven/Starvin' To Death/Riverside Drive/Break This Chain/2 Loves/Long Line・その他:Lights Out/Come As You Are/Blue Avenue/99 Worlds/Go Wild ……と、このようになっています。『THE J. GEILS BAND』と当時の最新作『LONG LINE』が2本軸となっており、前者はアルバムの約半分となる6曲、後者に至っては全12曲を丸ごと全部披露するという大盤振る舞い(分散しているのでアルバム再現ではありません)。驚くのは、ここまで徹底していながらそれだけではない事。当時27年目だったキャリアの各時代から代表曲を取り揃え、全37曲ものレパートリーを繰り出し続けるのです。本作1本だけでまるでBOXセットのような聴き応えなのですが、そのセットを綴るパフォーマンスがまたハイパーでビッグ。いや、クラブ規模ですから会場は小さいのですが、歌いっぷりも演奏も超スケールだから凄い。「指先からも声が出ている」と形容されたのはスティーヴン・タイラーですが、本作から吹き出すピーターのヴォーカリゼイションもスタジアム級なのです。声の張りや伸びはもちろんですが、それ以上なのがリズム感。ちょっとしたシャウトやスキャット、綴る歌詞の1語1語が猛烈にグルーヴィ。ヴォーカルってリズム楽器だったのかと思うほど「ビート」を感じさせる。恐らく、現場にいた観客は三桁も前半でしたでしょうし、本作にはそのプライベート感もしっかりと刻まれている。それにも関わらず、十数万人を前にしたようなビッグな歌いっぷりが凄いのです(それにしても、この人は何度アンコール応えたら気が済むのでしょう:笑)。そんなピートを支えるバックも素晴らしい。ピートを入れた5人編成でして、バンマスのジョニーAを筆頭に全員が『LONG LINE』参加メンバー。しかも、残り3人はブラッド・デルプ率いるRTZのレギュラー・メンバーでもあり、コンビネーションも呼吸感レベルでぴったりと合った絶品のグルーヴを醸してくれるのです。よく「良い音・良い曲・良い演奏」を優れた音楽作品の必須条件として挙げますが、本作ほど三要素がハイレベルで揃ったアルバムはそうそうない。録音者本人から譲られたオーディエンス録音ゆえにこういうカタチで世に出ますが、公式リリースされていたらピーター・ウルフの最高傑作として世界中で愛されたことでしょう。そんな次元に立つ2時間54分に及ぶ超・娯楽大作。「1997年1月22日:渋谷クラブクアトロ」公演の超絶級オーディエンス録音。本作だけのオリジナル録音で、芯は極太で距離感など微塵もなく、ディテールも微細部まで綺麗なら各楽器のセパレート感も絶大。クラブならではの密室サウンドで、『THE J. GEILS BAND(の約半分)』と『LONG LINE(の丸ごと全曲)』を2本軸としつつ、全37曲ものレパートリーを繰り出し続けるフルショウを超極上体験できます。 Live at Shibuya Club Quattro, Tokyo, Japan 22nd January 1997 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1 (55:20) 1. Intro 2. 99 Worlds 3. Go Wild 4. Sanctuary 5. Sky High 6. Rosie 7. Wastin' Time 8. 40 to 1 9. Romeo Is Dead 10. Homework 11. Serves You Right To Suffer 12. Come as You Are 13. Night Time 14. Teresa 15. Goodbye (Is All I'll Send Her) Disc 2 (70:04) 1. Band introductions 2. Pack Fair and Square 3. Cruisin' for a Love 4. Seventh Heaven 5. Hard Drivin' Man 6. Starvin' to Death 7. Lights Out 8. Where Did Our Love Go 9. Centerfold 10. Detroit Breakdown 11. Riverside Drive 12. Give It to Me 13. Love Stinks 14. Break This Chain Disc 3 (48:07) 1. MC 2. 2 Loves 3. Long Line 4. Must of Got Lost 5. Freeze-Frame 6. Lookin' for a Love 7. (Ain't Nothin' But a) House Party 8. First I Look At The Purse 9. Start All Over Again 10. Love-itis 11. Blue Avenue Peter Wolf - vocals Johnny A. - guitar Tim Archibald - bass David Stefanelli - drums Brian Maes - keyboard