リッチー・ブラックモア流HRの集大成でもあった90年代RAINBOW。知られざる中心地であったデンマークから生まれた新たなマスターピースが永久保存決定です。そんな本作に刻まれているのは「1996年8月11日コペンハーゲン公演」。デンマークのロックフェス“GIANTS OF ROCK”に出演した際の極上オーディエンス録音です。1995年夏に『孤高のストレンジャー』で復活の狼煙を挙げたRAINBOWは、ツアーも開始。約20ヶ月・全74公演をかけて世界を巡りました。まずは、いつものように活動の全体像から振り返ってショウのポジションを把握しておきましょう。1995年《8月『孤高のストレンジャー』発売》・9月30日ー11月4日:欧州#1(25公演)←※公式映像・11月11日-23日:日本(9公演)1996年・6月27日ー7月7日:南米(8公演)・7月21日ー8月11日:欧州#2(13公演)←★ココ★《チャック・バーギ脱退→ジョン・ミセリ加入》1997年・2月20日ー3月19日:北米(18公演)・5月31日:デンマーク(最終公演)《RAINBOW解散→BLACKMORE’S NIGHT始動》これが90年代に復活したRAINBOWの活動全景。デンマークは1995年/1996年/1997年の3セクションでライヴが行われた唯一の国でして、本作の“GIANTS OF ROCK”公演は、その真ん中。「欧州#2」の千秋楽にあたるコンサートであり、80年代RAINBOWを知る古参チャック・バーギの最終公演でもありました。そんなスペシャルな現場で記録された本作は、サウンドも特別。ごく最近になって流通するようになった新マスターなのですが、これがもう超ダイレクト。芯は極太だわ、鳴りにスカスカ感は皆無だわ、ディテールは細やかだわ。強力な演奏音の影に隠れるように生々しい喝采も聞こえるためにサウンドボードと間違えたりはしませんが、力強さと密着感は間違えたくなる。特にハッとするのが「Mistreated」。ここでギターやヴォーカルにエコーが深めにかかるのですが、現場エンジニアがいつツマミを回したのかもハッキリと分かる。ベースもゴリゴリとしたアタック音もくっきり美しく、力強いだけでなくとんでもなく繊細でもある美録音なのです。その美音で描かれるのは、1996年ならではのフルショウ。実は、本作は最終日(8月11日)の全編だけでなく、同じデンマークの前日(8月10日)の新録音も5曲ボーナス追加されています。ここで合わせて整理しておきましょう。孤高のストレンジャー ・Wolf To The Moon/Still I'm Sad/Black Masquerade(★)/Ariel(★)その他クラシックス・ロニー時代:Long Live Rock 'n' Roll/Man On The Silver Mountain/Temple Of The King(★)・グラハム時代:Since You Been Gone・ジョー時代:Difficult To Cure/Maybe Next Time/Street Of Dreams ・パープル時代:Mistreated(★)/Perfect Strangers/Burn(★)/Smoke On The Water(★)※注:「★」印は2テイク(8月10日&11日)が聴ける曲。……と、このようになっています。公式映像『BLACK MASQUERADE』で聴けない「Mistreated」「Street Of Dreams」「Maybe Next Time」も美味しかったりしますが、それ以上に1996年らしさ爆発なのはオープニング「Long Live Rock 'n' Roll」だったりします。来日公演でも会場によって「Spotlight Kid」だったり「Too Late For Tears」だったりしましたが、1996年も磁気によって異なっていた。良い機会でもありますので、ここで開演曲の変遷も整理しておきましょう。1995年・9月ー11月「Spotlight Kid」開演(欧州#1/日本の北九州まで)・11月「Too Late For Tears」開演(日本の横浜以降)1996年・6月ー7月「Too Late For Tears」開演(南米)・7月ー8月「Long Live Rock 'n' Roll」開演(欧州#2)←★ココ★ 1997年・2月-5月「Spotlight Kid」開演(北米/デンマーク)以上のように、開演曲は3種のみ。「Long Live Rock 'n' Roll」スタートは「欧州#2」限定であり、このツアーの象徴でもあるのです。本編と同じくらい極上な前日「8月10日」録音で幕を閉じる本作。「まるでサウンドボード」を地で行く極上クオリティで貴重な「1996年ヨーロッパのRAINBOW」を楽しめる新名盤です。リッチーがハードロック・ギタリストとして燃えに燃えていた最後の季節。「1996年8月11日GIANTS OF ROCK」公演の極上オーディエンス録音。ごく最近になって登場した新マスターで超ダイレクト。芯は極太だわ、鳴りにスカスカ感は皆無だわ、ディテールは細やかだわ。「Mistreated」ではギターやヴォーカルにエコーが深めにかかるのですが、現場エンジニアがいつツマミを回したのかもハッキリと分かる。「まるでサウンドボード」を地で行く凄まじさで、「Long Live Rock 'n' Roll」で開演し、「Mistreated」「Street Of Dreams」等も美味しいフルショウを楽しめる新名盤です。 Live at Amager Strandpark, Copenhagen, Denmark 11th August 1996 TRULY PERFECT SOUND Disc 1 (76:36) 1. Intro 2. Long Live Rock 'n' Roll 3. Mistreated 4. Wolf To The Moon 5. Difficult To Cure 6. Keyboards Solo 7. Still I'm Sad (incl. Dums Solo) 8. Man On The Silver Mountain 9. Temple Of The King 10. Black Masquerade 11. Ariel 12. Blues 13. Since You Been Gone 14. Perfect Strangers Disc 2 (63:45) 1. Maybe Next Time 2. Burn 3. Lazy Intro 4. Street Of Dreams 5. Child In Time 6. Smoke On The Water 7. Band Introductions 8. Over The Rainbow Bonus Tracks "Smukkeste Festival 1996" Skanderborg Dyrehaven, Denmark 10th August 1996 9. Burn 10. Mistreated 11. Temple Of The King 12. Black Masquerade 13. Ariel 14. Smoke On The Water Ritchie Blackmore - Guitar Doogie White - Vocals Chuck Burgi - Drums Greg Smith - Bass Paul Morris - Keyboards