デイヴィ・パティソン、デイブ・ブロンズ、ピート・トンプソン……いわゆる“PASSIONバンド”を再結成し、ロードに戻ってきた2005年のロビン・トロワー。その現場を極上体験できるオリジナル録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2005年4月16日ロンドン公演」。その絶品オーディエンス録音です“PASSIONバンド”が再集結したのは2002年で、翌2003年にはアルバム『LIVING OUT OF TIME』も発表。しかし、どういうわけかしばらくライヴ活動は行われず、ツアーを開始したのは2005年になってからでした。その模様はロビンの還暦バースデー・ライヴ『LIVING OUT OF TIME: LIVE』としてオフィシャル作品にも残されていますが、もちろん本作は別公演。まずは、そんな当時の状況をスケジュールで確認してみましょう。・3月7日ー9日:ドイツ(3公演)←※公式LIVING OUT OF TIME: LIVE・3月14日ー4月23日:英国#1(18公演)←★ココ★・4月30日ー6月18日:欧州(12公演)・11月7日ー25日:英国#2(12公演)これが2005年のロビン・トロワー。『LIVING OUT OF TIME: LIVE』はロビンの誕生日「3月9日」に収録されましたが、本作のロンドン公演はその翌月。4年ぶりとなる本格的なツアーを開始した「英国#1」の15公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、オンで力強い芯と端正な鳴りを併せ持った絶品オーディエンス。録音家本人か譲られた本作だけのオリジナル録音なのですが、その録音家こそ当店では“英国の巨匠”でお馴染みの伝説的な名手なのです。「リアルな臨場感」と「現代的なクリアさ」を両立させることでも知られるわけですが、本作はさらに「オンなダイレクト感」まで獲得。三要素が高次元で融合している。特に素晴らしいのは艶やかなギターとヴォーカル。ちょっとしたカッティングではピックの角度が感じられるほど鮮やかで、細やかなヴィヴラートでは振動する弦が目に浮かぶほどリアル。ヴォーカルも息づかいレベルの繊細さを聞かせつつ、会場を支配する甘やかなトーンに心がトロける。さすがに音色的にサウンドボードと間違えはしませんが、公式作『LIVING OUT OF TIME: LIVE』の後に続けてかけても聴き劣りしないのだから凄い。“英国の巨匠”と呼ぶに相応しい……いや、彼のコレクションでも特筆モノの見事な名録音なのです。そんなサウンドだけでも絶対必聴なのですが、本作はさらに公式作『LIVING OUT OF TIME: LIVE』を超える長尺ぶりもポイント。ここで比較しながら整理していましょう。70年代クラシックス(5曲)・TWICE REMOVED FROM YESTERDAY:Daydream・BRIDGE OF SIGHS:Too Rolling Stoned/Day Of The Eagle/Bridge Of Sighs/Little Bit Of Sympathy 90年代以降(11曲)・20TH CENTURY BLUES:Rise Up Like The Sun/Secret Place(★)・LIVING OUT OF TIME:Sweet Angel/What's Your Name/Living Out Of Time/Please Tell Me/Another Time, Another Place(★)・その他:I Want You To Love Me/Breathless/Close Every Door/Come To Me(★) ※注:「★」印は公式盤『LIVING OUT OF TIME: LIVE』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。大代表作『BRIDGE OF SIGHS』と最新作『LIVING OUT OF TIME』を2本軸としながらソロ・キャリアを幅広く網羅したセット。公式作『LIVING OUT OF TIME: LIVE』はフェス出演だったせいかショート・セットでしたが、本作はアンコールの「Come to Me」「Secret Place」まで完全収録。「LIVING OUT OF TIME: LIVEの現場体験盤」というだけでなく、完全版としても楽しめるのです。ロビンのギターは滋味を極め、往年のバンドメイトとの邂逅は阿吽の呼吸感。ブルースではよく「40代・50代はまだまだひよっこ」と言われたりもしますが、還暦を迎えたロビン・トロワーはまさに円熟の境地に立っていました。そんなフルショウをオフィシャル以上にリアルで美しいサウンドで現場体験できるライヴアルバムの大傑作。「2005年4月16日ロンドン公演」の絶品オーディエンス録音。オンで力強い芯と端正な鳴りを併せ持った名録音で、公式作『LIVING OUT OF TIME: LIVE』の後に続けてかけても聴き劣りしないのだから凄い。しかも、その公式作では聴けなかった「Come to Me」「Secret Place」も完全収録。パティソン、ブロンズ、トンプソンというPASSIONバンド再結成のフルショウを極上体験できます。 Live at Mean Fiddler, London, UK 16th April 2005 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Disc 1(56:22) 1. Intro 2. Too Rolling Stoned 3. Sweet Angel 4. What's Your Name 5. Rise Up Like The Sun 6. Daydream 7. Living Out Of Time 8. Breathless 9. Day Of The Eagle 10. Bridge Of Sighs Disc 2(37:50) 1. Close Every Door 2. I Want You To Love Me 3. Please Tell Me 4. Another Time Another Place 5. Little Bit Of Sympathy 6. Come To Me 7. Secret Place Robin Trower - Guitar Davey Pattison - Vocal Dave Bronze - Bass Pete Thompson - Drums