世界への扉を開き、大きく羽ばたいていった“BOY Tour”。そのステージを極上体験できるサウンドボード・アルバムがリリース決定です。そんな本作に記録されているのは「1981年3月3日ワシントンD.C.公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。“BOY Tour”の決定盤『DEN HAAG 1981』が永久保存され、『KRO STUDIO, HILVERSUM 1980』も登場。本作も交えて、“BOY Tour”を代表するサウンドボード・アルバムが一気にコレクトできるわけです。それでは、3作それぞのポジションを当時のスケジュールで確認してみましょう。1980年・9月6日ー10月19日:欧州#1(34公演)←※KRO STUDIO, HILVERSUM 1980《10月20日『BOY』発売》・11月4日ー12月3日:欧州#2(24公演)・12月6日ー15日:北米#1(24公演)・12月17日ー22日:アイルランド(5公演)1981年・1月23日ー2月21日:欧州#3(22公演)←※DEN HAAG 1981・3月3日ー5月31日:北米#2(57公演)←★ココ★・6月4日ー9日:欧州#4(4公演)これが“BOY Tour”の全体像。『WAR』までのU2は年末年始をまたいでの活動が基本で、1980年前半にはEP『THREE』にまつわるショウもありましたし、1981年後半には“OCTOBER Tour”に切り替わっていった。上記はあくまで“BOY Tour”だけのスケジュールです。ここでは彼ら初の大陸ヨーロッパ・ツアーや、大洋を渡った全米ツアーも実現。それまでの島国から一気にワールドワイドへと活動の幅を広げたのです。そんな中で本作のワシントンD.C.公演は、二度目の渡米となる「北米#2」の初日。1日2公演が行われたのですが、その1stショウでした。そんなステージを記録した本作は、これまた極上の銘品。生々しく丸出しの極太芯がズカズカと脳内に上がり込み、エッジもシャープなら空気感もクリスタル・クリア。現場での収録クオリティは新名盤『DEN HAAG 1981』には一歩及ばないものの、マスター鮮度はまったく負けていません。それもそのはず、本作のマスターは『DEN HAAG 1981』『KRO STUDIO, HILVERSUM 1980』と同じU2研究家が厳選したもの。録音段階での荒っぽさゆえに永久保存プレスの座は『DEN HAAG 1981』に譲られましたが、このショウの過去最高峰には違いないのです。前述のように1日2公演だけにショートセットも致し方ないわけですが……。ともあれ、短いからこそ濃縮された熱気は凄まじく、貴重感が途切れずに全編全力で駆け抜けるのも確か。最後に、その濃縮セットもチェックしておきましょう。ボーイ(8曲+α)・An Cat Dubh/Into the Heart/Another Time, Another Place/The Cry-The Electric Co./Stories For Boys/Twilight/I Will Follow/Out of Control シングル(3曲)・11 O'clock Tick Tock/Touch/Things To Make And Do 世界に挑み、1公演1公演凄まじい速度で成長していった“BOY Tour”。『KRO STUDIO, HILVERSUM 1980』と本作では、まるで違う別バンドのようです。そんな一足飛びの進化を脳内侵入サウンドで楽しめるサウンドボード三部作の一角。デビュー間もない“BOY Tour”のサウンドボード・アルバムがリリース。海外のU2研究家が厳選した最高峰マスターで、「Touch」「Things To Make And Do」「Another Time, Another Place」等の貴重曲も美味しい初期ステージが楽しめます。 The Bayou , Georgetown, Washington, D.C. USA 3rd March 1981 STEREO SBD (44:57) 01. 11 O'Clock Tick Tock 02. Touch 03. An Cat Dubh / Into The Heart 04. Another Time, Another Place 05. The Cry / The Electric Co. 06. Things To Make And Do 07. Stories For Boys 08. Twilight 09. I Will Follow 10. Out Of Control STEREO SOUNDBOARD RECORDING