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Pink Floyd ピンク・フロイド/England,UK 5.9.1969 Upgrade

マニア筋から「裏ウマグマ」「ウマグマの現場体験盤」と称される名録音がまさかのアップグレード。話題の新マスターをさらにブラッシュ・アップさせた決定盤が永久保存で登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1969年5月9日サウサンプトン大学」公演。その極上オーディエンス録音です。なぜ「裏ウマグマ」なのかと言えば、ショウの内容とポジション。その意味を説明するためにも、まずは当時の活動概要から振り返ってみましょう。《1月ー2月『モア』制作》・1月10日ー2月1日:英国#1(7公演)・2月12日ー3月27日:欧州#1(22公演)・4月14日ー6月10日:欧州#2a(21公演)←★ココ★ 《6月13日『モア』発売》・6月13日ー7月4日:欧州#2b(14公演)・7月20日ー11月7日:欧州#3(36公演)《11月7日『ウマグマ』発売》・11月26日ー12月6日:英国#2(5公演)これが1969年のPINK FLOYD。資料によって細かいデータが微妙に異なるので厳密な公演数などは信用しないで頂きたいのですが、おおよその規模と流れはご理解頂けると思います。『モア』『ウマグマ』の2作が発表された進歩の年だったわけですが、『ウマグマ』のライヴ・ディスクが録音されたのが「欧州#2a」。そして本作のサウサンプトン大学公演も、この「欧州#2a」の記録なのです。ショウの近さを実感していただくため、「欧州#2」をさらにズームしてみましょう。「欧州#2」の詳細・4月14日ー26日(5公演)・4月27日バーミンガム公演 ←※公式UMMAGUMMA・5月2日マンチェスター公演 ←※公式UMMAGUMMA・5月3日ロンドン公演・5月9日ロンドン+サウサンプトン公演 ←★ココ★・5月10日ー6月10日(11公演) 《6月13日『モア』発売》・6月13日ー7月4日(14公演)これが「欧州#2」の詳細。本作は『ウマグマ』のマンチェスター公演のちょうど一週間後であり、3公演後という激近ステージだったのです(またサウサンプトン大学公演は「5月9日」ではありますが、この日は1日2公演が行われており、ショウが始まったのは翌「5月10日」に日付が変わってからだったとも言われています)。1969年のFLOYDタイトルと言えば、『UNCUT CONCERTGEBOUW 1969』や『AMOUGIES POP & JAZZ FESTIVAL 1969』も記憶に新しいところですが、両作は4ヶ月以上離れた「欧州#3」。この密接したタイミングは演奏にも滲み出しており、これが「裏ウマグマ」「ウマグマの現場体験盤」と呼ばれる由縁なのです。【1stジェネを超えた新発掘の2ndジェネ・リール】前置きだけで長くなってしまいましたが、本作最大のポイントは、そんな名録音のアップグレード盤であるという事。実のところ、この録音は古くから知られ、当店でもギフト盤『UNIVERSITY OF SOUTHAMPTON 1969』として定番となってきました。あのギフトは旧来のベスト・バージョンだったのですが、本作は最近になって発表され、今この瞬間も世界中のコレクターを沸かせている新マスターなのです。しかも、本作はその話題のマスターをベースに、更なる一手間加えて最高峰を更新。数段階のアップグレードを経た「至高の1枚」なのです。では、どうアップグレードしているのか。まずベースとなった「ネット新マスター」から話を始めましょう。旧来のベスト・バージョンは1stジェネだったのですが、今回発表されたのは「2ndジェネ」。一瞬、格落ちかと思いきや、これが実は違いました。ヴィンテージ録音の場合、単純にジェネだけで優劣は決まらない。ダビング精度やマスターの保存状態もサウンドを大きく左右するのです。実際、今回の「2ndジェネ」は全編を覆っていたゴワゴワ感がサッと拭われ、1音1音が綺麗に伸びる。完全に従来盤(1stジェネ)を完全に凌駕しているのです。【整え直して再度公開された「5月版」マスター】そんな2ndジェネの初登場は「2022年4月」でした。しかし、今現在話題となっているのはそれとは異なる「2022年5月」発表版。どちらもナチュラル・トランスファーにひと手間加えてから公表したようなのですが、どうやら「4月版」の仕上げに満足できなかったらしく、整え直してから再発表したのです。本作のベースも「5月版」なのですが、これまたが非常に素晴らしい。「4月版」も演奏音は向上していたものの、「カタカタ」というマスター・リールの走行ノイズも入っていました。「5月版」ではそのノイズがなく、一層艶やかに仕上がっているのです。もう一点、マニアックなポイントが「Astronomy Domine」の冒頭。ロジャーが曲名をコールした後にイントロが始まり、もう一度ロジャーの声で曲名が入るのです。どうやら、これは現場エフェクトが原因。ロジャーの声を拾い、イントロが始まってからその声を再生しているようです。しかし、「4月版」マスターでは、これをテープ劣化と誤解して1つを削除していた。今回の「5月版」では、これも現場通りに2回のままになっています。【すべてを噛み合わせる点睛の独自マスタリング】本作は、そんな最高峰「5月版」マスターをベースにしつつ、最後に「独自のもう一手間」を加えた最高峰更新盤です。その一手間とは「GRAF ZEPPELIN」による帯域分析とバランス調整。再生ノイズのない「5月版」マスターが最高峰なのは間違いないのですが、その除去処理のせいか中高音がやや落ち込み、全体的にくすんだトーンになっていた。その点のみ「4月版」の方がナチュラルで優れていたのです。そこで、本作は最高峰の「5月版」マスターを帯域ごとに細密分析し、本来あるべき「4月版」のバランスを再現。「ノイズレスな美しさ」と「録音本来のナチュラル感」を両立する最高峰「更新」サウンドを実現したのです。2ndジェネの発掘やノイズ除去といった作業に比べ、この最後の一手間は大きいものではありません。しかし、この一手間で音楽の聴き応えも時代のリアリティもまるで違ってくる。本作だけの「点睛」の一筆なのです。大元のアップグレードだけでなく、各段階で精緻を凝らして実現した「裏ウマグマ」。その最高峰更新盤です。歴史的名盤を創り上げた4人と同じ空間に居合わせられるヒストリカル・アルバム。「1969年5月9日サウサンプトン大学」公演の極上オーディエンス録音。従来の1stジェネより状態の良い新発掘の2ndジェネ・リールで、従来盤のゴワゴワ感がなくなった艶やかなサウンドが圧倒的。しかも、リール再生ノイズのないベスト・マスターを使用し、さらに独自マスタリングでやや弱かった中高音もナチュラルなバランスに調整しました。最高峰を更新するサウンドで、「ウマグマ」ライヴ篇の約一週間後という激近ステージをフル体験できる英国ロック史の文化遺産アルバムです。(リマスター・メモ)4月に一旦公開され、さらに5月に再公開されたRevAバージョンを若干リマスター ともに2ND GENがベースらしいですが、そもそも1stやマスターよりも保存状態が良く、2ND GENが採用された、とのこと。 今回採用のRevAバージョンでは、4月公開のバージョンに元々あったリール回転時のノイズもいくぶん減少し、聴きやすくなってましたが、反面帯域が減退してる部分もあるので中高域を中心に補正してます Old Refectory, Student's Union, University of Southampton, Southampton, UK 9th May 1969 TRULY AMAZING SOUND(UPGRADE) (50:42) 1. Astronomy Domine 2. Careful With That Axe, Eugene 3. Interstellar Overdrive 4. The Beginning 5. Beset By Creatures Of The Deep 6. A Saucerful Of Secrets

Pink Floyd ピンク・フロイド/England,UK 5.9.1969 Upgrade

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