ビートルズのレア音源を収録した名盤LPの中でも「FLIE UNDER」のお世話になった方は多いかと思われます。それまでになかったようなファイル型のアルバム・カバー、そこで初めて聞かれた未発表音源の数々。リリースされた当時のインパクトは本当に大きかった。そんな名盤ですのでCDアイテムでも「FLIE UNDER」の名の下でいくつかのタイトルがリリースされていました(あのファイル型ジャケを再現した紙ジャケCDまであった)が、それらはどれもCD時代に入ってから発掘されたアップグレード版音源に差し替えられたものばかりで、純然たる「FLIE UNDER」をCDで再現してくれるアイテムというのは皆無でした。確かにここで発掘された未発表音源、実はEMIの重役たちが倉庫に眠っているビートルズのアウトテイクを吟味している様子を隠し撮りしたという、いわば「横取り録音」で聞かれた音源はどれも後になって「NOT FOR SALE」や「SESSIONS」といった名盤にマスターテープからの収録が実現したことで価値は半減してしまいました。そうなればアップグレード版に差し替えられるのも致し方がない。それでも「FLIE UNDER」が登場した時のインパクトというのはあまりに大きく、どうせなら懐かしのLP本体をCDで手軽に再生出来たら…と願うマニアは少なくないはずで、むしろ先に触れたCDアイテムにあった音源の差し替えに違和感を覚えたのではないでしょうか。やはりLPそのものをCDで復刻してもらいたい…そんなマニアの願いを叶えてくれたのがお馴染み、マニア製作によるRemasters Workshopが公開してくれたバージョンの「FLIE UNDER」。これがLPを丁寧にファイル化してくれるというRemasters Workshopの面目躍如と呼べる仕上がり。レコードのスクラッチノイズを気にせず、CDでオリジナルのLP盤「FLIE UNDER」を楽しませてくれるのです。それに名盤の誉れ高き「FLIE UNDER」ではありますが、実は基本ピッチが高く、それでいて音源ごとによってさらにピッチのばらつきがあった。よって重役の盗み撮りテープ、ゲットバックセッション、そしてアセテートそれぞれの音源が切り替わるごとにピッチを直しながら聞かなければならなかった。そこをRemasters Workshopは完璧にアジャストしてくれており、当時はピッチが高くとも有難く聞いていたLPが全編安定のピッチ、しかもCDで簡単に楽しめるようなったのです。今までありそうでなかった「FLIE UNDER」オリジナルLPの忠実なCD化。それまでも存在は知られていながらここで初めて聞けた「That Means A Lot」、今や映画「GET BACK」に晴れて演奏シーンが収められた「Third Man Theme」といった曲が入り混じった独自の編集内容も本当に懐かしい。THE BEATLES - FILE UNDER (46:51)
1. Come And Get It (EMI Studios, July 24, 1969, take 1 (Paul demo)) 2. Rip It Up / Shake, Rattle And Roll (Apple Studios, January 26,1969) 3. Leave My Kitten Alone (EMI Studios, August 14, 1969, takes 4 and 5) 4. I'm So Tired (Twickenham Studios, January 3, 1969) 5. Cannonball/Not Fade Away/Hey Little Girl/Bo Diddley (Apple Studios, January 1969) 6. I Me Mine (EMI Studios, January 3, 1970, take 16) 7. Third Man Theme (Twickenham Studios, January 3, 1969) 8. Bad To Me (demo, May 1963) 9. Christmas Time (Is Here Again) (EMI Studios, November 28, 1967; complete version) 10. Goodbye (Paul demo, early 1969) 11. dialogue (Twickenham Studios, January 16, 1969) / Blue Suede Shoes (Apple Studios, January 26,1969) 12. If You've Got Trouble (EMI Studios, February 18, 1965, take 1) 13. Negro In Reserve (Twickenham Studios, January 3, 1969)
14. That Means A Lot (EMI Studios, February 20, 1965, take 2) 15. Get Back (Apple Studios, January 24, 1969) 16. One After 909 (EMI Studios, March 5, 1963, edit of takes 4 and 5) 17. Dig A Pony (Apple Studios, January 22, 1969) 18. visit from Peter Sellers (Twickenham Studios, January 16, 1969) 19. Kansas City/Miss Ann (Apple Studios, January 26, 1969)





























