本作に記録されているのは「1979年3月9日ダラス公演」。そのステレオ・サウンドボード録音です。このショウは 北米#2であり、バークレー公演の5日後(4公演後)にあたる直近コンサートでした。このショウもサウンドボード録音が残された事で知られており、本作はその最高峰盤。同じ研究家によって厳選されたベスト・マスターなのです。そのクオリティは、まさに極上。別CDは有名放送局によるFMサウンドボードだけにオフィシャル風の作品感を持っていましたが、本作は本生丸出し。いかにもミックス卓直結な荒っぽいミックスで、歓声もほとんどなく丸出しの芯が脳内でねじ込まれるのです。もちろん、それが悪いわけではない。「オフィシャル代わり」を求めるなら間違いなく本編プレスCDの方が優れているものの、この「丸出し感」こそサウンドボード・マニアのツボ。「臨場感が欲しけりゃオーディエンスを聴くさ。サウンドボードの醍醐味はそこじゃない!」と断じるマニアが求めるのは、精神がバンドの生演奏と完全一致するようなシンクロ感。本作は、その快感を最大限に味わわせてくれるのです。しかも、単にド直結サウンドなだけでなく、内容的にも別CDを超越するポイントが2つある。1つは、当日のサウンドチェック。約2分ではありますが、当時のマネージャーが記録していたもの。お客を入れる前の会場でメンバー同士が談笑しながら音合わせしていく現場に生々しく立ち会えるのです。そして、もう1つがダラス公演だからこそのレア曲。ここで別CDと比較しながらセットも整理しておきましょう。アウトランドス・ダムール・Can't Stand Losing You/Truth Hits Everybody/So Lonely/Born In The 50's/Hole in My Life/Be My Girl/Sally/Peanuts/Roxanne/Next to You その他・Yellow Rose Of Texas(★)/Fall Out/Landlord ※注:「★」印は別CD『BERKELEY 1979 PRE-FM』でも聴けない曲。……と、このようになっています。「Yellow Rose Of Texas」とは、日本では「テキサスの黄色いバラ」で知られるアメリカ南部の愛唱歌。スティングが一節歌うだけですが、お気に入りなのかその後のダラス公演だけでなく、ロンドンやニューヨークで歌う事もあったようです。熱くトガッていた若きTHE POLICE。その生演奏が脳内で爆発する灼熱のサウンドボード・アルバムです。トータルで整っているのはあくまで別CDですが、サウンドボードだけの醍醐味「丸出し感」「シンクロ感」では本作が上を行く。まさに必聴・必携となる極初期サウンドボードの最高峰マスター。The Palladium, Dallas, TX, USA 9th March 1979 STEREO SBD (56:52) 01. Can't Stand Losing You (soundcheck) 02. Intro 03. Truth Hits Everybody 04. So Lonely 05. The Yellow Rose Of Texas★ 06. Fall Out 07. Born In The 50's 08. Hole In My Life 09. Be My Girl - Sally 10. Peanuts 11. Roxanne 12. Landlord 13. Next To You 14. Can't Stand Losing You 15. Roxanne STEREO SOUNDBOARD RECORDING