「70年代最高のサウンドボード・アルバム」「これぞリアルLIVE! BOOTLEG」と大絶賛を博した大名盤がブラッシュ・アップ。「放送局マスター・リール/名門トランスファー/GRAF ZEPPELINマスタリング」と、各段階で精緻の限りを尽くした究極サウンドの誕生です。そんな本作の正体は「1978年3月28日ボストン公演」のステレオ・サウンドボード録音。大定番の最高峰盤として愛された『BOSTON 1978: FM REEL MASTER』をさらに磨き込んだアップグレード盤です。本作最大のポイントは「極み」のクオリティにあるわけですが、ショウ自体も重要。「リアルLIVE! BOOTLEG」の意味を実感していただく為にも、まずは当時のスケジュールから振り返ってみましょう。1977年 “ROCKS Tour”・1月29日ー2月9日:初来日(7公演)“DRAW THE LINE Tour”・6月21日ー7月8日:北米#1(11公演)←※公式5曲・8月13日ー27日:欧州(7公演)・9月28日ー12月27日:北米#2(25公演)1978年・1月7日:ジャクソン公演・3月8日ー4月8日:北米#3(12公演)←★ココ(公式8曲+α)★・5月1日ー26日:北米#4(10公演)・6月27日ー8月9日:北米#5(21公演)←※公式2曲“LIVE! BOOTLEG Tour”・9月27日ー12月16日:北米#6(44公演)これが1977年/1978年のAEROSMITH。「北米#1」から「北米#5」までが”DRAW THE LINE Tour”であり、その各所から選ばれたテイクが『LIVE! BOOTLEG』に収録されています(一部1973年のテイクも混じっていますが)。特に中心地となったのは「北米#3」。本作のボストン公演はその8公演目で、公式盤にも「Toys In The Attic」が採用されたコンサートでした。つまり、本作は「LIVE! BOOTLEGの元ネタ・ステージを通しで聴ける」ライヴアルバムなわけです。さて、ようやく本題。本作は、そんな最重要サウンドボードの最高峰を更新した1枚。その要因は「ソース/トランスファー/マスタリング」のすべてに及びます。まず「ソース」ですが、これがなんと放送局“WBCN FM”内に眠っていた10.5インチのマスター・リール。エアチェックどころか放送原盤ですらなく、大元の大元まで突き詰めた究極ソースなのです。しかも、その発掘を担ったのは現代コレクター界の名門「Krw_co」。数々のアナログ・マスターを手掛けてきた老舗が発掘し、トランスファーも行った銘品中の銘品なのです。ただし、ここまでは前回盤『BOSTON 1978: FM REEL MASTER』のお話。本作は、そんな究極ソースを「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングで磨き直し。工程の最後の最後まで万全を期したのです。実際、そのクオリティは過去最高。本稿に目を留められた方ならご存知と思いますが、「GRAF ZEPPELIN」の手法は「基本に忠実」かつ「異常な精度」であり「現場の出音を再現する」というもの。言うなれば、絵画や文化財の修復作業のようなコンセプトであり、目立つ音圧稼ぎや派手なイコライジングでの誤魔化しではありません。もちろん本作でも徹底的な(偏執的なほどの)調整が行われている。ピッチや位相のズレは1/1000秒の狂いも許しませんし、それも一定ではなくランダムな変化にも対応。さらにステレオ・バランスや帯域バランスの調整もこだわり抜いています。例えば、音量調整。普通はノーマライズ1発で終わりですが、本作では1曲1曲……いや、それ未満のテープ状態に合わせて調整。それも一括ではなく左右のチャンネルを個別に整え、低域分析で高音から重低音のバランスも綺麗に整えているのです。それが何の役に立つのか?と思われるかも知れませんが、意外に重要なのです。例えば、全体的なざっくり印象だけで「音が小さいから上げよう」とすると片チャンネルがオーバーピークしたり、「高音が伸びないなぁ」と音圧を上げて低音が潰れてしまったり。それを防ぐには、音の要素を個別にキチンと分析し、適切な対処をピンポイントに行いつつ全体を整えていくしかない。そうしないと、問題のない音まで怪我してしまいかねないのです。もちろん、これは「音量調整」というたった1つの作業に過ぎず、この精度で他の要素もチェック/補整を行っていく。その膨大な作業量に裏打ちされているのが「GRAF ZEPPELINマスタリング」なのです。そんな「極み」のサウンドで描かれるのは、まさに「通しショウのLIVE! BOOTLEG」。最後に、そのセットも整理しておきましょう。ドロー・ザ・ライン(6曲)・I Wanna Know Why(★)/Sight For Sore Eyes/Kings And Queens(★)/Get It Up(★)/Draw The Line/Milk Cow Blues(★)その他(11曲)・飛べ!エアロスミス:Seasons of Wither(★)/Lord Of The Thighs/Same Old Song and Dance(★)/Train Kept a Rollin'・闇夜のヘヴィ・ロック:Big Ten Inch Record(★)/Walk This Way/Sweet Emotion/Toys in the Attic・その他:Rats In The Cellar(★)/Get The Lead Out(★)/Chip Away the Stone ※注:「★」印は『LIVE! BOOTLEG』で聴けない曲。「局内リール・マスター」という究極の素材を発掘の名門がデジタル化し、精緻を極めたマスタリングで磨き込んだ至高アルバムです。「音楽アートの補修/現場再現」を旨とした仕上がりですので、無意味にド派手な改変などはしておりません。ソースがあまりにも究極な事もあって「まるで別物」となってはいないかも知れませんが、それはあくまでも結果。後世に伝えるべき「永久保存に相応しい音」を追及した結果なのです。「黄金時代AEROSMITH」の象徴として未来永劫残されなければならない究極のサウンドボード・アルバム。『LIVE! BOOTLEG』の元ネタでもある「1978年3月28日ボストン公演」のステレオ・サウンドボード録音。ラジオ局WBCN FMに眠っていた10.5インチのマスター・リールを発掘の名門「Krw_co」がデジタル化した銘品で、さらに「GRAF ZEPPELIN」が細密マスタリング。「ソース/トランスファー/マスタリング」というすべての工程でこだわり抜かれた「極み」のライヴアルバムです。(リマスター・メモ)左右の音量を適宜調整 位相修正。Live at Music Hall, Boston, MA, USA 28th March 1978 STEREO SBD(UPGRADE) Taken from WBCN FM Broadcast 10.5" Reel Master (79:58) 1. WBCN Intro 2. Rats In The Cellar 3. I Wanna Know Why 4. Big Ten Inch Record 5. Walk This Way 6. Sight For Sore Eyes 7. Seasons Of Wither 8. Sweet Emotion 9. Lord Of The Thighs 10. Kings And Queens 11. Chip Away The Stone 12. Get The Lead Out 13. Get It Up 14. Draw The Line 15. Same Old Song and Dance 16. Toys In The Attic 17. Milk Cow Blues 18. Train Kept A Rollin' Steven Tyler - lead vocals, harmonica, percussion Joe Perry - guitar, backing vocals Brad Whitford - guitar Tom Hamilton - bass Joey Kramer - drums, percussion STEREO SOUNDBOARD RECORDING