重苦しいサウンドが台頭してきたロックシーンにあっても『KEEP THE FAITH』が3作連続のマルチ・プラチナムに輝いた1993年のBON JOVI。その栄光の現場を極上体験できるライヴセットが登場です。そんな本作に収められているのは、1つのショウの2つの記録。「1993年4月17日ストックホルム公演」の超極上オーディエンス録音をDISC 1-2に、絶景オーディエンス・ショットをDISC 3に配した3枚組です。1993年と言えば、ヘアメタル・ブームは終わっていたものの、BON JOVI自身はまだまだ全盛期。その勢いが透けるワールド・ツアーの全体像から振り返ってみましょう。1992年・10月9日ー28日:プロモ(北米6公演)←※公式映像《11月3日『KEEP THE FAITH』発売》・11月4日:プロモ(ロンドン公演)・12月20日+31日:プロモ(北米2公演)1993年・2月8日ー3月27日:北米#1(33公演)・3月31日ー5月27日:欧州#1(43公演)←★ココ★・6月3日ー17日:日本(11公演)・6月24日ー8月8日:北米#2(31公演)・8月18日ー9月19日:欧州#2(21公演)・9月23日ー10月17日:アジア/豪州(16公演)・10月29日ー12月20日:中南米/北米#3(25公演)これが1992年/1993年のBON JOVI。『KEEP THE FAITH』時代と言えば、公式映像『AN EVENING WITH BON JOVI』が思い出されますが、あれはアルバム発売前後のプロモ時期。毎晩ステージと移動を繰り返すワールド・ツアーは1993年になってからであり、本作のストックホルム公演はその序盤である「欧州#1」の14公演目にあたるコンサートでした。本作は、そんなショウを2つの記録で綴るオーディエンス・セット。それでは、それぞれ個別にご紹介していきましょう。【DISC 1-2:超極上のフル・ライヴアルバム】本作のメインとなるのは、2枚組にフル・オーディエンス録音。なぜこちらがメインかと言えば、極上のサウンドに尽きる。とにかく猛烈にクリアでキラキラと輝くように美しい。サウンドボードと間違えるほどド密着ではないのですが、だからと言って遠くもない。クリスタル・クリアに透き通る空気感をレーザー光線のようにクッキリとした芯が貫き、ディテールは微細部まで克明なのです。この感覚を日本録音に喩えるなら、名門キニーに近い。サウンドボード代わりではなく「オーディエンスだからこその美しさ」を徹底的に追及したような名録音なのです。それほどの美音になったのにも理由がある。実のところ、この録音は今話題の名手コレクションから発掘されたもの。その名手とは「Crazy Tapes」。ごく最近になって90年代初頭の北欧録音を次々と発表しているテーパーでして、当店でもACCEPTの『LUND 1993』やSCORPIONS/TESLAの『STOCKHOLM 1991』、アリス・クーパーの『SCANDINAVIA 1991』、DEF LEPPARDの『STOCKHOLM 1993』など、リリースの度に大好評を博している。このDISC 1-2は、そんな達人コレクションの最新弾となるBON JOVI篇なのです。【DISC 3:現場をリアル体験できる絶景映像】そんな極上ライヴアルバムに続くのは、同じショウを絶景席からフル体験できるオーディエンス・ショットです。これまた素晴らしい映像。開演直後に思いっきり画面がブレてイヤな予感がするのですが、それは杞憂。1曲目「I Believe」の中盤にはビシッと安定し、その後は極めて見やすい。実のところ、カメラワークはわりとアクティヴで、長い花道を走り回るジョンをキッチリ追いかけたり、各メンバーの見どころをズームイン/アウトで繰り返したりもする。しかし、それだけ激しく動いても手ブレは最小限に抑えられ、たとえブレてもすぐに回復。明らかに撮影慣れした、手練れの業物ショットなのです。そして、そんな映像美で目撃できるのは、地球を丸ごと征服した名曲の宝箱。前述のように、このツアーの象徴と言えば『AN EVENING WITH BON JOVI』ですので、比較しながら整理しておきましょう。キープ・ザ・フェイス(6曲)・I Believe(★)/Bed Of Roses/Keep The Faith/Dry County(★)/I'll Sleep When I'm Dead/In These Arms(★)その他(12曲)・ワイルド・イン・ザ・ストリーツ:Wild In the Streets(★)/You Give Love A Bad Name(★)/Wanted Dead Or Alive/Livin' On A Prayer・ニュージャージー:Born To Be My Baby(★)/Lay Your Hands On Me/Blood On Blood(★)/Bad Medicine・ブレイズ・オブ・グローリー:Blood Money(★)/Blaze Of Glory ・その他カバー:Bring It On Home To Me(★)/Drift Away(★)※注:「★」印は公式映像『AN EVENING WITH BON JOVI』で聴けなかった曲。世界中のHR/HMコレクターが注目している「Crazy Tapes」コレクションの最新弾となるフル・ライヴアルバムと、その新名盤の“向こう側”に広がる光景を目撃させてくれる絶景ショット。2つの極上記録で、素晴らしき“KEEP THE FAITH Tour”をフル体験できる3枚組です。アレック・ジョン・サッチもいた最後のワールド・ツアー。「1993年4月17日ストックホルム公演」の超極上録音をDISC 1-2に、絶景ショットをDISC 3に配したオーディエンス3枚組。メインのフル録音は今話題の「Crazy Tapes」コレクションで、猛烈にクリアでキラキラと輝くように美しい名録音です。一方の映像篇も広々とした視野の絶景で、長い花道を走り回るジョンもキッチリ画面中央で追いかけるアクティヴなカメラワークが絶品。公式映像『AN EVENING WITH BON JOVI』で観られない名曲もたっぷりのフルショウを極上体験できる豪華セットです。Stockholm Globe Arena, Stockholm, Sweden 17th April 1993 TRULY PERFECT/ULTIMATE SOUND Disc 1(59:41) 1. Intro 2. I Believe 3. Wild in the Streets 4. You Give Love a Bad Name 5. Born to Be My Baby 6. Bring It On Home to Me 7. Bed of Roses 8. Keep the Faith 9. Blood Money 10. Blaze of Glory 11. Dry County Disc 2(64:04) 1. Lay Your Hands on Me 2. I'll Sleep When I'm Dead 3. Blood on Blood 4. Bad Medicine 5. Drift Away 6. In These Arms 7. Midnight Rider 8. Wanted Dead or Alive 9. Livin' on a Prayer DVD(126:51) 1. Intro 2. I Believe 3. Wild in the Streets 4. You Give Love a Bad Name 5. Born to Be My Baby 6. Bring It On Home to Me 7. Bed of Roses 8. Keep the Faith 9. Blood Money 10. Blaze of Glory 11. Dry County 12. Lay Your Hands on Me 13. I'll Sleep When I'm Dead 14. Blood on Blood 15. Bad Medicine 16. Drift Away 17. In These Arms 18. Midnight Rider 19. Wanted Dead or Alive 20. Livin' on a Prayer COLOUR NTSC Approx.127min. Jon Bon Jovi - Vocal, Guitar Richie Sambora - Guitar, Vocal David Bryan - Keyboards, Vocal Alec John Such - Bass, Vocal Tico Torres - Drums