新型コロナ・パンデミックによる中止から2年、ついに実現した14度目となるDREAM THEATERの来日公演。その現場を伝える極上オリジナル録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは、もちろん「2022年8月14日:幕張メッセ」公演。“DOWNLOAD JAPAN”のトリを務めた際に収録された極上オーディエンス録音です。現在のDREAM THEATERは、まさに絶好調。昨年リリースされた新作『A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD』は世界的にも久々の傑作と評価が高く、progarchivesやRTMといった大手評価サイトでも十数年ぶりという高得点をマーク。トドメに「The Alien」が初のグラミー賞まで受賞し、ここに来て幾度めかの全盛期を迎えているようです。まずは、そんな彼らの近況をスケジュールで振り返り、ショウのポジションを確かめてみましょう。2021年《10月22日『A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD』発売》2022年・2月2日ー3月21日:北米(32公演)《4月3日:第64回グラミー賞》・4月20日ー6月1日:欧州(29公演)・8月10日+14日:アジア(2公演)←★ココ★・8月31日ー9月10日:南米(4公演)これが現在までに公表されている2021年/2022年のスケジュール。2020年は来日だけでなく、ワールド・ツアーが中断しており、翌2021年は『A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD』が発表されつつ、ライヴは行われませんでした。ツアーは2022年に入ってから開始され、来月の南米まで続く計画。“DOWNLOAD JAPAN”出演は、直前のシンガポールと共に2公演だけだった「アジア」の一幕。5年ぶりにして、一夜だけの日本公演でもありました。そんな貴重な現場を真空パックした本作は、まさに極上の業物。当店ではお馴染み“西日本最強テーパー”氏による本作だけのオリジナル・マスターなのですが、ぶっちゃけ「サウンドボード級」「まるでオフィシャル」と最大級の賛辞を贈るしかない。ヘッドフォンで耳を澄ますとやや厚めの鳴りも吸い込んでいるようですが、極太にして突進力バツグンの芯が鳴りを食い破り、距離感を完全に相殺。ダイナミックでありながら密着感も兼ね備えた極上サウンドになっているのです。“最強”氏コレクションとなれば極上で当たり前のようにも思えますが、今回はちょっと意味が違う。何しろ、今回の“DOWNLOAD JAPAN”は、現場PAの音があまり良くなかったと話題にもなったのです。実際、その評判を裏付けるような録音も届いており、「いかに当代きっての録音の達人であっても今回ばかりは厳しかろう……」と思っていたのです。ところが、今回も変わらずスゴかった。どうやら、これは新たに導入したマイクの効果もあった模様。“最強”氏はHR/HM系の録音に長けていますし、幕張メッセも攻略済み。今回は爆音になると先読みし、それに合った機材をキチッと準備して臨んでいたのです。常に「現場で聴いたより良い音」と評判になる“最強”氏コレクションではありますが、今回も……いや今回こそ、その凄味を見せつけてくれるのです。そんな現場超越サウンドで描かれるのは、グラミー賞も獲得して勢いに乗るプログレ・メタルの桃源郷。まずは、セットを整理しておきましょう。マンジーニ加入後・ア・ヴュー・フロム・ザ・トップ・オブ・ザ・ワールド:The Alien/Awaken the Master/Invisible Monster/A View From the Top of the World・ア・ドラマティック・ターン・オブ・イベンツ:Bridges in the Sky ポートノイ時代・90年代:Pull Me Under/6:00・2000年代:Endless Sacrifice/The Count of Tuscany ……と、このようになっています。グラミー曲「The Alien」を筆頭とした『A VIEW FROM THE TOP OF THE WORLD』からの新曲を軸にしつつ、大曲を次から次へと繰り出すエピカルなショウ。実際7分以下なのは「6:00」と「Invisible Monster」だけで、他は全部10分前後という重量級の構成なのです。そして、その最後に鎮座するのが大代表曲「Pull Me Under」。本作だけ聴くと当たり前のように思えるかも知れませんが、実はこの日が3年ぶりの生演奏なのです。近年のDREAM THEATERはツアー中にほとんどセットを変えないスタイルでして、今回は日本だけ特別に追加。思い返せば、彼らの初来日は30年前の1992年。それを記念してくれたのかは分かりませんが、長い歴史の想い出がフラッシュバックするハイライトでもあるのです。初来日から30年にして、再び全盛を取り戻したプログレ・メタルの開祖。その一度だけの来日公演をサウンドボード裸足の極上サウンドで体験できる新名盤です。現場を体験された方ほど「こんなに音が良かったか?」と不思議に思うであろう達人の意匠「2022年8月14日DOWNLOAD JAPAN公演」の極上オーディエンス録音。西日本最強テーパー氏による「まるでサウンドボード」を地で行く凄まじいオリジナル録音。今回の“DOWNLOAD JAPAN”は、現場PAがあまり良くなかったとも言われていますが、爆音にも対応できる新マイクを導入した事で突進力バツグンの芯が艶やか・ダイナミックに捉えられている。グラミー受賞曲「The Alien」を筆頭にした新曲群や、日本だけだった「Pull Me Under(初来日30周年記念?)」も美味しいフルショウを極上体験できる新名盤です。Live at Makuhari Messe 1-3 Hall, Chiba, Japan 14th August 2022 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (56:48) 1. Intro (Pink Soldiers / Super Strength (Invincible)) 2. The Alien 3. 6:00 4. Awaken the Master 5. Endless Sacrifice 6. Bridges in the Sky Disc 2 (61:47) 1. MC 2. Invisible Monster 3. A View From the Top of the World 4. The Count of Tuscany 5. Pull Me Under★ James LaBrie - lead vocals John Petrucci - guitars, backing vocals John Myung - bass Jordan Rudess - keyboards Mike Mangini - drums