ジョニー・デップとの奇跡のコラボレーションで大注目を集めているジェフ・ベック。その現場を伝えるオリジナル録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2022年7月2日オスロ公演」。その一部始終を真空パックした極上オーディエンス録音です。当店ではデップとの最新ツアーを2作のライヴアルバム『GLASGOW 2022』『UMBRIA JAZZ FESTIVAL 2022』でレポートしてきました。そんな中で本作のポジションはどんなものなのか。早速ツアー・スケジュールで確認してみましょう。・5月27日ー6月7日:英国(9公演)←※GLASGOW 2022・6月19日ー7月15日:欧州#1(12公演)←★ココ★《7月15日『18』発売》・7月17日ー7月25日:欧州#2(7公演)←※UMBRIA JAZZ FESTIVAL 2022・9月23日ー10月23日:北米#1(21公演)・11月1日ー22日:北米#2(9公演)これが現在までに公表されている2022年のスケジュール。最新ツアーは現在もなお進行中なのですが、本作のオスロ公演が行われたのは少し前。約2ヶ月半遡った「欧州#1」の5公演目にあたるコンサートでした。このショウの録音はすでにネットでも出回っているのですが、実のところ本作はそれとはまったく異なる。独自ルートでもたらされた本作だけのオリジナル録音なのです。そして、そのサウンドは極上級。正直言ってネット音源は丸く今イチだった(だからご紹介しなかったのですが)のに対し、本作は超クリア&タイトにして長尺。空気感はクリスタル・クリアに透き通り、そのド真ん中を貫く演奏音は輪郭までキリッと切り立っている。しかも、レーザー光線のように鮮やかなのに耳に痛い鋭さがない。あくまでも鳴りはナチュラルであり、音の解像度が高さだけで鮮やかに感じる。大好評を賜っている『UMBRIA JAZZ FESTIVAL 2022』と比べるとリッチな厚みでは一歩譲るものの、輝くクリアさにかけては本作に軍配が上がるほどです。そんなクリスタル・サウンドで描かれるのは、『GLASGOW 2022』『UMBRIA JAZZ FESTIVAL 2022』とも異なるフルショウ。皆さまの記憶に新しいのは『UMBRIA JAZZ FESTIVAL 2022』でしょうから、比較しながらセットを整理してみましょう。前半(インスト・ステージ)・『18』:Midnight Walker/Caroline No・アルバム曲:The Pump(★)/Star Cycle/You Never Know/Big Block/Brush With the Blues/Cause We've Ended as Lovers・その他カバー:You Know You Know/Stratus 後半(ジョニー・デップ共演)・『18』:This Is A Song For Miss Heady Lamarr/Isolation/Time/What's Goin' On(★)/Death And Resurrection Show・その他カバー:Rumble/Little Wing /Corpus Christi Carol(★)/A Day In The Life ※注:「★」印は『UMBRIA JAZZ FESTIVAL 2022』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。本稿に目止められた方ならすでにご存知と思いますが、現在のツアーはざっくり二部構成。第一部ではいつものジェフと同じスタイルのインスト・ステージ。そして中盤の「Rumble」でジョニー・デップが登場。そこからはインストと歌物を交えながら超豪華共演ステージが繰り広げられるのです。そして、『UMBRIA JAZZ FESTIVAL 2022』で聴けなかったのは3曲。第二部の「What's Goin' On」「Corpus Christi Carol」は『GLASGOW 2022』でも聴けたものの、オープニングの「The Pump」はそちらでも演奏していなかったレパートリーです。それにしても、ジョニー・デップ効果はやはり凄い。滋味深いヴォーカルとジェフのギターに絶妙な相性があるのは新作『18』でも分かっていましたが、圧倒的な人気による盛り上がりはオーディエンス録音だからこそビビッドに感じられる。登場曲「Rumble」はインストですが、キャアッキャアに盛り上がる大歓声にゆっくり歩いてくる姿が目に浮かぶ。その後も歌ってもキャアキャア、ツインギターを決めてもキャアッキャア。もっとも、観客の年齢層が高いのかアイドル・コンサートのようにカンに障るうるささはないのですが、いつものジェフのツアーではあり得ない盛大な盛り上がりが吹き上がっているのです。ジェフにしてもロック・ミュージシャンですし、会場が盛り上がれば演奏のテンションも興に乗る。意外なポイントでステージでの相性も良い2人なのかも知れません。珍しさだけではない豪華共演が話題を振りまいているジェフ・ベックの最新ツアー。その現場を極上体験できる本作だけの極上オリジナル録音です。他のいかなるツアーとも違う特別感が滲んで溢れてこぼれ出す2枚組。ジョニー・デップとの共演ツアーの一幕「2022年7月2日オスロ公演」の極上オーディエンス録音。ネット音源とはまったく異なるオリジナル録音で、長さも長尺ならサウンドも上を行く銘品。空気感はクリスタル・クリアに透き通り、そのド真ん中を貫く演奏音は輪郭までキリッと鮮やか。デップ人気出盛大に盛り上がり、その熱気でジェフの演奏も鋭さが増すフルショウを現場体験できます。Sentrum Scene, Oslo, Norway 2nd July 2022 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (42:09) 1. The Pump 2. Star Cycle 3. You Know You Know 4. Stratus 5. Midnight Walker 6. Big Block 7. Caroline, No 8. Brush With the Blues 9. Cause We've Ended as Lovers 10. You Never Know Disc 2 (39:04) *Johnny Depp joined 1. Rumble 2. This Is a Song for Miss Hedy Lamarr 3. Isolation 4. Time 5. What's Going On 6. Little Wing 7. The Death and Resurrection Show 8. Corpus Christi Carol 9. A Day in the Life 10. Band Introductions Jeff Beck - guitar Rhonda Smith - bass Anika Nilles - drums Robert Adam Stevenson - keyboards Johnny Depp - vocals, guitar