渾身のコンセプト・アルバム『NOSTRADAMUS』を引っさげ、3年ぶり来日公演に臨んだJUDAS PRIEST。その現場を伝える極上オリジナル録音が登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2008年9月29日:日本武道館」公演。その極上オーディエンス録音です。リリースされた『BUDOKAN 2005 DAT MASTERS』も好評を賜っておりますが、もちろん本作は別公演。良い機会でもありますので、今回は彼らの武道館ヒストリーから本作のポジションを確かめてみましょう。1984年・9月13日『FAST & FURIOUS(初武道館)』1986年・12月4日:日本武道館 2005年・5月18日『BUDOKAN 2005 DAT MASTERS』・5月19日『BUDOKAN 2005 DAT MASTERS』2008年・9月29日:日本武道館 ←★本作★ 2012年《KKダウニング脱退後》・2月17日『BUDOKAN 2012』2015年・3月11日『REDEEMER OF SOULS IN TOKYO』以上、全7公演。このように、当店では『ターボ』時代の1986年以外すべての武道館公演をライヴアルバムでアーカイヴしてきました。特にロブ・ハルフォード復帰からKKダウニング脱退までの間に3公演行われており、本作と先日の4枚組『BUDOKAN 2005 DAT MASTERS』でコンプリートできるわけです。しかも、単に同会場なだけでなく本作は前作『BUDOKAN 2005 DAT MASTERS』と正真正銘の姉妹作。実は両作は同じ録音家による作品なのです。そして、サウンドもその事実を裏付けるもの。前作を体験された方ならもう心を決めていらっしゃると思いますが、芯も極太なら距離感もまったくナシ。それに伴ってディテールも超鮮明でして武道館でどうやってこれほどダイレクトに録れるのか不思議。開演前や曲間の熱狂がリアルですのでサウンドボードと間違えたりはしませんが、それも演奏が始まるとすぐ忘れてしまう。まったくもってオーディエンス離れ、武道館離れした極上サウンドなのです。そんなサウンドで描かれるのは、前作とは様変わりしたフルショウ。セットは“NOSTRADAMUS Tour”の標準的なもので、ぶっちゃけ定番プロショット『THE VOICE OF GOD』と同一。ただまあ、今回は姉妹作コレクションでもありますので、ここでは前作『BUDOKAN 2005 DAT MASTERS』との比較で整理しておきましょう。再結成後(3曲+α)・ノストラダムス:Dawn Of Creation(★)/Prophecy(★)/Death(★)・エンジェル・オブ・レトリビューション:Angel クラシックス(14曲)・復讐の叫び:Devil's Child(★)/Electric Eye/You've Got Another Thing Comin'・ペインキラー:Between the Hammer and the Anvil(★)/Hell Patrol(★)/Painkiller・その他:Dissident Aggressor(★)/Sinner(★)/Hell Bent for Leather/The Green Manalishi (With the Two Prong Crown)(★)/Metal Gods/Breaking the Law/Eat Me Alive(★)/Rock Hard, Ride Free(★)※注:「★」印は『BUDOKAN 2005 DAT MASTERS』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。絶対に外せないド定番は共通していますが、それ以外はほとんど入れ替え。特に「Rock Hard, Ride Free」や「Between the Hammer and the Anvil」、それに新曲の「Death」はこのツアー以降演奏していない美味しいレア曲です。そして極めつけなのが「Eat Me Alive」。『背徳の掟』は当時のツアーでほとんどの曲を演奏していましたが、唯一外されていたのが「Eat Me Alive」でした。それが遂に生演奏されたわけですが、実はこの曲も“NOSTRADAMUS Tour”でしか演奏していない。本作は、そんな激レア曲を日本武道館で体験できるのです(これはつまり『FAST & FURIOUS』と合わせると『背徳の掟』の全曲を武道館体験できるという事でもあります)。翌2009年もLOUD PARK出演の為に来日を果たした鋼鉄神でしたが、それを最後にKKダウニングが脱退。黄金のフロントラインが崩壊してしまいました。今年の“ロックの殿堂”入りセレモニーで再共演が噂されてもいますが、グレン・ティプトンが病に冒された今となっては「あの3人が並び立つ武道館」は本作が最後になってしまうかも知れません。本作は、そんなメモリアルな夜を超ダイレクト・サウンドでフル体験できる秘宝アルバム。「2008年9月29日:日本武道館」公演の極上オーディエンス録音。『BUDOKAN 2005 DAT MASTERS(Shades 1599)』と同じ録音家コレクションの続篇で、サウンドも酷似。芯も極太なら距離感もまったくナシ。それに伴ってディテールも超鮮明でして武道館でどうやってこれほどダイレクトに録れるのか不思議なほどの名録音です。「Rock Hard, Ride Free」や「Between the Hammer and the Anvil」、このツアー限定の「Death」「Eat Me Alive」といったレア曲も美味しい武道館ナイトを極上フル体験できます。Live at Budokan, Tokyo, Japan 29th September 2008 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (52:15) 1. Intro 2. Dawn of Creation / Prophecy 3. Metal Gods 4. Eat Me Alive 5. Between the Hammer and the Anvil 6. Devil's Child 7. Breaking the Law 8. Hell Patrol 9. Death 10. Dissident Aggressor 11. Angel Disc 2 (51:38) 1. The Hellion 2. Electric Eye 3. Rock Hard, Ride Free 4. Sinner 5. Painkiller 6. Hell Bent for Leather 7. The Green Manalishi (With the Two Prong Crown) 8. You've Got Another Thing Comin' Rob Halford - Vocals K.K Downing - Guitar Glenn Tipton - Guitar Ian Hill - Bass Scott Travis - Drums