ブレイク・スルーを果たし、黄金時代に突入した1976年のTHIN LIZZY。その最強サウンドボードをカップリングした決定盤が誕生! 「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングで磨き上げた最高峰クオリティで登場です。そんな本作に刻まれているサウンドボードは2種。「1976年4月21日シカゴ公演」をDISC 1に、「5月14日デトロイト公演」をDISC 2に配した2枚組です。1976年と言えば、2大名盤『脱獄』『サギ師ジョニー』を畳みかけられ、今回時期によって意味が異なってくる。『HAMMERSMITH ODEON 1976』も同時リリースとなりますので、合わせてスケジュールでポジションを確認しておきましょう。・1月16日ー2月10日:英国#1(7公演)《2月『脱獄』完成》・3月5日ー4月4日:英国#2(29公演)・4月17日ー6月10日:北米(36公演)←★ココ★・7月11日:ロンドン公演《8月『サギ師ジョニー』製作》・9月4日ー11月18日:欧州(40公演)←※HAMMERSMITH ODEON 1976 これが1976年のTHIN LIZZY。夏場に『JOHNNY THE FOX』を製作するわけですが、それ以前が“JAILBREAK Tour”で、秋口からが“JOHNNY THE FOX Tour”でした。本作の2公演は、前者。“JAILBREAK Tour”「北米」レッグの4公演目(DISC 1)と22公演目(DISC 2)にあたるコンサートでした。そんな2公演はFM放送されたことでも知られ、数々の既発群を生み出して来た大定番。本稿に目を留められた方なら何かしらの既発を体験された事があると思いますが、本作はそのベスト・マスターをセットした「JAILBREAK時代の最強サウンドボード・アルバム」なのです。実際、そのクオリティは過去最高。まずシカゴ公演(DISC 1)ですが、これは当店の既発『WILD EYED BOYS』でも愛されたベスト・マスターを「GRAF ZEPPELIN」が磨き直したもの。そのクオリティはまさに「オフィシャル級」です。ただし、ここで「オフィシャル=LIVE AND DANGEROUS」とイメージされるとチョット違います。そもそも『LIVE AND DANGEROUS』はプロデューサーのトニー・ヴィスコンティが明かしているように「ほとんどスタジオ・アルバム」。そうではなく、ここでいうオフィシャルとは発掘系の名作『UK TOUR '75』の方。『LIVE AND DANGEROUS』とは違ってキッチリと本番ライヴの生々しさが生きていながら、オフィシャル作品としてのクオリティも兼ね備えている。本作のシカゴSBD(DISC 1)も、サウンドクオリティと生々しさの両面で『UK TOUR '75』に並び立つ至高の1枚なのです。そして、もう一方のデトロイト公演(DISC 2)は新発掘の最高峰更新マスター。こちらも古くから既発が知られてきましたが、本作はそれとは異なり、最近になって名門「JEMS」が発表した新マスターを使用しています。モノラル放送だったためにシカゴ公演(DISC 1)には及びませんが、マスター鮮度・音の厚み・情報量は既発盤とはケタ違いのアップグレードです。しかも「JEMS」公開版そのままでもない。シカゴ公演(DISC 1)と同様に「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングで仕上げられており、カップリングの違和感も可能な限り解消している。さらにポイントなのが「Me And The Boys」。実は従来盤でも「JEMS」の新マスターでも欠けがあるのですが、その箇所が異なる。本作では欠落を補完した史上初の完全版になっているのです。しかも、その処理の完成度も「JEMS」版より自然。微に入り細に穿って最高峰を究めているのです。そんな至高クオリティの2公演サウンドボードが描き出すのは、黄金時代の燃え上がる熱演。ここでは2つのオフィシャル作品『LIVE AND DANGEROUS』『UK TOUR '75』と比較しながらセットを整理しておきましょう。両日の共通曲(9曲)・脱獄:Jailbreak(*)/The Boys Are Back In Town(*)/Emerald(*)/Warriors(*)・その他:It's Only Money(★)/Sha La La/Suicide/Rosalie/Baby Drives Me Crazy 日替わり曲・シカゴ(DISC 1):Blues Boy(★*)/Angel From The Coast(★*)/The Rocker・デトロイト(DISC 2):Still In Love With You/Me And The Boys(★)※注:「★」印は『LIVE AND DANGEROUS』で、「*」印は『UK TOUR '75』で聴けない曲。……と、このようになっています。『UK TOUR '75』は“FIGHTING Tour”でしたし、『LIVE AND DANGEROUS』は“JOHNNY THE FOX Tour”以降。それに対し、本作の2公演は“JAILBREAK Tour”であり、オフィシャル2作品を繋ぐポジション。両者では聴けない「Blues Boy」「Angel From The Coast」だけでなく、変化していくセットをサウンドボードで辿ることができるのです。まさに「絶対盤」。オフィシャルの名作と並び称される最強サウンドボード、その最高峰更新盤です。現存するベスト・マスターを「GRAF ZEPPELIN」が入念に磨き直した“JAILBREAK Tour”の一大決定盤。(リマスター・メモ)既発WILD EYED BOYS(2CD)の新規後継盤で1976年のカップリング盤となる Disc1は既発WILD EYED BOYSのDisc2のリマスター。 元々高音質のため、殆どノータッチで、位相修正のほか若干帯域を補正。ちなみに枝葉違いの同じ音源もトレーダー間にて確認できますが、そちらはかなり貧弱なサウンドで、現状本盤のマスターが派手目でリバーブも掛かってますがベストと思われます。Disc2はレーベルとしては初登場のFM(Mono)音源。お馴染みJEMSマスターがリマスターされています。同公演は既発にBondage盤がありますが、そちらはどうやらアナログ起こしのようで、音処理の影響もあるのか、かなり痩せたサウンドでした。それに対し、本盤もモノラルなのは既発同様でDisc1のChicago公演には及ばないのですが、既発Bondage盤には鮮度・音の厚み・情報量が段違いでカップリング音源にはもってこいのライブ。ラスト"Me And The Boys":5:44付近以降が元々JEMS公開時からBondage盤で補填されていましたが、繋ぎが悪かったので、改めてゼロから独自に繋ぎ直されています。なお本盤1:49-2:12部分はBondage盤の該当部では欠落していたため、本盤が初収録。よって本盤が擬似的ながら"Me And The Boys"初の完成版テイク収録盤となります。ラスト"Me And The Boys":5:44付近以降が元々JEMS公開時からBondage盤で補填されていましたが、繋ぎが悪かったので、改めてゼロから独自に繋ぎ直されています。なお本盤1:49-2:12部分はBondage盤の該当部では欠落していたため、本盤が初収録。よって本盤が擬似的ながら"Me And The Boys"初の完成版テイク収録盤となります。「1976年4月21日シカゴ公演」+「5月14日デトロイト公演」の極上サウンドボード録音。どちらも古くからの定番ですが、本作は現存するベスト・マスターを「GRAF ZEPPELIN」が磨き上げた最高峰更新盤。シカゴ公演(DISC 1)は公式『UK TOUR '75』と並び立つ至高のクオリティですし、デトロイト公演(DISC 2)も名門「JEMS」が発掘した細心盤。まさにJAILBREAK Tour最強最高の一大決定盤です。Riviera Theatre, Chicago, IL, USA 21st April 1976 STEREO SBD(UPGRADE) Ford Auditorium, Detroit, MI, USA 14th May 1976 SBD(UPGRADE) Disc 1 (60:48) Riviera Theatre, Chicago, IL, USA 21st April 1976 01. Intro. 02. Jailbreak 03. The Boys Are Back In Town 04. Emerald 05. It's Only Money 06. Blues Boy 07. Warriors 08. Rosalie 09. Suicide 10. Angel From The Coast 11. Sha La La incl. Drums Solo 12. Baby Drives Me Crazy 13. The Rocker Disc 2 (62:57) Ford Auditorium, Detroit, MI, USA 14th May 1976 01. Jailbreak 02. It's Only Money 03. Emerald 04. The Boys Are Back In Town 05. Still In Love With You 06. Warriors 07. Rosalie 08. Suicide 09. Sha La La incl. Drum Solo 10. Baby Drives Me Crazy 11. Me And The Boys Phil Lynott - Bass, Vocals Brian Robertson - Guitar Scott Gorham - Guitar Brian Downey - Drums SOUNDBOARD RECORDING