新メンバーのジョン・スコットを迎えて本格的に始動した、これぞ現行最先端を行く革新的ピアノ・トリオ、我らがゴーゴー・ペンギン最新ホッカホッカのフル・ライヴをこれ以上ない超極上高音質ステレオ・サウンドボードにて完全収録した、とんでもない名演奏が初登場!!インディーズからの作品が、常に音楽の最先端を行くロンドンの著名DJジャイルス・ピーターソンの「ワールドワイド」のベスト・ジャズ・アルバムにノミネートされたり、ブラーのデーモン・アルバーンのソロ・アルバム等と共に、ジャズ作品としては異例の英国の音楽賞「マーキュリー・プライズ」にもノミネートされたり、そのアルバムを聴いたブルーノート・レーベルの現社長ドン・ウォズ自ら複数枚契約をもちかけ契約を交わし、鳴り物入りでメジャー・デビューを果たした、全員が英国マンチェスター出身の20代という驚異のジャズ・ピアノ・トリオのゴーゴー・ペンギン。そんなペンギン(以降ゴーゴー略)が新メンバーに、ベースのニック・ブラッカとは以前から顔見知りで、知る人ぞ知るエチオピアのレジェンド、ムラトゥ・アスタトゥケとのツアーをした時、リバーサルの後に「新ドラマーはこの男しかいない!」と確信して、ピアノのクリス・アイリングワースに紹介し3人でジャムった瞬間にメンバーとに決まった、前任のロブ・ターナーさえ凌駕する途轍もない能力を持つジョン・ヒックスが加入。コロナ禍やロブの脱退もありここ最近はあまり表立った活動をしていなかったペンギンでしだが、ジョンが新たに加わりよりパワーアップして再始動を本格的に開始。今年の2月にはジョンが加入しての最新録音、2020年以来となるシングル「アセント」を、ベルリンを拠点に独創的で革新的なインストにフォーカスしたクロス・ジャンルする新レーベルXXIMレコーズよりリリースし、7月には5曲入りのEP「ビットウィーン・トゥー・ウェイヴス」を発表。この新作発表に伴い2年振りとなるツアーを開始。そのツアーから2022年10月5日フランス、スノンのLE ROCHER DE PALMER公演を、新加入のジョン・スコットの叩くドラムスの細部まで聴き分けられる!まるでべんが目の前で演奏していると錯覚してしまうほどのこれ以上ない極上高音質ステレオ・サウンドにて80分に渡り完全収録した、これを聴かずに現在の音楽は語れない全ての音楽ファンに大推薦のCDが入荷しました!!さて、そんなプログラミングのような完璧なプレイを生で演奏出来るのか?と訝る貴兄は、今作のライヴを聴いて腰を抜かし目から鱗が落ちること必至で御座います。元々シーケンス・ソフトで作ったスケッチを基に楽曲を作っていき、プレイヤーというよりもトラックメイカーに近い制作プロセスを踏むことで、普通にスタジオでセッションを重ねても到底思いつきそうにない複雑なフレーズをラップトップ経由で手繰り寄せ、それらをピアノ・トリオの様式へとトレースすることで、プログラミングでは表現不可能なダイナミズムを生み出しながら、さらにインプロビゼーションをはめ込み、とても人間技とは思えないような超絶テクニックで一矢乱れぬアンサンブルをいとも軽々とこなし、それをライヴで披露してしまうという、各メンバーの演奏スキルと豊富な引き出しはとんでもない次元にまで達している。他方、テクニックをテクニックのために使わないとメンバーが語っている様に、磨き抜かれた刃のようなアンサンブルは引き算の美学に支えられ、あくまでも生演奏の可能性に拘っており、打ち込みは一切使用していない… 細かいところでは、人力ドラムンベースから演奏の終わりに用意されたコンピューターのバグを思わせるグリッチ・ノイズに至るまで、生演奏で再現している。時折針飛びを起こした様に聴こえる場面に遭遇することがありますが、それはそういう演奏なので悪しからず。このリズム・セクションはひとつの極地にあるといっても過言ではなく、とくにロブに変わり加入したジョンのドラムスは連なる音のことごとくに対して、止むことなく聴き惚れてしまう…また嬉しいことに、そのジョンのドラムスの細部まで丸見えな極上高音質とくりゃあ堪らんでしょう!一方でクリスのピアノも真髄。心の琴線をダイレクトに打鍵するが如くに抒情的でロマンチック。セットリストもこれまでの代表曲から新曲「アセント」まで言うことなし!80分があっという間に過ぎてしまいます!エスビョルン・スヴェンソンの死によりその歴史に幕を閉じてしまったE.S.T.に代わるように登場したゴーゴー・ペンギン、今聴くべきピアノ・トリオ、いや音楽はこれだ!!!