音楽ジャンル「HEAVY METAL」に革命を起こしたポール・ディアノ時代のIRON MAIDEN。そのサウンドボード/プロショット・コレクションを完璧にする秘宝集がリリース決定です。まずは前提の基礎知識。ディアノ時代メイデンと言えば、頂点に君臨する4大タイトルが存在します。それは…… サウンドボード・アルバム・THE ULTIMATE COMPILATION 1978-1981・DEFINITIVE NIJMEGEN 1981・DEFINITIVE LIVE KILLERS プロショット・タイトル・COMPLETE BEAT-CLUB 1981 以上の4作品。これらはいずれも内容/クオリティの両面で完全オフィシャル級。公式作品の次に体験すべき、絶対盤ばかりです。ですが、これだけでコンプリートなわけではありません。ディアノ時代には他にもサウンドボード/プロショットは存在する。頂点を押さえたら次に目指したくなるのがコンプリート。公式品や上記作だけでは集めきれないサウンドボード/プロショット・コレクションを最高峰マスターでコンプリートできる便利盤……それが本作なのです。そんな本作に収められているのは、サウンドボード1種+プロショット5種。「1981年6月26日ミルウォーキー公演」の長尺サウンドボード録音をDISC 1に、「1981年4月4日ミラノ公演」をメインにしたプロショット集をDISC 2に配した2枚組です。本編解説にディアノ時代のサウンドボード/プロショット一覧を掲載しましたが、それをご覧のように公式作/プレス盤以外を一気にコレクションできるコンピレーションなのです。それでは、それぞれ個別にご紹介していきましょう。DISC 1:ミルウォーキー公演サウンドボード まず登場するのは「1981年6月26日ミルウォーキー公演」のステレオ・サウンドボード録音。アメリカのフェスティバル“SUMMERFEST 1981”に出演した際のFM放送サウンドボードです。『DEFINITIVE NIJMEGEN 1981』『DEFINITIVE LIVE KILLERS』に比べると一格落ちるサウンドなのですが、それでも十分にハイクオリティなサウンドボードです。また、このライヴは別の意味でも貴重。実は“KILLER World Tour”のアメリカ公演は、ほとんどがJUDAS PRIESTやUFOの前座で、40分そこそこの短いショウばかりでした。そんな中で彼ら自身のフルショウができたのは、全42公演中5回だけ。本作のライヴは、そのうちのひとつ。しかも、この“KILLER World Tour”はIRON MAIDEN初の世界ツアーで、彼らがアメリカを体験したのもこの年が初めて。そのため、本作では初侵攻の勢いがフルサイズで聴ける貴重なサウンドボードなのです。DISC 2:ミラノ公演のプロショット 代わってのDISC 2はプロショット映像編。そのメインとなるのはイタリアのTV放送プロショットです。従来は“3月30日”とされてきましたが、現在のリサーチによるとミラノ公演は“4月4日”と分かっています。かつては西ドイツの“ビートクラブ”と並んでディアノ時代を象徴してきましたが、“ビートクラブ”の方が『COMPLETE BEAT-CLUB 1981』として超アップグレード。こちらは次点に留まることになりました。大定番だけに様々なジャネが出回っておりますが、本作はその中でもベストと絶賛されたマスター。さすがに『COMPLETE BEAT-CLUB 1981』ほどの超絶ぶりには遠く及びませんが、動画サイト等にアップされているものよりも遙かにクッキリとしていて発色も鮮やか。現在も最高峰を譲らない絶品の映像美です。“ビートクラブ”と違って本物コンサートをマルチカメラで観られるわけですが、さらに美味しいのがデイヴ・マーレイのギター・ソロと「Drifter」。どちらも“BEAT-CLUB”だけでなく、公式『LIVE AT THE RAINBOW』でも観られない貴重なシーン。いかに“ビートクラブ”が超アップグレードしようとも「やっぱりミラノも必要」となる必携のプロショットなのです。DISC 2:多彩な貴重映像を集成したエキストラ映像 そんなミラノ・プロショットの後は、細かい映像6テイクを総まとめにしました。1曲ずつ時系列に並べてありますが、大別すると以下の4種です。・テレビ番組“TOP OF THE POPS”(2曲)・テレビ番組“ROCKPOP”(2曲)・8ミリ・フィルム(1曲)・全米ツアー中のストア・イベント “TOP OF THE POPS”と“ROCKPOP”は公式DVD『THE EARLY DAYS』でもお馴染みですが、“ROCKPOP”は『THE EARLY DAYS』に未収録の「Remember Tomorrow」も収録した完全版。曲間のみややダビング劣化も見られますが、ここもエディが番組司会者を殺す貴重な名シーンです。さらにマニアックに凄いのが貴重な8ミリフィルム。デニス・ストラットン最後ショウの1つ前となる「1980年10月11日コペンハーゲン公演」で撮影されたもの。MAIDEN最古の観客撮影として知られ(公式『THE EARLY DAYS』収録のラスキン・アームズ映像は一応関係者ショット)、海外のコアマニアが数秒ずつの細切れサイレント・フィルムを繋いでいる。そのため厳密には画と音がシンクロしていませんが、この音声も同日のオーディンス録音です。MAIDEN映像で最もヴィンテージ感のある1曲であり、貴重な「動くデニス時代メイデン」です。そして、最後はニューヨークでのインストア・イベント風景(当時はJUDAS PRIESTと共にニューヨーク・パラディアムで4日連続公演の真っ直中でした)。演奏はありませんが、狭い店内はメタル・キッズで溢れ返り、スティーヴ・ハリスやディアノなど、メンバー達がファンと熱く交流している。MAIDENを初めて迎えたアメリカの熱気がコンサート以上にリアルに伝わってくるドキュメントです。冒頭でご紹介した4作品こそが最重要。それは微塵も動かない真理です。だからこそ、その素晴らしさに必ずや「もっと!」となることでしょう。本作は、次なるステップ「コンプリート」への道標であり、集めづらいサウンドボード/プロショットを集めたお得盤でもある。ポール・ディアノ時代のレア・サウンドボード/プロショット・セット。大定番のプレス・タイトル群では集めきれないSBD/プロショットをベスト・マスターで一網打尽にできるコレクター必携の便利盤です。Rolling Stone, Milan, Italy 4th April 1981 PRO-SHOT Summerfest Festival, Milwaukee, WI. USA 26th June 1981 STEREO SBD Disc 1: CD Live at Summerfest Festival, Milwaukee, WI, USA 26th June 1981 1. The Ides Of March 2. Sanctuary 3. Purgatory 4. Wrathchild 5. Remember Tomorrow 6. Another Life 7. Genghis Khan 8. Killers 9. Innocent Exile 10. Twilight Zone 11. Murders In The Rue Morgue 12. Phantom Of The Opera 13. Iron Maiden 14. Running Free 15. Transylvania 16. Drifter STEREO SOUNDBOARD RECORDING Disc 2: DVD Live at Rolling Stone, Milan, Italy 4th April 1981 1. The Ides Of March 2. Another Life 3. Killers 4. Innocent Exile 5. Running Free 6. Transylvania 7. Dave Murray Guitar Solo 8. Drifter EXTRA FOOTAGE 9. Running Free (TOTP: 22nd February 1980) 10. Remember Tomorrow (Copenhagen: 11th October 1980) 11. Running Free (ROCKPOP: 8th November 1980) 12. Remember Tomorrow (ROCKPOP: 8th November 1980) 13. Woman In Uniform (TOTP: 13th November 1980) 14. Instore Signing Session (New York: July 1981) PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx. 77min. Paul Di’Anno - Vocals Steve Harris - Bass Dave Murray - Guitar Adrian Smith - Guitar (Disc 1 & Disc 2:1-8/11-14) Dennis Stratton - Guitar (Disc 2: 9-10) Clive Burr - Drums