本作は、「2022年10月11日レッド・バンク公演」の極上オーディエンス録音です。ここでは北米ツアーにフォーカスして2作品の位置関係を確認してみましょう。・9月23日ー10月4日(8公演)*10月6日『BOSTON 2022』・10月7日ー10日(3公演)*10月11日:レッド・バンク公演 ←★本作★・10月13日ー10月23日(8公演) ー1週間後ー ・11月1日ー12日(9公演)※注:「*」印が今週の2作品。これが現在進行中の全米ツアー。同時リリースの『BOSTON 2022』は開始から約2週間の9公演目で、本作のレッド・バンク公演はさらに約1週間を経た13公演目のコンサートでした。そんなショウできろくされた本作は、まさに極上の銘品。力強い芯もキリッとした輪郭もレーザー光線のように鮮やかでセパレート感も絶大。『BOSTON 2022』と比べると鳴りにわずかな空気感も含まれていますが、それも決して欠点ではない。なり成分がアンサンブルに厚みとダイナミズムを添加しており、フレーズの降り注ぎ感がサイケデリックな色彩感さえ生み出している。もちろん、鳴りによってディテールが曇っては元も子もないのですが、本作にその心配はない。空気感がクリスタル・クリアに透き通り、鳴りがあるからこそ余計にキラキラと輝いて聞こえるほどです。また、そのサウンドが臨場感も高めてくれる。今回のツアーはジョニー・デップが登場する後半になると声援の熱量があからさまに変わるのですが、それが極めてリアル。もちろん、演奏の邪魔にはならない(邪魔になる録音ならご紹介していません)のですが、その熱量やデップ登場での温度変化まで肌感覚で感じられるのです。その輝きの熱量サウンドで描かれるのは、『BOSTON 2022』から更に一歩進んだ最新のフルショウ。セットも微妙に変化していますので、比較しながら整理してみましょう。前半(インスト・ステージ)・『18』:Midnight Walker/Caroline, No・アルバム曲:Freeway Jam(★)/Loose Cannon(★)/Big Block/Star Cycle/Brush With the Blues/You Never Know/Cause We've Ended as Lovers・その他カバー:You Know You Know/Me and the Devil Blues(★)後半(ジョニー・デップ共演)・『18』:This Is A Song For Miss Heady Lamarr/Isolation/Time/The Death And Resurrection Show・その他:Rumble/A Day In The Life/Corpus Christi Carol(★)/Little Wing ※注:「★」印は前作『UMBRIA JAZZ FESTIVAL 2022』で聴けなかった曲。……と、このようになっています。ざっくばらんに言って選曲的には『BOSTON 2022』と同一。若干異なっているのは前半のインスト・セクションの曲順で、北米ツアーで演奏するようになった「Loose Cannon」と「Me and the Devil Blues」の位置が入れ替えられている。選曲を変えてからも、より洗練された流れを日々探っているのが分かります。北米レッグに移った共演ツアーの第一報にして、これまで以上のサウンドも強烈な2連作の同時リリースです。どちらもクオリティ面では甲乙付けがたいところですが、強いて言うならよりサウンドボード的な密着感を追求するなら『BOSTON 2022』、リアルな現場体験感では本作でしょうか。ともあれ、デップに寄せられるアメリカらしい嬌声まで超クリアに現場体験できる2連作。「2022年10月11日レッド・バンク公演」の極上オーディエンス録音。力強い芯もキリッとした輪郭もレーザー光線のように鮮やかでセパレート感も絶大。わずかな空気感も含むホール鳴りもアンサンブルに厚みとダイナミズムを添加しており、フレーズの降り注ぎ感がサイケデリックな色彩感さえ生み出している。「Loose Cannon」「Me and the Devil Blues」といった新レパートリーも美味しい最新ショウを極上フル体験できます。Hackensack Meridian Health Theatre, Red Bank, NJ, USA 11th October 2022 TRULY PERFECT SOUND Disc 1(45:03) 1. Intro 2. Freeway Jam 3. Loose Cannon 4. Midnight Walker 5. Big Block 6. Caroline, No 7. You Know You Know 8. Me and the Devil Blues 9. Star Cycle 10. Brush With the Blues 11. You Never Know 12. Cause We've Ended as Lovers Disc 2(38:40) 1. Intro 2. Rumble 3. This Is a Song for Miss Hedy Lamarr 4. Isolation 5. Time 6. Venus in Furs 7. A Day in the Life 8. Corpus Christi Carol 9. Little Wing 10. The Death and Resurrection Show Jeff Beck - Guitar Rhonda Smith - Bass Anika Nilles - Drums Robert Adam Stevenson - Keyboards Johnny Depp - Guitar, Vocalsape 24 Spiritual Regeneration/ Happy Birthday 25 Peace Of Mind 26 Not Guilty(Take 102)