軍事介入したベトナム戦争の泥沼化に辟易とした、当時者たる米国の若者を中心に広がったラヴ&ピースを掲げた反戦思想(運動)を背景に、ジミ・ヘンドリックスらロック界のアーティスト達の名を一躍有名にしたアメリカの音楽史に残る歴史的なイベント"ウッドストック・フェスティバル"が開催された1969年に、時を同じくしてジャズ界でも同様の反戦思想を背景に、カーラ・ブレイと共同で制作されたチャーリー・ヘイデンのインパルスからの「リベレーション・ミュージックオーケストラ」は、未だに時代を超越した野心的な傑作として輝きを失うことなく鎮座している。それから実に13年後となる1982年に、再びカーラ・ブレイとタッグを組んでECMから発表されたヘイデンのリベレーションミュージック・オーケストラの2作目となる「戦死者たちのバラッド」は、やはりヘイデンと共通の意識を持つ手練達との緊張感溢れるアンサンブルと自由なインプロビゼーションの絶妙に絡む構成は前作と同様ながら、13年前のような力みはなくなりより深みを増した内なるエネルギーと叙情的な美しさが際立った前作以上の名作として知られる。この名作に伴うツアーより、最も初期となる1982年4月11日ドイツ・ベルリン・フィルハーモニーでのライヴをレーベル独自の丁寧なマスタリングを施した極上高音質ステレオ・サウンドボードにて1時間以上に渡り収録した必聴盤が入荷しました!本公演は嬉しいことにオフィシャル盤と全く同じメンバーの、ヘイデンのベースと指揮者兼ピアニストのカーラ・ブレイを軸に、トランペットのドン・チェリーとマイケル・マントラー、テナーのデューイ・レッドマン、ギターのミック・グッドリック、ドラムスのポール・モチアンら、総勢12人らが織り成す叙情的で壮大で優雅なオーケストレーションと素晴らしいメンバーらの自由度の高い即興演奏をタップリと聴かせてくれます!