絶対名手マイク・ミラードによる『SPIRITS DANCING IN THE FLESH』時代の名作に、まさかの続篇が誕生。同時代/同会場にも関わらず、丸っきり内容が異なる姉妹アルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「1991年9月6日コスタメサ公演」。その極上オーディエンス録音です。熱心なコレクター諸兄ならもうピンと来ていると思いますが、本作の前作とは昨年発掘された『COSTA MESA 1990』のこと。まずは、当時の活動スケジュールで姉妹作の位置関係を確認してみましょう。1990年・4月12日ー5月26日:北米#1(14公演)《6月『SPIRITS DANCING IN THE FLESH』発売》・5月29日ー6月30日:欧州#1(26公演)・7月13日ー11月21日:北米#2(68公演)←※COSTA MESA 1990 1991年・1月19日+24日:ROCK IN RIO出演・4月27日ー5月11日:北米#3(6公演)・5月15日ー22日:日本(6公演)・5月25日ー6月28日:北米#4(9公演)・7月7日ー27日:欧州#2(17公演)・8月30日ー11月3日:北米#5(19公演)←★ココ★ これは1990年/1991年のSANTANA。前作『COSTA MESA 1990』は『SPIRITS DANCING IN THE FLESH』発売の約3ヶ月後というツアー初期「北米#2」でしたが、本作はそれから丁度1年後のツアー最末期「北米#5」。その6公演目にあたるコンサートでした。そんなショウで記録された本作は、今回も超極上。前作を体験された方ならピンと来ると思いますが、現場となった“パシフィック・アンフィシアター”は扇状に大きく開けた円形劇場。そのため、音を反射する天井も壁もなく、PAの出力音をダイレクトに拾っているのです。しかも、本作は前作にも輪をかけてブリリアント。もちろん前作も超極上でしたし、オーディオ的優劣というよりは音色的なニュアンスの差なのですが、本作は芯が一層オンで輪郭がシャープ。金属光沢すら感じさせるほどに美しい輝きのサウンドなのです。そんなサウンド以上にド肝を抜かれるのがショウそのもの。何と約3時間にも及ぶ長大なショウなのです。前作『COSTA MESA 1990』はほぼ2時間でしたから、1.5倍増という大熱演。ここで前作と比較しつつ、整理しておきましょう。前作『COSTA MESA 1990』と被る曲・サンタナ:Soul Sacrifice (incl. A Love Supreme)/Jin-Go-Lo-Ba・天の守護神:Black Magic Woman/Oye Como Va・スピリッツ・ダンシング:It's A Jungle Out There/Angels All Around Us/Spirits Dancing In The Flesh・ミラグロ:Somewhere In Heaven/We Don't Have To Wait・その他:Europa (Earth's Cry, Heaven's Smile)/Mandela/The Healer(★)前作『COSTA MESA 1990』では聴けなかった曲・サンタナIII:Batuka/No One To Depend On・ミラグロ:Life Is For Living/Right On/Agua Que Va Caer・その他:Savor/Peace on Earth...Mother Earth...Third Stone from the Sun/Save The Children/Unknown/Stripped Me Naked(★)※注:「★」印はジョン・リー・フッカーとの共演曲。……と、このようになっています。例によってメドレー・アレンジもあるので厳密ではありませんが、ざっくり21曲。前作が15曲から大幅増なのですが単なる追加ではなく、かなり入れ替えられています。まだ製作されていない次作『MILAGRO』に収録されるレパートリーも披露されていますし、ボビー・ウーマックの「Save The Children」やマーヴィン・ゲイの「Right On」などのカバーも豊富。「Soul Sacrifice」にはジョン・コルトレーンの「A Love Supreme」も顔を覗かせる。あまりに長大でラストの「Jin-Go-Lo-Ba」が録音しきれずにテープが終わってしまうほどです。そんな名曲の宝庫にあってハイライト中のハイライトなのがゲスト。「The Healer」と「Stripped Me Naked」でブギ・キング:ジョン・リー・フッカーが登場。豪華共演を聞かせてくれるのです。サウンド、曲数ボリューム、豪華ゲスト……何から何まで前作『COSTA MESA 1990』を超える衝撃の続篇アルバムが誕生です。もちろん、前作自体がミラード・コレクションでも有数の大傑作だったわけで、それを超える続篇の登場は想定外の事件なのです。「1991年9月6日コスタメサ公演」の極上オーディエンス録音。ミラード・コレクション屈指の傑作と言われた『COSTA MESA 1990』の続篇で、同じツアーながら約1年後の同会場録音です。より一層オンな芯は輪郭までシャープで、金属光沢すら感じさせるほどに美しい輝きのサウンドです。しかも、ショウ内容もグレードアップ。約2時間だった前作の1.5倍となる約3時間の長大なコンサートで、名曲も大増量。ブギ・キング:ジョン・リー・フッカーまでゲスト参加するお腹いっぱいの超大作です。Pacific Amphitheatre, Costa Mesa, CA, USA 6th September 1991 TRULY PERFECT SOUNDDisc 1 (68:25) 1. Peace On Earth...Mother Earth...Third Stone From The Sun 2. Save The Children 3. It's A Jungle Out There 4. Somewhere In Heaven 5. Batuka 6. No One To Depend On 7. Unknown 8. We Don't Have To Wait Disc 2 (78:22) 1. Black Magic Woman / Gypsy Queen 2. Oye Como Va 3. The Healer (with John Lee Hooker) 4. Mandela 5. Life Is For Living 6. Right On 7. Savor 8. Agua Que Va Caer 9. Stripped Me Naked (with John Lee Hooker) 10. Angels All Around Us / Spirits Dancing In The Flesh Disc 3 (26:29) 1. Soul Sacrifice incl. A Love Supreme 2. Drum Solo 3. Soul Sacrifice (reprise) 4. Europa (Earth's Cry, Heaven's Smile) 5. Jin-Go-Lo-Ba