【珍しいクローズド・パーティ・コンサート音源を極上音質で!】エリック・クラプトンの秘蔵音源では定評のある、イギリス在住の重鎮テーパーからもたらされたDATマスターを2作リリース致します!まず本作は、2008年のヨーロッパツアーの最終公演となったモナコ公国での僅か800名のオーディエンスを前に行なわれた野外クローズド・パーティ・コンサートを極上のステレオ・オーディエンス録音で完全収録した2CDです。この音源、実はネット上にもアップされているのですが、本作の重鎮テーパーによるDATマスターはそれとは異なるオリジナルマスターなのです。そして何よりも強調すべきは、本作のマスターはネットマスターよりも格段に音質が上で迫力満点であることです!熟練した重鎮テーパーの録音機材と収録ポジションの方がネットマスターの録音者のそれよりも良かったということでしょう。但し、唯一残念な点は、Little Queen of Spadesの終了後がテープ交換のタイミングに当たってしまったため、Before You Accuse Meがカットインになっていることですが、この極上レベルの高音質のオリジナルマスターということで、当店のプレス盤の規準を軽々とクリアしたのでした。ネット上のmp3ファイルを聴いておられる方は、本作を聴いていただれば迫力の違いに驚かれると思います。【リズムセクション入れ替え後の、有終の美を飾ったステージ】このコンサートに至るまでのこの年のクラプトンの活動歴を振り返っておきますと、2008年・2月25日、26日、28日:ニューヨークのマジソン・スクエア・ガーデンにて、スティーヴ・ウィンウッドとのジョイントコンサート・4月30日:フロリダ州パームビーチでの「サンフェスト・スポーツ&アートフェスティバル」にて、シェリル・クロウバンドに飛入り・5月3日-6月5日:アメリカンツアー(11公演)・6月20日-6月29日:ヨーロッパツアー・ファースト・レグ(5公演)・8月6日-8月23日:ヨーロッパツアー・セカンド・レグ(11公演) ←★ココ★ 休暇を効率良く挿みながら、年初から旧友ウィンウッドとのジョイント・コンサートを実現させ(実質ブラインド・フェイス以来39年ぶり)、それからアメリカンツアー、ヨーロッパツアーを精力的に実施した年だったことがお判りいただけると思います。この間、特筆すべきは、アメリカンツアーからヨーロッパツアーに移行するまでの15日間にリズムセクションを入れ替えていたことです。アメリカンツアーでは、ベースをピノ・パラディーノ(フィル・コリンズやザ・フー、ジョン・メイヤーとの共演が有名なセッションベーシスト。クラプトンとはアルバム「JOURNEYMAN」収録Bad Loveで共演)、ドラムをイアン・トーマス(イギリスのセッションドラマー。この年2月のウィンウッドとのMSG公演に抜擢された)が務めていましたが、ヨーロッパツアーからはベースがウィリー・ウィークス、ドラムがエイブ・ラボリアル・ジュニア(ポール・マッカートニーバンド)に入れ替えられました。全員多忙なミュージシャンなので、クラプトンも確保するのが大変だったことが窺えます。ウィリー・ウィークスについては、2006年からの共演以来、クラプトンがそのグルーヴを大いに気に入ったことで指名していたものの、ウィークスのスケジュールが合わず、ようやくこの時点で叶ったということでしょう。またエイブについては、レギュラーでクラプトンお気に入りのスティーヴ・ガッドや2006/2007年ツアーで素晴らしいサポートぶりを発揮したスティーヴ・ジョーダンの都合がつかず、ポール・マッカートニーに仁義を切る形でエイブを借り受けたと思われます。そんなやり繰りの結果、ウィークス&ラボリアル・ジュニアという、クラプトンのキャリア上、この時期しか実現しなかったリズムセクションのサポートによるステージが叶ったわけです。さすが二人とも超一流のミュージシャンだけあって、僅かな期間のリハーサルだけでクラプトンのレパートリーをモノにし、この千秋楽では最高のパフォーマンスを見せてくれています。素晴らしいのは、まずLittle Wing。通常ならシッティングセット前に区切りとして盛り上げるためにI Shot The Sheriffを持ってくるところですが、ここではこのドミノスのレパートリーを採りました。ここでのクラプトンのプレイが凄い。クラプトンに負けじと熱を入れるドイルとの対比も素晴らしいもので、これは是非とも聴いていただきたいテイクの筆頭です。それから珍しいクリーム時代のレパートリー、Outside Woman Blues。2005年のクリーム再結成コンサート時に取り上げて演奏したのを気に入っていたのでしょう。ここではクラプトンのバンドバージョンで聴けるのが、また味わい深いところです。そしてロバート・ジョンソンのナンバーTravelling Riverside Blues。アルバム「SESSIONS FOR ROBERT J.」で取り上げたナンバーのライブバージョンが聴けるのが嬉しいところ。また、クラプトンとリズムセクションの絡みを聴いていただきたいのが、Got to Get Better in a Little While。このリズミカルなナンバーで、それまでのガッド、ジョーダンとも違うエイブのドラミングにウィークスとクラプトンが乗っかっていくのが妙味でもあります。中間にはエイブのドラムとクラプトンのリズムカッティングをバックにしたウィークスのブリブリのソロが聴けます。さらにはエイブの叩くLayla。このバージョンはこのツアーでしか聴けません。本作では上記のナンバーのみならず、新しいリズムセクションに刺激を受けて弾き捲るクラプトンが堪能できます。こうして本作を聴きますと、当たり前のことで失礼ながら、「この頃のクラプトンてこんなに弾いてたんだー」と実感します。77歳の今でも凄い人ですが、63歳のこの時も凄かったー。Salle des Etoiles Sporting Club, Monte Carlo, Monaco 23rd August 2008 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)Disc 1 (68:52) 1. Introduction 2. I'm Your Hoochie Coochie Man 3. Tell the Truth 4. Little Wing 5. Outside Woman Blues 6. Driftin' Blues 7. Nobody Knows You When You're Down and Out 8. Motherless Child 9. Travelling Riverside Blues 10. Running on Faith 11. Got to Get Better in a Little While 12. Little Queen of Spades Disc 2 (30:53) 1. Before You Accuse Me 2. Wonderful Tonight 3. Layla 4. Cocaine 5. Cross Road Blues Eric Clapton - guitar, vocals Doyle Bramhall II - guitar, vocals Willie Weeks - bass Abe Laboriel Jr- drums Chris Stainton - keyboards Sharon White - backing vocals Michelle John - backing vocals