『華麗なるレース』『世界に捧ぐ』を畳みかけ、飛躍を盤石のものとした1977年のQUEEN。そのトロント公演を伝える新録音が登場! 2種同時リリース決定です。本作は、新録音2連作の第一弾。「1977年2月1日トロント公演」の絶品オーディエンス録音です。同時リリースはどちらも「1977年のトロント」かつ会場まで同じなのですが、ショウの中身はまるで違う。その意味をご説明する為にも、まずは当時の活動概要から振り返ってみましょう。1977年“A DAY AT THE RACES Tour”・1月13日ー3月18日:北米#1(40公演)←★ココ★・5月8日ー6月7日:欧州#1(19公演)《10月28日『世界に捧ぐ』発売》“NEWS OF THE WORLD Tour”・11月11日ー12月22日:北米#2(26公演)←※TORONTO NOVEMBER 1977 1978年・4月12日ー5月13日:欧州#2(20公演)《7月-10月『JAZZ』制作》これが2つのワールド・ツアー“A DAY AT THE RACES Tour”・“NEWS OF THE WORLD Tour”の全体像。本作が記録されたのは前者“A DAY AT THE RACES Tour”の序盤である「北米#1」。良い機会でもあるので、ここで「北米#1」の当店コレクションも整理しておきましょう。「北米#1」タイトル・1月14日『MADISON 1977』・1月23日『RICHFIELD 1977』・1月30日『TOLEDO 1977(ギフト)』・2月1日:トロント公演 ←★本作★・2月4日『COLLEGE PARK 1977』・2月5日『A DAY AT THE GARDEN(MSG)』*2月9日『BREATHTAKING BEAUTY(ボストン)』*3月3日『L.A. FORUM 1977 2ND NIGHT』*3月13日『DEFINITIVE SEATTLE 1977』※注:「*」印以上の9タイトル。本作は「北米#1」の14公演目にして、トロントでの初コンサートでした。これまで音の記録が見つかっていないショウでしたが、その歴史を破ったのが本作。ごく最近になって発掘された大元もスターカセットから起こされており、そのサウンドは何とも瑞々しい。最後の「Big Spender」「Jailhouse Rock」で電池切れ起こしてスピードが狂っていたり(本作ではマスタリングで可能な限り補正されています)、「Now I'm Here」が録音漏れになっている等の欠点もあるので永久保存には至りませんでしたが、基本のサウンドは極上級。特にフレディのヴォーカルは芯も力強く非常にオンで、歌詞の一語一語までくっきり。朗々と歌い上げる声の伸びに空間感覚も宿ってはいるものの、オーディエンス離れした聴きやすさを誇っています。器楽サウンドはそこまでオンではないのですが、だからと言って遠さも感じない。1万6000人規模の屋内競技場である“メープルリーフ・ガーデンズ”は決してオーディエンス録音向きとは言いがたいのですが、それが信じられないほどの鮮やかです。そんな美麗フレッシュ・サウンドで画かれるのは、“A DAY AT THE RACES Tour”だからこそのフルショウ。セット的には標準的で『L.A. FORUM 1977 2ND NIGHT』『DEFINITIVE SEATTLE 1977』といった決定盤にも通じるものの、まったく同一でもない。ここで整理しておきましょう。オペラ座の夜(5曲)・You're My Best Friend/Sweet Lady(★)/'39/The Prophet's Song/Bohemian Rhapsody 華麗なるレース(5曲)・Tie Your Mother Down/Somebody To Love/The Millionaire Waltz/You Take My Breath Away/White Man その他(10曲)・シアー・ハート・アタック:Killer Queen/Bring Back That Leroy Brown/Brighton Rock/Stone Cold Crazy/In The Lap Of The Gods...Revisited・その他:Keep Yourself Alive/Liar/Ogre Battle/White Queen (As It Began)/Rock 'n' Roll Medley ※注:「★」印は名盤『DEFINITIVE SEATTLE 1977』では聴けない曲。……と、このようになっています。『L.A. FORUM 1977 2ND NIGHT』と比較すると録音漏れとなっている「Now I'm Here」の分だけ少ないだけですが、『DEFINITIVE SEATTLE 1977』では聴けなかった「Sweet Lady」は披露されている。「Somebody To Love」等の定番曲も増え、一層カラフルになってきたフルショウを味わえるのです。そんなクオリティで、これまで聴いた事のないフルショウを詳らかにする新発掘ライヴアルバムです。ショウの現場から45年も経って、こんなに素晴らしい音楽が甦る……そんなオーディエンス録音の醍醐味そのもの。まさに文化遺産となる逸品なのです。「1977年2月1日トロント公演」の絶品オーディエンス録音。これまで録音のなかったショウを伝える新発掘マスターで、そのサウンドは極上級。特にフレディのヴォーカルは芯も力強く非常にオンで、歌詞の一語一語までくっきり。朗々と歌い上げる声の伸びに空間感覚も宿ってはいるものの、オーディエンス離れした聴きやすさを誇っている。今まで知られていなかったフルショウを詳らかにする45年目の衝撃発掘アルバムです。Maple Leaf Gardens, Toronto, ON, Canada 1st February 1977 TRULY AMAZING SOUND Disc 1 (51:32) 1. Overture 2. Tie Your Mother Down 3. Ogre Battle 4. White Queen 5. Somebody To Love 6. Killer Queen 7. The Millionaire Waltz 8. You're My Best Friend 9. Bring Back That Leroy Brown 10. Sweet Lady 11. Brighton Rock 12. '39 13. You Take My Breath Away Disc 2 (45:40) 1. White Man 2. Vocal Solo 3. The Prophet's Song (reprise) 4. Bohemian Rhapsody 5. Stone Cold Crazy 6. Keep Yourself Alive 7. Liar 8. In The Lap Of The Gods... Revisited 9. Big Spender 10. Jailhouse Rock 11. God Save The Queen