ジョン・サイクス時代の象徴サウンドボード&プロショットが究極進化。公式版を大きく上回るステレオ・バージョンで登場です。そんな本作に収められているのは「1983年1月26日ヒッチン公演」。そのステレオ・サウンドボード録音をDisc 1、マルチカメラ・プロショットをDisc 2に配した決定盤です。コレクター諸兄ならもうピンと来ていると思いますが、このショウはまさに象徴。名物番組“Sight & Sound”でもTV放送され、そのプロショット映像は数々のオフィシャル作品にも収録された定番中の大定番です。しかし、その象徴プロショットはモノラル放送がソース。本作は、それとは異なるステレオ・サウンドボードでアップグレードした究極盤なのです。なぜ、アップグレードが実現したのか。それをご説明する為にも、ここでは各ディスクを個別にご紹介していきましょう。【DISC 1:BBC RADIO 1放送版ステレオ・サウンドボード】本作の要となるのがディスク1。ステレオ・サウンドボード録音です。前述の“Sight & Sound”でのTV放送が有名ですが、実はこのショウはBBC RADIO 1の“In Concert”でFM放送もされていました。そして、そのFM放送盤こそがステレオ・ミックスであり、TV放送よりも長尺だったのです。このディスクは、その“In Concert”バージョンを放送前マスターから復刻した最高峰盤なのです。クオリティ的には「完全オフィシャル級」以外の何物でもないわけですが、TV版の音声とはケタ違いにカッコイイ。TV放送版は単にモノラルなだけではなく、ヴォーカルとベースだけが大きく、ギターもキーボードも不自然に引っ込んでいました。特にギターは絶望的で、スコットやサイクスが独りでソロを執ろうとすると半分くらいに落ち込んで遠くで弾いてるような奇妙なバランスでした(5.1サラウンドを謳う公式DVDもありましたが、モノラル音声を加工しただけで褒められたシロモノではありませんでした)。その点、FM放送盤は完璧。単独ソロもビシッとしていて、ハーモニーになっても立体的。ついでにダーレン・ワートンのシンセまで大活躍。それこそ、スタジオ作『THUNDER AND LIGHTNING』にも負けない完成されたライヴアルバムなのです。そのサウンドに加え、FM放送版は曲数もプロショットより多い。ここでその内容も整理しておきましょう。FM版(Disc 1)/TV版(Disc 2)の両方に収録・サンダー&ライトニング:This Is The One(★*)/Cold Sweat(*)/The Sun Goes Down/The Holy War(★)/Baby Please Don't Go・クラシックス:Rosalie/Jailbreak(★)/The Boys Are Back In Town(★)FM放送版(Disc 1)のみに収録・Still In Love With You/Dancing In The Moonlight/Baby Drives Me Crazy(★)※注:「★」印は同時リリースの『IRISH TOUR '83』にない曲。「*」印は『BBC RADIO ONE LIVE IN CONCERT』で聴けなかった曲。【DISC 2:ステレオ化SIGHT & SOUND+ボーナスのプロショット篇】代わってのDISC 2は、FM放送版のステレオ音声でアップグレードされた象徴プロショット。実は映像版にも番組違いで2種「SIGHT & SOUND版」と「ROCK MONSTERS版」がありまして、一部のアングルが異なっています。本作で使用されているのは、有名DJピート・ドラモンドの前説もある長尺の「SIGHT & SOUND版」の方です。その内容は本稿に目を留められた方なら馴染みまくっているでしょうが、ステレオ音声のアップグレード感は恐らく想像を超えるでしょう。昨今、ゲイリー・ムーア時代の1978年シドニー公演プロショットも公式アップグレードされましたが、本作はそのサイクス版でもあるのです。サイクス時代最高のプロショットがアップグレードしただけでお腹いっぱいではありますが、本作はさらに美味しいTV放送プロショットを3種ボーナス収録しています。1983年1月28日"THE TUBE" まず1つ目は、本編ヒッチン公演の2日後に収録された名物番組"THE TUBE"。公式化されたヒッチン公演/ダブリン公演に次ぐ「第三の定番」と呼ばれた映像で、「The Boys Are Back In Town」「The Sun Goes Down」「Cold Sweat」が放送されました。本作では、オフィシャル級のベスト・マスターから復刻しています。「Cold Sweat」のTV放送2種 残る2種はどちらも「Cold Sweat」をライヴ演奏した"SATURDAY STAYBACK"と"THE SATURDAY SHOW"。特に前者は地元パブで演奏押している珍しい映像ですが、収録日も本編ヒッチン公演の4日前となる「1月22日」。ジョン・サイクス加入後初のライヴ演奏でもあるのです。ジョン・サイクス時代THIN LIZZYのベスト・プロショットがステレオ・サウンドボードでまさかのアップグレードを果たした究極作です。ゲイリー・ムーア時代の究極作がオフィシャル新作『THE BOYS ARE BACK IN TOWN Live At The Sydney Opera House October 1978』なら、サイクス時代は間違いなく本作。公式品と並べてコレクションすべき2枚組。「1983年1月26日ヒッチン公演」のステレオ・サウンドボード録音をDisc 1、マルチカメラ・プロショットをDisc 2に配した2枚組。超ド定番プロショットとして有名ですが、本作はオリジナルのモノラル音声をステレオのFM放送版に差し替え。究極アップグレードを果たしました。そのFM放送版サウンドボードもライヴアルバム化し、各種ボーナス映像も追加収録。オフィシャル作品も超えるジョン・サイクス時代の超・決定盤です。Regal Theatre, Hitchin, England 26th January 1983 STEREO SBD/PRO-SHOT Disc 1: CD (64:45) Regal Theatre, Hitchin, England 26th January 1983 1. Pete Drummond Intro 2. Jailbreak 3. This Is The One 4. Cold Sweat 5. The Sun Goes Down 6. The Holy War 7. The Boys Are Back In Town 8. Rosalie 9. Baby Please Don't Go 10. Still In Love With You 11. Dancing In The Moonlight (It's Caught Me In Its Spotlight) 12. Baby Drives Me Crazy STEREO SOUNDBOARD RECORDING Disc 2: DVD (70:34) "SIGHT & SOUND IN CONCERT [Stereo Audio]" Regal Theatre, Hitchin, England 26th January 1983 1. Pete Drummond Intro 2. Jailbreak 3. This Is The One 4. Cold Sweat 5. The Sun Goes Down 6. The Holy War 7. The Boys Are Back In Town 8. Rosalie 9. Baby Please Don't Go BONUS FOOTAGE "THE TUBE" Newcastle, England 28th January 1983 10. Interview 11. The Boys Are Back In Town 12. The Sun Goes Down 13. Cold Sweat "SATURDAY STAYBACK" 14. Cold Sweat "THE SATURDAY SHOW" 15. Cold Sweat PRO-SHOT COLOUR NTSC Approx.71min. Phil Lynott - Vocals, Bass Scott Gorham - Guitar, Vocals John Sykes - Guitar, Vocals Darren Wharton - Keyboards, Vocals Brian Downey - Drums