7年ぶりの新作『EMOTION & COMMOTION』を携え、2年連続の来日を果たした2010年のジェフ・ベック。その現場を 体験できる超極上ライヴアルバムが登場です。そんな本作に吹き込まれているのは「2010年4月8日:尼崎アルカイックホール公演」。その超絶級オーディエンス録音です。当店ではジェフのキャリアをトータルでアーカイヴしており、2010年の来日も数々の名作アルバムでご紹介してきました。良い機会でもありますので、まずは日程でそのコレクションを整理しておきましょう。・4月5日:中京大学文化市民会館・4月7日:グランキューブ大阪・4月8日:アルカイックホール ←★本作★・4月10日『DEEP EMOTION(JCBホール)』・4月12日:東京国際フォーラム・4月13日『TOKYO 2010 FINAL NIGHT』※注:各日とも代表録音のみ。 以上、全6公演。これまではツアー後半の東京公演ばかりでしたが、本作は前半の尼崎公演でした。そんなショウを真空パックした本作最大のポイントは、「超」付きの極上サウンド。とにかく音が良すぎてド肝を抜かれる。完全ゼロ距離なダイレクト感、極太な芯、超鮮明なディテール、綺麗に分離したセパレート感……言ってしまえば「まるでサウンドボード」なのですが、それではとても音の凄みが伝わる気がしない。1音1音のぶっとい存在感、艶ッ艶になビロードの如きふくよかさ、苛烈なフレーズが重なりまくっても決して混じり合わない輪郭の鮮やかさ、顕微鏡的に聴き込むと分かる程度にささやかながら確実に美しさを演出している鳴り………まったく、思いつく限りの美辞麗句を並べることしかできないのがもどかしい。「Hammerhead」でアンサンブルが激しく燃えるほどに解きほぐしていくのが面白く、「Cause We've Ended As Lovers」では1音のトーンの甘さに魂がトロけてゆく。聴き込めば聴き込むほど「音が良い」とはこういう事なのかと思い知らされ、まだまだ奥深いことに気づかされる。胸が締め付けられ、肺からタメ息を絞り出すような美音の世界なのです。思わず感傷的になってしまいましたが、音の良さだけで亡くショウが素晴らしいからでもある。実のところ、本作から2週間後のドイツ公演が公式作『LIVE AND EXCLUSIVE FROM THE GRAMMY MUSEUM』として残されており、本作のメンバーとも同一。ただし、公式作はわずか8曲・約32分のミニ・アルバムだったのに対し、本作は約1時間40分に及ぶフル・ライヴアルバムでもある。比較しながら公式作を大幅に超える曲数ボリュームを実感していただきましょう。90年代以降(12曲)・エモーション・アンド・コモーション:Corpus Chisti Carol/Hammerhead/Never Alone(★)/Over the Rainbow/Nessun Dorma・フー・エルス!:Blast From the East(★)/Angel (Footsteps)(★)/Brush With The Blues・ユー・ハッド・イット・カミング:Rollin' and Tumblin'(★)/Dirty Mind(★)・その他:Mna Na Heireann(★)/I Want To Take You Higher(★)その他(8曲)・クラシックス:Cause We've Ended As Lovers(★)/Led Boots(★)/People Get Ready/Big Block(★)・その他カバー:Eternity's Breath(★:MAHAVISHNU ORCHESTRA)/Stratus(★:ビリー・コブハム)/A Day In The Life(THE BEATLES)/How High The Moon(モーガン・ルイス)……と、このようになっています。もはや「★」印だらけで何が何だか分からない状態ですが、それもそのはず。公式作で聴けた8曲を全部含んだ上で、さらに12曲ものレパートリーを楽しめるのです。5曲に及ぶ『EMOTION & COMMOTION』が軸ではありますが、さらにシャロン・コアーの『DREAM OF YOU』で弾いた「Mna Na Heireann」、スライ・ストーンの『I'M BACK! FAMILY & FRIENDS』で共演した「I Want To Take You Higher」など、当時の話題曲も散りばめられているのです。公式作『LIVE AND EXCLUSIVE FROM THE GRAMMY MUSEUM』の日本バージョン……いや、それでは済まされない。オフィシャル作を上回るほどの美音で、2倍以上の名曲がたっぷりと詰まっているのです。私たち日本人にとっても思い出深いですが、それ以上に全世界に誇る日本発の音楽遺産アルバムです。「2010年4月8日:尼崎アルカイックホール公演」の超絶級オーディエンス録音。完全ゼロ距離なダイレクト感、極太な芯、超鮮明なディテール、綺麗に分離したセパレート感……言ってしまえば「まるでサウンドボード」なのですが、それでは済まないほどの美音です。公式のミニ・アルバム『LIVE AND EXCLUSIVE FROM THE GRAMMY MUSEUM』の2週間前にあたりますが、本作は約1時間40分のフル・ライヴアルバム。サウンドも曲数も大幅にオフィシャル超えした日本発の文化遺産アルバムです。Live at Alchaic Hall, Amagasaki, Japan 8th April 2010 ULTIMATE SOUND Disc 1(45:10) 1. Eternity's Breath 2. Stratus 3. Led Boots 4. Corpus Chisti Carol 5. Hammerhead 6. Mra Na Eireann 7. Bass Solo 8. People Get Ready 09. Rollin’ & Tumblin’10. Never Alone Disc 2(55:15) 1. Big Block 2. Over the Rainbow 3. Blast From the East 4. Angel (Footsteps) 5. Dirty Mind 6. Brush With The Blues 7. I Want To Take You Higher 8. A Day In The Life 9. How High The Moon 10. Nessun Dorma 11. 'Cause We've Ended As Lovers Jeff Beck - guitar Narada Michael walden - drums Rhonda Smith - bass Jason Rebello - keyboards