「70年代の最強録音」と呼ばれた最高傑作がブラッシュ・アップ。「GRAF ZEPPELIN」の細密マスタリングによる最高峰更新サウンド2CDで登場です。「70年代の王」に君臨する史上最強の録音 その最強録音が記録されたのは「1978年9月22日フレズノ公演」。その超絶級オーディエンス録音です。この録音はサバス・コレクターにとって特別中の特別。70年代に残されたあらゆるオーディエンス録音の頂点に輝く「王者の録音」だからです。録音時期やレア曲、臨場感など、ライヴアルバムには様々な価値があるものですが、本作を「王」たらしめている要因は、何と言っても超絶すぎるサウンド。あらゆる音源を集めているコンプリーター達が口を揃えて「コレが一番良い音」と断言している。念押ししますが、「この日のベスト」でもなければ、「ツアーベスト」でもありません。10年に及ぶ「オリジナルSABBATHのベスト」。本稿に目を留められた方なら、3年前に一世を風靡したマイク・ミラードの新発掘『LONG BEACH ARENA 1975』をご記憶かと思いますが、あの超名盤を持ってしても、偉大なる本作の前には膝を屈するしかないのです。この録音自体は古くから知られていましたが、その最高峰マスターが登場したのは2011年のこと。名門「Krow_Co」が大元カセットの発掘に成功。当店でもプレス3枚組『SABBATH IN FRESNO(の一部)』として大定番となったわけですが、従来からサウンドボードとして流通していた音源が「実はオーディエンス録音だった」と判明したのも衝撃なら(SBDと思い込んでいたサウンドが)さらにアップグレードするという事件でもありました。本作は、そんな王者のライヴアルバムを「GRAF ZEPPELIN」が細密マスタリングで磨き直し、最高峰を更新した「シン・王者」なのです。GRAF ZEPPELINマスタリングによる最高峰更新 そんな本作のベースになっているのは既発『SABBATH IN FRESNO』……ではなく、12年前に発掘され今なお超える物のないベスト・マスター。大元に立ち返ってから「GRAF ZEPPELIN」がマスタリングしており、偏執的とも言える作業精度は間違いなく過去最高。1/1000秒の狂いも許さないピッチ/位相補正、帯域分析を経た上でのバランス調整、演奏音に影響しないギリギリの線を見切るノイズ処理などなど。基本に忠実ながら、入念を超えた執念レベルの作業量で磨き込んでいます。特に今回効果的だったのは位相補正でしょうか。従来版はステレオ感がやや右に偏っていましたが、本作はビシッとセンターになっている。また、位相が厳密に正されたことで輪郭もグッと鮮明になっている。正直言って既発と交互に再生しないと分かりづらいかも知れませんが、比べなくても「理由は分からないけど、何となくパワーが増している」と感じられる事でしょう。ムリヤリ音圧稼ぎをしなくても、原音の精度を極めていけば、自然と鮮やかさが増す。これこそ「GRAF ZEPPELIN」マスタリングの真骨頂なのです。公式を遙かに超える10周年のフルセット そんな最高峰更新サウンドで画かれるのは、オリジナルSABBATHの集大成となる10周年ツアー。このツアーの象徴と言えば、ハマースミス公演の公式映像『NEVER SAY DIE』があまりにも有名ですので、比較しながらセットを整理しておきましょう。テクニカル・エクスタシー以降(4曲)・テクニカル・エクスタシー:Dirty Woman/Rock 'n' Roll Doctor・ネヴァー・セイ・ダイ:Never Say Die(*)/Shock Wave(★*)それ以前(8曲)・パラノイド:War Pigs/Electric Funeral/Iron Man(★)/Paranoid・その他:Symptom Of The Universe/Snowblind(*)/Black Sabbath/Children Of The Grave ※注:「★」印はハマースミス公演の公式映像『NEVER SAY DIE』になかった曲。「*」は姉妹作『DEFINITIVE FRESNO 1976』でも聴けない曲。……と、このようになっています。姉妹作『DEFINITIVE FRESNO 1976』は“TECHNICAL ECSTASY Tour”で、本作は“NEVER SAY DIE Tour”。この2ツアーはセットが酷似していますので、ここでは姉妹作と比べやすいように、同じスタイルでまとめました。特にポイントなのは「Shock Wave」。公式ハマースミス映像でも、当店のサウンドボード決定盤『PITTSBURGH 1976/1978: THE ULTIMATE EDITION(Zodiac 331)』でも聴けない美味しい1曲です。そして何より、フルショウ完全収録の流れ。“NEVER SAY DIE Tour”は70年代サバスにしてはプロショット/サウンドボードの多いツアーではあるものの、完全収録は1つもない。それをサウンドボードも裸足で逃げる超絶サウンドで丸ごと体験できるのです。とにもかくにも、凄まじい「王者のサウンド」。コレです。なんてったってNo.1。これより良い音の録音はないのですから。本作は、そんな「王のマスター」の可能性をトコトン追求し、その“てっぺん”をグイッと引き上げてしまった絶対作なのです。まさに文化遺産。「1978年9月22日フレズノ公演」の超絶級オーディエンス録音。70年代の全オーディエンスでも最も音が良い最強録音で、2011年に発掘された大元マスターを「GRAF ZEPPELIN」が磨き込んだ最高峰更新盤。特に1/1000秒の狂いも許さない位相補正は絶大で、センターにビシッと揃っただけでなく輪郭まで一層くっきり。レア曲「Shock Wave」も美味しい10周年ツアーのフルショウを超絶サウンドで楽しめます。Live at Selland Arena. Fresco, CA, USA 22nd September 1978 TRULY PERFECT SOUND(UPGRADE)リマスター・メモ 位相修正。かなり右寄りだった演奏がセンター付近へ是正されています。 若干リミッターが掛かっていましたが、今回はレンジ重視のマスタリング。むやみな音圧稼ぎはせず。(結果、若干ダイナミックレンジが向上している) Disc 1(34:40) 1. Supertzar 2. Symptom Of The Universe 3. Snowblind 4. War Pigs 5. Never Say Die 6. Black Sabbath Disc 2(54:43) 1. Shock Wave 2. Dirty Woman 3. Rock 'n' Roll Doctor 4. Drum Solo 5. Guitar Solo 6. Electric Funeral 7. Iron Man 8. Children Of The Grave 9. Paranoid Ozzy Osbourne - Vocals Tony Iommi - Guitar Geezer Butler - Bass Bill Ward - Drums