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Ozzy Osbourne オジー・オズボーン/CA,USA 2018 Complete

2023年2月1日、半世紀に渡るツアー人生に終止符を打ったオジー・オズボーン。そんな彼の最後(?)のフルショウを体験できる極上ライヴアルバムが登場です。これまでに何度も引退を仄めかしてきたオジーではありますが、今回ばかりは言葉だけではないようです。何しろ、ここ4年間のオジーはケガと病気の連続。その都度ツアーの延期を繰り返してきたわけですが、遂に回復を諦め「街から街への移動はもうできない」と宣言したのです。では、最後のショウはいつだったのか。それが「2018年12月31日イングルウッド」で開催された“OZZFEST 2018”。本作は、そのフルショウを真空パックした調極上オーディエンス録音なのです。いくら一番近いショウとは言え、4年以上も前。その間に何があったのか、ここでざっくりおさらいしておきましょう。2018年・4月27日ー10月4日:43公演《10月6日:手の手術のために入院》・12月31日:OZZFEST 2018開催 ←★本作★ 2019年《2月6日:インフルエンザ合併症で再入院》《3月:自宅で転倒し、脊椎を損傷》・11月24日:AMAにゲスト共演(1曲)2020年《1月21日:パーキンソン病を公表(診断は2003年)》《9月21日『ORDINARY MAN』リリース》2021年 2022年《6月13日:脊椎の大手術を受ける》・8月8日/9月8日:イベント出演(2回・3曲)《9月9日『PATIENT NUMBER 9』リリース》2023年《2月1日:ツアーから引退を発表》←※今ココ これが2018年ー2023年の略歴。最初の異変は、右手にできた小さなキズでした。それが感染症を起こして入院。大事を取ってツアーを延期している間に、インフルエンザに罹患し、合併症を起こし、自宅で転倒して脊椎を損傷。2003年のバイク事故で負った古傷が悪化し、一時は歩くこともままならなくなりました。ツアーは延期と新日程の発表を繰り返しつつ、結局は再開することなく、この度の引退発表になってしまったのです。そんな流れの中で、ただ1回のみ実現したのが“OZZFEST 2018”でした。当時の故障は手の傷だけで、ツアーの延期もあくまで「念のため」にすぎなかった。とっくに元気になっていたオジーは、ツアー再開までヒマを持てあまし「もう待てない!」と痺れを切らして開催した特別イベントだったのです。そんな「最後の現場」を真空パックした本作は、超が付く極上のオーディエンス。当時「ツアーNo.1」と話題になったマスターで当店でも同日のZAKK SABBATHとカップリングした3枚組『OZZFEST: NEW YEAR’S EVE 2019(Shades 1027)』が大好評を博しました。本作は、そのオジー篇だけをピックアップしたものなのです。何よりも凄いのは、オーディエンスとは思えないド直球な芯。距離感もまるでなく、真っ直ぐに耳元に飛びこみ、ディテールも超繊細。ヘッドフォンで耳を澄ましても会場音響が感じられず、客録の証拠は曲間で沸く生々しい喝采だけ。当初は「実はIEMじゃないか?」とも疑ったのですが、それにしては自然なバランスと鳴りが美しすぎる。実のところ、“NO MORE TOURS II”は「超絶」レベルに達する録音はなかなかなかったのですが、本作はその乾きを一気に癒す。問答無用に「まるでサウンドボード」と呼べる超絶なる1本なのです。そのクオリティで描かれるショウは、“NO MORE TOURS II”最後にして最高の名演。ここで記念すべきラスト・ステージのフルセットも整理しておきましょう。3大代表作(11曲)・パラノイド:Fairies Wear Boots/War Pigs/Paranoid・ブリザード・オブ・オズ:Mr. Crowley/Suicide Solution/I Don't Know/Crazy Train・ノー・モア・ティアーズ;No More Tears/Road To Nowhere/I Don't Want To Change The World/Mama I'm Coming Home その他(2曲+α)・Bark At The Moon/Shot In The Dark・インスト・メドレー(Miracle Man/Crazy Babies/Desire/Perry Mason)……と、このようになっています。“NO MORE TOURS II”はフェアウェル・ツアーだったわけですが、キャリアを満遍なく……ではなく、3大代表作『PARANOID』『BLIZZARD OF OZZ』『NO MORE TEARS』に偏重させるスタイルで濃縮。そこにジェイク時代の「Bark At The Moon」「Shot In The Dark」でバラエティを持たせていました。そして、そんなセットを綴るパフォーマンスが最高。前述のようにまだインフルエンザに罹患していませんし、キャンセルになったフラストレーションを払拭せんとする意欲に燃えまくっている。「Suicide Solution」では豪快にヤラかしてしまっています(苦笑)が、それ以外は近年には珍しいほど好調。「Fairies Wear Boots」の後には、2019年を迎えるカウントダウンもあります。そして何より、ザック・ワイルド。もはやアイオミさえ超えるオジー最強の右腕なわけですが、あの豪放磊落なギターが大爆発。衰えるどころか、さらに苛烈でヘヴィな弾きっぷりの凄まじいのなんの。全曲で『LIVE & LOUD』と変わらぬアグレッシヴな弾き倒しを聴かせてくれる。特に中盤にデンと置かれた一大メドレーのド迫力は凄い。凄すぎる。13分を超える「War Pigs」を爆弾きで押しまくりつつ、そこから雪崩れ込むキレッキレのインスト・メドレー。『NO REST FOR THE WICKED』から『OZZMOSIS』の名リフ・名ソロを絶え間なくブチかましていく。そこからドラムソロ→「I Don't Want To Change The World」と、約28分の一大メドレーは、まるで70年代BLACK SABBATHのジャム・セクション。本家SABBATHの“THE END”でも再現されなかった、あの長大ハイライト感がザックの手によって描かれるのです。「もうツアーはできない」と宣言したオジー。「国や都市の移動をしないで済むパフォーマンスを模索している」とも語っていますが、ラスヴェガス辺りでコンサート・レジデンシーでも開くのか、あるいは何らかのイベント出演か……。仮にそうしたショウが実現したとしても、すでに4年以上のブランクも開いている。もう本作のような現役感溢れるフルショウは望めないでしょう。本作は、そんな帝王オジー・オズボーン最後となるであろうショウを超極上体験できるフル・ライヴアルバムです。まさに文化遺産そのものの1本。体調の回復を諦め、ツアー人生の終焉を宣言したオジー・オズボーン。その前に行われた最後のフルショウが楽しめる「2018年12月31日OZZFEST 2018」の超極上オーディエンス録音です。ド直球な芯が距離感もまるでなく、真っ直ぐに耳元に飛びこみ、ディテールも超繊細。ヘッドフォンで耳を澄ましても会場音響が感じられない超絶録音で、オジー最後になるであろう歴史的な一夜を完全体験できます。The Forum, Inglewood, CA, USA 31st December 2018 ULTIMATE SOUND★オジー最後の?フルショウ・ライヴ Disc 1(51:09) 1. Ozzy Medley/Carmina Burana 2. Bark At The Moon 3. Mr. Crowley 4. Suicide Solution 5. Fairies Wear Boots 6. New Year Countdown to 2019 7. I Don't Know 8. No More Tears 9. Road To Nowhere Disc 2(52:53) 1. Band Introduction 2. War Pigs 3. Instrumental Medley (Miracle Man/Crazy Babies/Desire/Perry Mason) 4. Drum Solo 5. I Don't Want To Change The World 6. Shot In The Dark 7. Crazy Train 8. Mama I'm Coming Home 9. Paranoid 10. Changes Outro. Ozzy Osbourne - Vocals Zakk Wylde - Guitar Rob "Blasko" Nicholson - Bass Tommy Clufetos - Drums Adam Wakeman - Keyboards

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