ロック史を突き動かした2人のレジェンドが音を重ね合った奇跡のジョイント・コンサート。その日本公演を永久保存する伝説の超絶録音です。奇跡のコンサートが実現したのは「2009年2月21日/22日:さいたまスーパーアリーナ公演」。その一部始終を二晩丸ごと完全収録した超極上オーディエンス録音6枚組です。クラプトン&ベックと言えば、先日復刻された英国編『TOGETHER & APART: DEFINITIVE LONDON 2010』も記憶に新しいところですが、2人の共演公演は全部で4ヵ国(8公演)が実現しました。ここで今一度、あらましをおさらいしておきましょう。2009年・2月21日:埼玉公演 ←★本作Disc 1-3★・2月22日:埼玉公演 ←★本作Disc 4-6★ 2010年・2月13日『DEFINITIVE LONDON 2010(Disc 1-3)』・2月14日『DEFINITIVE LONDON 2010(Disc 4-6)』・2月18日:ニューヨーク公演・2月19日:ニューヨーク公演・2月21日:トロント公演・2月22日:モントリオール公演 以上の全8公演。そもそも2009年2月には2人が個別にソロの日本ツアーを行っており、2回だけ特別に共演公演を設定。それが成功を収めたため、英国・米国・カナダでも実現したわけです。世界に先駆けて実現した画期的なコンサートだけに様々な記録が残されたわけですが、その中でも最高傑作に輝いたのが当店の『LIVE TOGETHER』でした。実のところ、発掘されたのはライヴ本番から数年が経っており、録音家もそれまで録音を公開したことのない無名の人物。「いくら凄いショウでも今さら……」という空気だったわけですが、それを力づくで覆し、業界の話題を一気にさらった伝説のタイトルでした。業界全体を振り向かせたパワーとは、ただ1点「音の良さ」。とにかく、とてつもない超絶サウンドに触れた者全員が例外なくド肝を抜かれたのです。本稿に目を留められた方なら、ごく希に奇跡のオーディエンス録音に出逢った景観があるのではないでしょうか。「もうSBDか/AUDかなんてどうでもいい」「美辞麗句を尽くしてもまだ足りない」「“まるで公式”の言葉でさえ侮辱した気になってしまう」……そんな体験を。本作に触れた感覚とは、まさにそれ。「芯が……」「ディテールが……」「鳴りが……」と個別に語っても仕方がないほど完璧で、オフィシャル作品のように聴きやすく、その一方で公式品にはあり得ない現場感覚を併せ持ち、そしてどこまでも美しさを極めた「音」。記録方式や公式/非公式といった種別を超越し、「生演奏の録音」という文化の極み体現したサウンドが溢れ出す。昨日まで無名だった録音家が一夜にして「あの『LIVE TOGETHER』のテーパー」と囁かれるようになり、そのコレクションへの重要も爆発。クラプトン/ベック個別の2009年公演はもちろんのこと、クラプトン&スティーヴィ・ウィンウッドの『FROM STRENGTH TO STRENGTH』やベックの『TOKYO 2010 FINAL NIGHT』など、別ツアーの録音も次から次へとプレス化されてはコレクター諸兄を震撼させていったのです。本作は、そんな伝説タイトルを精緻に復刻させたもの。実のところ、復活に際してマスタリングも試したのですが、あまりに完璧で変えようもありませんでした。もちろん、微妙に感触を変えて「リマスター盤!」と喧伝するのもカンタンなのですが、「意味のある違い」にならないのであれば、変えても仕方がない。オリジナル・マスターの真実……何より現場音の真実に最大限の敬意を払い、素のままに再度永久保存する事になったのです。そんな奇跡の美音で画かれるのは、奇跡のフルショウ。コンサートは二晩とも「ベックのソロ・ステージ(Disc 1/Disc 4)」「クラプトンのソロ・ステージ(Disc 2/Disc 5)」「共演ステージ(Disc 3/Disc 6)」の三部構成で、英国編『DEFINITIVE LONDON 2010』とも異なるセレクトでした。比較しながら整理しておきましょう。ジェフ・ベック篇(12曲・23テイク)・両日共通:The Pump(★★)/You Never Know(★★)/Cause We've Ended As Lovers(★★)/Stratus/Angel(★★)/Led Boots/Goodbye Pork Pie Hat(★★)/Brush With The Blues(★)/Blue Wind/A Day In The Life/Peter Gunn Theme(★★)・初日のみ(DISC 1):ナシ・2日目のみ(DISC 4):Where Were You(★★)エリック・クラプトン篇(12曲・19テイク)・両日共通:Driftin'/Layla/Motherless Child(★★)/Running On Faith/Tell The Truth/Cocaine/Crossroads・初日のみ(DISC 2):Before You Accuse Me(★★)/Little Queen Of Spades・2日目のみ(DISC 5):Key To The Highway/I Shot The Sheriff/Wonderful Tonight 共演ステージ編(固定7曲)・You Need Love/Listen Here/Compared To What(★★)/Here But I'm Gone(★★)/Outside Woman Blues/Brown Bird(★★)/Wee Wee Baby/Want To Take You Higher ※注:「★」印は英国編『TOGETHER & APART: DEFINITIVE LONDON 2010』では聴けなかった曲。特に「★★」印は他国の共演公演では演奏していない日本限定曲。まさにオーディエンス録音の奇跡。大ヒット中の英国編『TOGETHER & APART: DEFINITIVE LONDON 2010』も極上級の銘品ではありましたが、ハッキリ言って比較にもなりません。音そのものに「品格」が宿り、「威厳」を放っている。そんな魔法のサウンドで2人の英雄がステージを分け合った二晩を完全体験できるのです。ベックが鬼籍に入り、クラプトンが100回目の日本武道館公演を行おうとしている今、本作ほど胸に迫るライヴアルバムは他にない。あるがずがないのです。ライヴを実体験された方なら、真剣な眼差しでインプロを交わし、アイコンタクトで微笑む両雄の表情を覚えていらっしゃるかも知れません。もしお忘れだったとしても、感情の機微まで鮮やかに描き出す本作のサウンドからはっきりと浮かび上がることでしょう。奇跡の現場から14年を経て、再び脚光を浴びることになった伝説の記録。奇跡のジョイント・コンサート「2009年2月21日/22日:さいたまスーパーアリーナ公演」の超絶級オーディエンス録音。「ベックのソロ/クラプトンのソロ/共演ステージ」という三部構成のフルショウ×2公演をフル収録した6枚組です。オフィシャル作品のように聴きやすく、その一方で公式品にはあり得ない現場感覚を併せ持ち、そしてどこまでも美しさを極めたサウンドは、まさにミラクル。奇跡のショウを奇跡のサウンドで完全体験できる日本洋楽史の絶対作です。Saitama Super Arena, Saitama, Japan 21st & 22nd February 2009 ULTIMATE SOUND(from Original Masters) Live at Saitama Super Arena, Saitama, Japan 21st February 2009Disc 1 (52:36) Jeff Beck 1. Introduction 2. The Pump 3. You Never Know 4. Cause We've Ended As Lovers 5. Stratus 6. Angel 7. Led Boots 8. Goodbye Pork Pie Hat 9. Brush With The Blues 10. Bass Solo 11. Blue Wind 12. A Day In The Life 13. Peter Gunn Theme Disc 2(59:04) Eric Clapton 1. Introduction 2. Driftin' 3. Layla 4. Motherless Child 5. Running On Faith 6. Tell The Truth 7. Little Queen Of Spades 8. Before You Accuse Me 9. Cocaine 10. Crossroads Disc 3(42:46) Eric Clapton & Jeff Beck 1. Introduction 2. You Need Love 3. Listen Here/Compared To What 4. Here But I'm Gone 5. Outside Woman Blues 6. Brown Bird 7. Wee Wee Baby 8. Want To Take You Higher Live at Saitama Super Arena, Saitama, Japan 22nd February 2009 Disc 4(53:08) Jeff Beck 1. Introduction 2. The Pump 3. You Never Know 4. Cause We've Ended As Lovers 5. Stratus 6. Angel 7. Led Boots 8. Goodbye Pork Pie Hat 9. Brush With The Blues 10. Bass Solo 11. A Day In The Life 12. Big Block 13. Where Were You 14. Peter Gunn Theme Disc 5(53:56)Eric Clapton 1. Introduction 2. Driftin' 3. Layla 4. Motherless Child 5. Running On Faith 6. Tell The Truth 7. Key To The Highway 8. I Shot The Sheriff 9. Wonderful Tonight 10. Cocaine 11. Crossroads Disc 6(47:10) Eric Clapton & Jeff Beck 1. Introduction 2. You Need Love 3. Listen Here/Compared To What 4. Here But I'm Gone 5. Outside Woman Blues 6. Brown Bird 7. Wee Wee Bab 8. Want To Take You Higher EC Band Eric Clapton - Guitar, Vocals Doyle Bramhall II - Guitar, Vocals Chris Stainton - Keyboards Willie Weeks - Bass Abe Laboriel, Jr. - Drums Michelle John - Backing Vocals Sharon White - Backing Vocals JB Band Jeff Beck - Guitar Tal Wilkenfeld - Bass David Sancious - Keyboards Vinnie Colaiuta - Drums