monotone-extra

セカンド・アルバムにして最高傑作との呼び声高いブラウン・アルバムこと『THE BAND』もまた現行のリマスターと1989年の「PASTMASTERS」盤では質感がまるっきり違っています。それに本アルバムはジョン・サイモンによってリヴォン・ヘルムのドラムがどっしりとした感触で録音されており、それが「まるで木のような」と形容されるサウンドとして親しまれました。2000年のリマスターはその木のようなサウンドを損なうことなく迫力マシマシにまとめあげていたことで、彼らのアルバムの中でも特にリマスターが大きな成果を挙げていたアルバムでもあります。そんな2000年のずっしりとしたリマスターを聞きなれた耳であれば、「PASTMASTERS」盤の文字通りフラットな仕上がりは随分と新鮮に聞こえることでしょう。中でも「Look Out Cleveland」はリヴォンのシンバルが耳を刺すような仕上がりとなっていたのが2000年リマスター盤『THE BAND』において唯一の汚点だったのですが「PASTMASTERS」盤ではそんなこともなく実にスッキリと鳴り響く。またリヴォンがマンドリンを弾きながら歌わなければならず、代わりにリチャード・マニュエルが叩いた「Rag Mama Rag」のもっさりしたドラミングも本バージョンでは何とも味わい深く聞こえます。今度はリヴォンがギターを弾きながら歌ったことで、またしてもリチャードがドラムを叩いた「Jemima Surrender」の無骨さは2000年リマスターも見事な仕上がりをみせていましたが、「PASTMASTERS」盤のまろやかな質感も絶品。そして「Up On Cripple Creek」におけるリヴォンのドラムとリック・ダンコのベースの絶妙なリズム隊、その『THE BAND』ならではのふくよかなコンビネーションも非常に自然な質感が楽しめます。本アルバムこそザ・バンド歴代アルバムの中でもアナログチックな質感が映えるアルバムの代表格であることは間違いなく、だからこそフラットな質感で聞けば「まるで木のような」独特のバンドサウンドがリアルに伝わってくる。こちらもまた現行盤とはまるで違う仕上がりが楽しめるだけで く、ザ・バンドが生み出した最高傑作を小細工のないフラットな状態で味わえるというマニア歓喜のハイグレードCD。Taken from the Japanese Pressing CD (Capitol Records CP21-6026, pressed in 1989) 1. Across The Great Divide 2. Rag Mama Rag 3. The Night They Drove Old Dixie Down 4. When You Awake 5. Up On Cripple Creek 6. Whispering Pines 7. Jemima Surrender 8. Rockin' Chair 9. Look Out Cleveland 10. Jawbone 11. The Unfaithful Servant

拡大表示	Band,The ザ・バンド/ブラウン・アルバム The Band Japanese Pressing Edition 販売期間: 価格: 1,630円 (税込) 購入数: 個 在庫 在庫あり 返品についての詳細はこちら この商品について問い合わせる