ペトルチアーニによって不死鳥の如く完全復活を果たしたロイド。2人の初レコーディングその真っ最中に行った2人のほぼ初ステージにしてペトルチアーニお披露目公演と、ドラマーにレニー・ホワイトを迎えた稀少なペトルチアーニ・トリオにストリングスが加わった、あまりにも美しすぎる激レア・ライヴをカップリングした、ともに極上高音質ステレオ・サウンドボードで捉えた2枚組が初登場!ECMの創始者マンフレッド・アイヒャーが、キース・ジャレット/ジャック・ディジョネット/セシル・マクビーを擁する60年代のロイド・カルテットの大ファンであったことからロイドとECMの関係が生まれ、第二の黄金時代となる80年代以降はECM中心に傑作を多数輩出していきます。この時代の幕開けを担い、ロイドのキャリアで最も充実した時期のスタートとなる、ロイドとペトルチアーニの初レコーディングのなか行われた、ペトルチアーニを擁したロイド・カルテットの本格的なほぼ初ステージとなる1982年7月24日フランスのジュアン・レ・パンで開催されたアンティーブ・ジャズ・フェスティバルでの、パル・ダニエルソン、ウッディ・サンシップ・セウス、そして天才ペトルチアーニのお披露目となる素晴らしいライヴを、レーベル独自の丁寧なマスタリングを施した極上高音質ステレオ・サウンドボードにて完全収録した音源に、ミシェル・ペトルチアーニに、ミシェルの兄でベースのルイス・ペトルチアーニ、ドラムスにレニー・ホワイトが参加したトリオに、ヴァイオリン2人とチェロ、ヴィオラのストリングス・カルテットを加えた非常に珍しい編成で行った1994年7月10日オランダのハーグで開催された権威あるノース・シー・ジャズ・フェスティバルに於ける、観客がみんな泣いたといわれるあまりにも美しすぎる名演奏を、こちらもレーベル独自の丁寧なマスタリングを施した極上高音質ステレオ・サウンドボードで収録したものをカップリングした2枚組が入荷しました!!ロイド・カルテット1982年のライヴは、親分ロイドの存在感溢れるテナーに味わい深いフルート、名手ダニエルソンの絶妙なベース、始終乱れることなく安定したリズムをタイトにキメるサンシップと、皆素晴らしいが、やはり耳が行ってしまうのがペトルチアーニのピアノ。ペトルチアーニはエヴァンスをアイドルにジャズに転向するが、元々はクラシックをみっちりと学んでおり、彼の演奏を聴くと、エヴァンスはもとよりよく比較されるキース・ジャレットは、クラシックの要素も取り入れてはいるがやはりジャズ・ピアニストに帰結するのに対して、ペトルチアーニはよりクラシック的なアプローチ、ピアニズムを感じる。ここが他のピアニストとの大きな違いで、クラシックを好きなファンにも最も評価の高いジャズ・ピアニストといわれている。しかし、決して流麗、華麗、美麗などのリリシズムによる甘さに流れない演奏がペトルチアーニの真骨頂で、ペトルチアーニのオリジナル・ナンバーなどでは、ペトルチアーニのあくまでもポジティブな性格を反映した明るく情熱溢れる力強いタッチでピアノを弾き倒すテクニックは、音だけを聴けばハンディキャップなど微塵も感じさせずピアノが壊れるのではないかと思えるほどの強い打鍵でピアノを鳴らしきる鬼気迫る圧巻のプレイが圧倒的!特に長尺で繰り広げられるラスト・ナンバー、圧倒的なペトルチアーニ版「フォレスト・フラワー」は絶対に聴いて欲しい名演奏となっています!他方1994年のペトルチアーニ・トリオにストリングスが加わった演奏は、ペトルチアーニ永遠の憧れとなるビル・エヴァンスを彷彿とさせる抒情的でロマンチックな演奏にうっとり!しかし早熟な天才と呼ばれたペトルチアーニ、そのリズムの取り方、アドリブにおける斬新なアイディアに満ちたプレイ等を聴くと、凡人には考えの及ばない高いレベルに達した者だけが持つオーラ満載。またそれまでのイメージを軽く覆すレニーのとてもジャズ的なドラミングには感動します。また流麗なストリングス・アンサンブルとピアノ、相性バッチリなんです。美しいストリングスにペトルチアーニの潤いを帯びたピアノ、そりゃあ泣くでしょう!!