1970年11月6日ダラス公演を収録。この日のライヴ音源を収録した唯一のタイトルだと思います。“IT’S TOO LATE”を演奏しているのは非常に珍しいです!名作「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」をリリースするも、デレク・アンド・ザ・ドミノスが結成から1年ももたずに解散してしまったことは周知のことでしょう。ライブツアーとなると、たった一度の短期UKツアーと長期アメリカン・ツアーのみの活動でした。しかしこの短い活動期間にドミノスの魅力が爆発していたことも事実で、それはオフィシャルライブ盤『IN CONCERT』のみならず、本作でも実感していただけるところです。この機会にこの年のクラプトンの活動を俯瞰しておきますと、・1970年1月:デラニー&ボニー&フレンズと共にソロアルバム「ERIC CLAPTON」のレコーディングをLAにて行なう・1970年2月2日〜22日:デラニー&ボニー&フレンズのメンバーとして北米ツアー その後、バンドを脱退し、イギリスに戻る・1970年5月5日:イギリス、オックスフォードにて行なわれた旧友スティーヴ・ウィンウッド率いるトラフィックのコンサートに飛入り。・1970年6月14日:ロンドン中心街のホール、ライシアムにてデレク&ザ・ドミノスのデビュー・コンサートが開かれる。・1970年6月18日:ロンドンにてファースト・シングルTell The Truth c/w Roll It Overをレコーディング ≪1970年8月1日:初のソロアルバム「ERIC CLAPTON」リリース、シングルTell The Truthもこの月リリース≫・1970年8月1日〜22日:短期イギリス・ツアー ・1970年8月23日〜9月中旬:アルバム「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」をマイアミにてレコーディング・1970年9月20日〜10月11日:ヨーロッパ・ツアー・1970年10月15日〜12月6日:長期全米ツアー ≪1970年12月1日:「LAYLA AND OTHER ASSORTED LOVE SONGS」リリース≫・1970年12月18日:オリンピック・サウンド・スタジオでレコーディング中のローリング・ストーンズが開催したキース・リチャーズのバースデイ・パーティに出席。ストーンズと共に「Brown Sugar」のスタジオライブ・バージョンをレコーディングする アルバム「LAYLA〜」のレコーディングを挟み、そのリリースを待たずにツアーを敢行していたことがお判りいただけるでしょう。クラプトンは初めて結成した自分のリーダーバンドの実力をライブステージで証明したくて堪らなかったのです。その結果は、オフィシャルライブ盤のみならず、本作にも明らかです。McFarlin Auditorium, Dallas, November 6, 1970