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Deep Purple ディープ・パープル/Aichi,Japan 6.24.1973

第二期DEEP PURPLEが1973年に行った2度目のジャパンツアーより、二日目の6月24日、名古屋市公会堂公演が、初登場となる高音質オーディエンス・マスターを用いたCDでリリース決定! この日は過去に「THE STORY OF LOSER」等の既発音源が知られていますが、それらとは異なる、更に優れたサウンドで、貴重なライヴを満喫できます!大傑作「MACHINE HEAD」、そして'72年8月の初来日公演を収録した「LIVE IN JAPAN」の大ヒットで、DEEP PURPLEはヨーロッパや日本だけでなく、アメリカにおいても不動の人気を確立します。'73年の「WHO DO WE THINK WE ARE!」ツアーでも、「Smoke On The Water」で火がついたバンド人気は凄まじく、特に4月から始まったアメリカツアーは多くのファンを熱狂させました。しかし過酷なツアーの連続による疲労は、ただでさえ悪化していたリッチーとギランの関係を決裂させていました。バンド人気はまさに頂点でしたが、すでにギランは'72年夏の段階でマネージメントへバンド脱退を申し入れており、成功の真っ只中にあってラインナップは崩壊へとひた走っていました。その第二期PURPLEが最後にたどり着いたのは、'73年6月に実現した、2度目にして最後のジャパンツアー。'72年は大阪・東京で計3公演のみでしたが、'73年は規模も拡大され、前回同様の大阪と東京はもちろん、広島と名古屋も日程に加えられた4都市6公演がブッキングされました(そのうち東京での武道館公演は1回キャンセルとなり、最終的に5公演)。本作ではその来日2公演目に当たる名古屋公演の模様を、トレーダー間でも一切知られていない、完全初登場のオリジナル・カセット・マスターで音盤化。この名古屋公演は以前から優れたコンディションをもつ音源の登場が望まれていただけに、本作のリリースはマニアにとって朗報と言えるでしょう。既発の同日音源はダビングを重ねたテープを使用していたと思われ、全編でヒスノイズや音の篭りが大変目立つ音源でした。それら過去のタイトルに対して、本作の元となったマスターは録音・保存状態共に良好そのもの。ステージ上の演奏をきちんと掴ませ、ライヴの様子を確かな臨場感で提示します。ノイズや音のにごりが少ない見通しは(約40年前の録音という事実を考えれば)非常に優れており、オープニングと「Highway Star」からファンの耳を惹き付けます。もちろんピッチも正常で、かつて既発を聴き込んだマニアほど、音の違いに驚くでしょう。バンド・アンサンブルもまとまるのある音像で響き、その中からリッチーのギターやジョンのオルガンが自然に浮かび上がります。ギランのヴォーカルは場面によってフェイクしており、「Highway Star」の3:08頃には歌に詰まって一瞬ヴォーカルレスになるなど、やや苦しそうですが、彼らしいパワフルな個性はまだまだ健在です。ギランが曲名をコールした瞬間、会場がどっと沸きかえる「Smoke On The Water」は序盤の聴き所。この日はリッチーが好調で、イントロそして曲中と、メロディアスに歌うようなソロを披露。広島公演以上に聴き手を楽しませます。「Smoke On The Water」を演奏した後、ギランは「Strange Kind Of Woman」をコールしますが、リッチーが長めのチューニングを行い、なかなか演奏に入りません。しかしひとたび曲に入ると、リッチーはやはり好調です。冒頭ではペイスと絡んで小気味良いプレイを聴かせ、中盤でも流れるようなソロを楽しめます。ギランとの掛け合いはやや短めですが、ここで聴けるギターのトーンやギランのシャウトは強烈です。ライヴのハイライト「Child In Time」ではジョンのプレイが聴き応えに富んでおり、彼の繰り出すソロとハモンドの音色には思わず聴き入ってしまいます。ロジャーのベースもしっかり捉えられており、リッチーやペイスとの絡みも壮絶の一言。'70年や'71年の同曲と比べてバンドのテンションが下がっているのは事実なのでしょうが、彼らの演奏を聴いているうち、そんな事は忘れてしまうでしょう。5:30頃からの中間部でもジョンのプレイは見事で、その音色には気高さすら覚えます。ライヴの中盤「Lazy」でもジョンのプレイは見事。荘厳なムードすら湛えた導入部分から、軽快でノリのよい前半への展開は聴き惚れてしまいそう。リッチーもジョンに負けられないとばかりに切れ味あるプレイを炸裂させるなど、ここでは両者のコンビネーションを堪能できます。「The Mule」をフィーチャーしたペイスのソロも聴き応えがあります。セット本編を締めくくる「Space Truckin'」は、この日も約20分の熱演。前半は少々押さえ気味だったギランもワイルドなシャウトを連発し、「これぞ第二期PURPLE」と言えるダイナミックな演奏を聴かせます。中盤以降のリッチーとジョンのソロ、そしてインタープレイも実に豪快(ジョンのオルガンはシンフォニックな調べと悲鳴のようなトーンを使い分けており、リッチーに負けないプレイです)。怒涛のような攻勢で聴き手をノックアウトします! パワフルな「Black Night」でライヴが締めくくられた後(さらなるアンコールを求める大歓声が印象的!)は、既発未収録の終演アナウンスも収録。ファンは最後の最後まで、ディスクに収められた録音を聴き逃せません!なお、「The Mule」のラストや「Space Truckin'」の終盤、「Black Night」の冒頭はマスターに由来する欠落が存在したため、これらは既発のマスターで補填し、完全収録を実現しています。約76分間に渡るライヴを、既発を上回る優れたマスターで蘇らせた本作は、間違いなくDEEP PURPLEマニア必聴。Live at Nagoya-shi Kokaido, Nagoya, Japan 24th June 1973 TRULY AMAZING SOUND(from Original Masters) 1. Intro. 2. Highway Star 3. Smoke On The Water 4. Strange Kind Of Woman 5. Child In Time 6. Lazy 7. Drum Solo 8. The Mule 9. Space Truckin' 10. Black Night Ritchie Blackmore - Guitar Ian Gillan - Vocal Roger Glover - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums

Deep Purple ディープ・パープル/Aichi,Japan 6.24.1973

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