エリック・クラプトン2023来日公演初日の高音質音源を超速リリース!コロナ禍が明け、遂に4年振り23度目の日本公演が実現したエリック・クラプトン。今年で60年のプロキャリアを誇るレジェンド・アーティストがまさかのジャパン・ツアーを敢行してくれました。今この瞬間にも、まさに我々と同じ大地を踏みしめ、同じ空気を吸っているクラプトンですが、4月15日に行われた武道館初日公演が超速リリース決定です!ついこの前の土曜日の高音質ステレオ・オーディエンス音源をもうお届けするという早業!これこそが当店の機動力の証です。もちろん当店のオリジナルマスターです。録音されたポジションは武道館アリーナBブロック左側で、武道館を体験された方ならお判りのように、なかなかの好ポジションです。使用されたマイクや機材が上級機種だったためか、総合的には文句なしの高音質で当店のイコライズも必要ありませんでした。これにより、ただ速いだけのリリースではない、十分な満足感をご提供します。食べ物屋さんの宣伝コピーみたいですが、「速い!きれい!凄い!」が売りの本作です。今回、武道館に来れなかった地方の皆さん、本作で武道館初日を追体験し、クラプトンのデビュー60周年をお祝いしましょう!クラプトンのライブ史上かつてなかった驚きのセットリストとそこに込められた深意とは 既にファンの皆さんはご存知かと思いますが、何と言っても今回のツアー初日は、セットリストで驚かせてくれました。昨年のヨーロッパ&アメリカツアー時からセットリストを大いじりすることもなく、特に無理することなく、無難にステージを務めるのだろうなとの大方の予想を見事に裏切り、なんとまだ未発表のインスト新曲Blue Rainbowでスタートしたのですから、武道館のオーディエンスの全員が驚いたことでしょう。何せクラプトンのファンサイトWhere’s ERIC!にしか掲載されていないセットリストを見るまで、恐らく日本中の誰もこの曲名は分からなかったでしょうから。振り返ってみますと、昨年、親友ミュージシャン、ゲイリー・ブルッカーが亡くなった後のツアーでは、オープニングに彼の曲Leave Me To The Waterを演奏し、追悼の意を表わしました。また、エリザベス女王が亡くなった時には、即日コンサートでイギリス国歌をオープニングに演奏しました。そして後のアメリカンツアーでも。今回、クラプトンはブロンドフィニッシュ(白)のストラトを持って登場しました。そしてこの曲を「指弾き」でプレイしました。マイナー調のこの曲でのフレーズは切なく、クラプトンのギターが泣いているようでした。そして曲名は、ベックの代表曲Blue Wind(アルバム「WIRED」収録)を想起させるBlue Rainbow。クラプトンはジェフ・ベックを追悼するためにこの曲を書き、オープニングで演奏したのだと考えられます(Rainbowは、二人共通のお気に入りレパートリーSomewhere Over The Rainbowから採ったのかもしれません)。そう考えれば、白のストラトも、指弾きも、すべて納得がいきます。クラプトンファン、そしてベックファンならば、この曲は是非とも早く聴いていただきたいものです。その後はほぼ予想通りに進行していきましたが、この日のI Shot The Sheriffの後奏は素晴らしいフレーズ構成で、さすがクラプトン!と思わせるものでした。そして中盤のアコースティックセットでまたサプライズが待っていました。まずは、セッティングが完了するなり、「長く間が空いちゃったけど、また戻って来れてよかったよ。とてもいい気分だ(So great, so great.)」とコメントしたのです。会場は大喝采。クラプトンが戻って来たー、って感じです。そしてアコースティックでの弾き語りはロバート・ジョンソンのKind Hearted Woman!アコースティックでは初です。今回は何か凄いことが起こるんじゃないか?誰もがそう思われたのではないでしょうか。そしてJ.J.ケイルのCall Me The Breezeがプレイされます。この曲は、当店が先日リリースしたばかりの、昨年末の故ゲイリー・ブルッカーの追悼イベントを高音質で収録した「Woking 2022」でプレイしていたレアナンバーです。レアだなあ、と思っていると、続いてプレイされたのは、アイルランドのトラッドソングSam Hallでした!この曲もほとんどの方が知らなかったでしょう。この曲は、今年の2月11日にロンドンのロイヤル・アルバート・ホールで行われたスチールギタープレイヤー、ジェリー・ダグラス主催の「トランスアトランティック・コンサート」にクラプトンが飛入り出演した際に、故ジェフ・ベックへの追悼ソングとしてコメントしてアコギで演奏し、歌ったナンバーだったのです(クラプトンはダグラスと親交がありました)。それをツアーのレギュラーセットに組んでくるとは・・・。激レアナンバー、そして意味のあるナンバーが目白押しです。そしてTears In Heavenの曲中では、ポール・キャラックによって、故ゲイリー・ブルッカーへの追悼として名曲Whiter Shades of Pale(青い影)の一節が挿入されました。さらにKerryは、オフィシャル企画ライブ盤「LADY IN THE BALCONY」でも演奏した、癌により亡くなったクラプトンのスタッフ、ケリーさんへの追悼曲でした。こうして見てきますと、今回、デビュー60周年、御年78歳を迎えたクラプトンは、自身がリスペクトしてきたがキャリアの過程で失ってしまった数々の友人ミュージシャン、仲間の人たちへ想いを馳せ、信頼する実直な日本人のオーディエンスと共にそれを分かち合うためのツアーにしようと考えたのではないでしょうか。オープニングとこの中盤にこそ今回の日本公演の意義があったように思われます。その想いを分かち合えたオーディエンスに向けては、終盤は人気の王道ナンバーで構成したステージを進行しつつ、最後にお礼として、エレクトリックバージョンのLaylaをプレイしてくれたのではなかったでしょうか。このLaylaを聴いてください。クラプトンのギタープレイは危うさギリギリです。あの7連フレーズも心もとない。歌でも声は出ていない、歌うのが辛そうです。バンド全体もこのクラプトンに引っ張られて、もたついている印象を抱きます。この曲はアマチュアがコピーする際にも、相当なエネルギーを要する難しいナンバーなのです。オリジナルバージョンのような情熱とグルーヴは再現しにくいのです。それは作った当のご本人でも同じです。今のクラプトンにはとても「きつい」ナンバーに違いありません。近年のように、アコースティックセットで「アンプラグド」バージョンをゆったりプレイすれば負担が少なかったものを、クラプトンは敢えてエレクトリックバージョンでプレイすることに挑んだのです。日本のファンがオリジナルバージョンを望むことを分かっていて、自分の想いを分かち合ってくれたオーディエンスへの感謝の気持ちを表わそうとしたためです。こうなればもうプレイクオリティの良し悪しなど問題ではありません。聴いてください。そしてクラプトンを称えましょう!本作はそんな日本公演の意義、クラプトンの深意を知っていただくために超速リリース致します。とにかくこの年齢でも元気で日本に来てくれ、現役に相応しいプレイを聴かせてくれたクラプトンが素晴らしい!Live at Budokan, Tokyo, Japan 15th April 2023 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters) 座席はアリーナB2ブロック Disc 1 (59:04) 1. Intro. 2. Blue Rainbow 3. Pretending 4. Key To The Highway 5. Hoochie Coochie Man 6. I Shot The Sheriff 7. MC 8. Kind Hearted Woman 9. Nobody Knows You When You're Down And Out 10. Call Me The Breeze 11. Sam Hall 12. Tears In Heaven 13. Kerry Disc 2 (45:23) 1. Badge 2. Wonderful Tonight 3. Crossroads 4. Little Queen of Spades 5. Layla 6. High Time We Went Eric Clapton - guitar, vocals Doyle Bramhall ? - guitar, vocals Chris Stainton - piano, keyboards Paul Carrack - organ, keyboards, vocals Nathan East - bass Sonny Emory - drums Sharon White - backing vocals Katy Kissoon - backing vocals