2004年にリリースされた傑作音源盤「Frankfurt 2004」をリマスター収録。既発盤のマスターの右チャンネルの接触不良ノイズを極力軽減したグレードアップ・バージョンを収録しています。元々、圧倒的高音質で録音されているので、今聴き直しても、驚く程の最高レベルのサウンドで、コンサートの全貌を収録しています。接触音ノイズは軽減しか出来ない種類のノイズですので、最高音質盤にして、この欠点は本当に残念ですが、マニアは絶対にコレクションに加える価値のある音源です。なお、今回、ニューマスターと合わせる為、ディスク配分を調整しました。内容的には、終始、安定した高音質で録音されているニューマスター収録の「IN FRANKFURT 2004」に一歩譲りますが、音質的には、プレス盤をも上回るかと思えるほどの、奇跡的なサウンドがスピーカーから飛び出してきます(これは本当に保証します!)。19年前に行われた「ME AND MR JOHNSON」を引っ提げてのヨーロピアン・ツアーからの最高音質盤アッパー版。このツアーは、長年クラプトンの右腕的存在となっているドイル・ブラムホール二世が初めて起用されたもので、今聴き返しても彼のサポートがいかに楽曲を活力溢れたものにしていたかが判ります。さらにキーボードにはクラプトンの60年代からの親友だった故ビリー・プレストンが2001年ツアーに続いて参加していました。Got To Get Better In A Little Whileで聴かれる躍動感溢れるクラビネットは、まさに彼の真骨頂とも言えるプレイです。そしてバックの女性コーラスには、現在にも繋がるミシェル・ジョンとシャロン・ホワイトが初めて起用されたツアーでもありました。黒人女性ならではのソウルフルなコーラスワークが楽しめます。しかし何といっても注目すべきはドイル・ブラムホールのプレイです。前ツアーまでのアンディ・フェアウェザー・ロウの地味なサポートとは打って変わってのアグレッシヴなプレイには耳を奪われます。Let It Rainのブリッジ部での艶やかなプレイに始まり、Got To Get Better In A Little Whileでのクラプトン顔負けのワウワウを駆使したソロ、そしてこの人の右に出る者はいないと断言できるLaylaのイントロでのオリジナル・バージョンを重視したナイスなサポートぶりが光っています。2000年のB.B.キングとのアルバム『RIDING WITH THE KING』で彼の実力を確信したクラプトンは、70年代のジョージ・テリー以来となるLaylaの後奏でのソロをドイルに任せるまでになっています。そして彼から引き継いで閃光のような速弾きをクラプトンは炸裂させます。ドイルの参加によってクラプトンが刺激を受け煽られていたことは明らかで、I Shot The Sheriffの後奏のソロ、Have You Ever Loved A Womanでの凄まじいソロにもそれが現われています。アンコールの2曲にはオープニング・アクトを務めたクラプトンのお気に入り若手ギタリスト、ロバート・ランドルフが飛入りし、卓越したペダル・スティールでのプレイを披露しています。聴きどころ満載、聴きごたえ十分の2004フランクフルト!Live at Festhalle, Frankfurt, Germany 8th April 2004 TRULY PERFECT SOUND(from Original Masters)*Upgrade Remastered version of "Frankfurt 2004" Disc 1 (53:55) 1. Intro. 2. Let It Rain 3. Hoochie Coochie Man 4. Bell Bottom Blues 5. I Shot The Sheriff 6. Milkcow's Calf Blues 7. When You Got A Good Friend 8. They're Red Hot 9. Kind Hearted Woman Blues 10. Got To Get Better In A Little While Disc 2 (63:21) 1. I Wanna little Girl 2. Change The World 3. Have You Ever Loved A Woman 4. Badge 5. Wonderful Tonight 6. Layla 7. Cocaine 8. Member Introduction 9. Sunshine Of Your Love 10. Got My Mojo Working Eric Clapton - Guitar, Vocals Nathan East - Bass, Vocals Chris Stainton - Keyboards Steve Gadd - Drums Doyle Bramhall II - Guitar, Vocals Billy Preston - Keyboards, Vocals Sharon White - Backing Vocals Michelle John - Backing Vocals