再結成DEEP PURPLEが日本上陸を果たした1985年5月のジャパンツアーより、5月16日に行われた東京・日本武道館公演が、Miracle Man録音による高音質オーディエンス・マスターを用いた2枚組のCDでリリース決定です! 計4公演が行われた'85年の武道館ライヴにおいて、ファンへ最も強烈なインパクトを残した名演を、125分間にわたり最上級の臨場感でたっぷりと満喫させます!1984年に第二期ラインナップで再結成されたDEEP PURPLEは、再結成第一作となる「PERFECT STRANGER」を発表した後、ウォーミング・アップとして行われたオセアニア・ツアーを皮切りに、'85年前半には大規模なアメリカツアーを挙行し、世界中のファンに"伝説の復活"を見せ付けました。日本ではRAINBOWの活動停止や、ジョン・ロードがWHITESNAKEを脱退した事を惜しむ声もありましたが、多くはリッチーとジョン,そしてギランらの再共演に大きな期待を寄せていました。それを証明するように、'85年5月に実現したジャパンツアーでは、大阪・名古屋・東京いずれの会場でも、ファンの大きな声援がバンドの名演を支えました。このように高い注目の中で行われた'85年来日公演は、全ての公演で優れたオーディエンス録音が残されています。大阪2Daysと名古屋公演を6枚組でパッケージした「FAR FROM GOD」や、東京公演の決定版とも言われる5月14日の「THRILL OF CHASE」などは、'85年ツアーを代表するオーディエンス録音と言えるでしょう。今回はこのラインナップへ、いよいよMiracle Man録音が名乗りを上げます! この5月16日の音源は、プレスCDタイトルの「FINAL CRASH」等が知られますが、本作はそれら既発をはっきりと上回る音の明度と臨場感でライヴを収めています。ダイナミズム溢れるその音像は、各種知られる最終日録音でも決定版といえる大迫力です!観客の盛り上がりをリアルに伝えるオープニングでも明らかなように、本録音は場内の空気を生々しく切り取ったドキュメント性が特徴。この日はオープニングで用いられるB.G.M.のバッハ「Toccata And Fugue」が2度流れてもライヴが始まらず、観客は1曲目の「Highway Star」が始まるまで6分近くも待たされるハプニングで幕を開けます。この様子は上記「FINAL CRASH」ではカットされていましたが、本録音では溢れるような臨場感の中、聴き手も観客のひとりになった気持ちで楽しめます(テーパーによれば、残念ながらチケットは紛失したそうですが、録音はアリーナのほぼ中央との事)。ライヴが「Highway Star」で始まると、場内は溜まった鬱憤を晴らすような大盛り上がり。バンドの楽音も大変に強力で、聴き手は襲い掛かる演奏と観客の興奮に包み込まれるような気持ちになるでしょう(これはWHITESNAKEの「PYTHOM MAGNUM」とも共通する音像と言えます)。もちろんリッチーのギターやギランのヴォーカル、ジョンのキーボードなど、バンドのプレイはしっかりと聴き取れます。 続く「Nobody's Home」や「Strange Kind Of Woman」での、ハードなのに楽しい雰囲気も絶品。さらにムードたっぷりな「Blues」から「A Gypsy's Kiss」への静と動を使い分けた展開、ジョンの荘厳なハモンドが素晴らしい旨みに満ちた「Perfect Strangers」など、聴き手は一瞬も演奏から耳を離せないでしょう(なお、「Child In Time」の7分台後半はテープチェンジ欠落のため別マスターで補填しています)。来日最終日の舞台でリッチーもノリに乗っており、各曲で素晴らしいプレイを聴かせます。ライヴ前半「Highway Star」や「Child In Time」でのソロはもちろんですが、ライヴ後半も「Knockin' At Your Backdoor」における絶妙なスライドソロや、イントロのプレイが堪らない「Difficult To Cure」などは聴き逃せません。さらに大きな聴き所は、この日の「Space Truckin'」で炸裂した'85年来日で唯一のギタークラッシュ! 武道館全体に轟くような炸裂音には、誰もがノックアウトされてしまうでしょう!!そのスリリングな「Space Truckin'」から一転、アンコールの「Woman From Tokyo」・「Black Night」は会場全体を熱狂させる楽しいムードが最高。最後の「Smoke On The Water」はもう「皆が待っていた!」と言わんばかりの盛り上がりで、大団円のうちにライヴを締めくくります。ギランとリッチーの両者が共演する再結成DEEP PURPLEでは(意外なようですが)この'85年が最初にして最後のジャパンツアーとなりました('87年は来日せず、'93年は来日直前でリッチーが脱退)。再結成PURPLEは次回作の「THE HOUSE OF BLUE LIGHT」の製作から再び混迷していきますが、この'85年の段階ではまだ全てのメンバーが前向きで、PURPLEらしい演奏を素晴らしいダイナミズムと旨みで楽しませました。オープニングのアクシデントと「Space Truckin'」のギタークラッシュまで、この日ならではのライヴを滴るような生々しさで捉えた本録音は、間違いなく全てのハードロック・ファン必聴。リアルなドキュメントで特別な来日最終日を封じ込めた一本がここに登場です!Live at Budokan, Tokyo, Japan 16th May 1985 PERFECT SOUND(from Original Masters) Disc 1 (67:24) 1. Intro. 2. Highway Star 3. Nobody's Home 4. Strange Kind Of Woman 5. Blues 6. A Gypsy's Kiss 7. Perfect Strangers 8. Under The Gun 9. Lazy 10. Drums Solo 11. Child In Time Disc 2 (58:11) 1. Knocking At Your Back Door 2. Difficult To Cure 3. Jon Lord Keyboard Solo 4. Space Truckin' incl. Guitar Crash 5. Woman From Tokyo 6. Black Night 7. Smoke On The Water Ritchie Blackmore - Guitar Ian Gillan - Vocal Roger Glover - Bass Jon Lord - Keyboards Ian Paice - Drums