1978年RTF解散間もないチック・コリアがスタンリー・クラークに声をかけ、他にもトニー・ウィリアムスら錚々たるプレイヤーも加えて参加したチャリティー・ライブの模様を、近年初発掘された伝説のテーパー、マイク・ミラード所有のマスター・オーディエンス・テープより1時間40分にわたりフル収録。まず2020年以降遺族により続々と公開されているミラード・テープのオリジナル・マスターからの収録で、WEB上で公開されている音源は、これまで全く流通していなかった音源も多数の中、もちろんこの音源も今回が世界初公開で、序盤聞きづらい箇所もあるものの、ライブが始まるや、ミラード・テープという一大ブランドの名に恥じない高音質サウンドにて貴重なパフォーマンスを再現。そしてこのイベント・ライブは1978年11月15日カリフォルニア、サンタモニカで開催されたもので、この年ハービー・ハンコックとのデュオでツアーを行ったり精力的な活動を継続していた中、ここでは盟友スタンリーに、当時はV.S.O.P.で活躍中のトニー・ウィリアムス、そしてゲスト的に『SECRET AGENT』や『TAP STEP』にも参加していたバニー・ブルネルと、名シンガー、アル・ジャロウも登場し、この日限りの貴重な演奏を披露。なおこの日このメンバーでステージに2回立っており、当日のアーリー・ショーの音源に続いてこのレイト・ショーもついに陽の目を見たもので、こちらもほぼ2部構成で前半はアコースティック3曲にエレクトリック2曲、そして途中「SCHOOL DAYS」の”Quiet Afternoon”からはバニー・ブルネルが加わり、そのまま最後まで共演する中で、”Summertime”ではアル・ジャロウが見事なスキャットで1曲ショーに華を添えており、そして最後はチックのトレード・マークである”Spain”で締めるという流れはアーリー・ショーとほぼ同じ。それでもこちらの方がインプロなどで約10分も長い熱演が繰り広げられており、白熱したアドリブの凄まじさはこちらのレイト・ショーの方が上かもと思える、貴重な特別なライブをミラード・テープの最高傑作と言っても過言ではないクオリティーで。Live at Civic Auditorium, Santa Monica, CA, USA 15th November 1978 Late Show : from Mike Millard Original Master Tape Disc 1 : 1. Intro 2. Confirmation 3. Summer Nights 4. On Green Dolphin Street 5. Stanley's Creation 6. All Blues Disc 2 : 1. MC 2. Quiet Afternoon (with Bunny Brunel) 3. Summertime (with Bunny Brunel and Al Jarreau) 4. Waltz For Debby (with Al Jarreau) 5. Doodlin' (with with Al Jarreau) 6. Spain (with Al Jarreau)